【22番札所平等寺】「白水の井戸」の「弘法の霊水」と本堂からの眺望

22番札所平等寺は、弘法大師空海が修行中に掘り身を清めたと伝わる「白水の井戸」の「弘法の霊水」が有名です。厄除け坂上の本堂からの眺望をじっくりと楽しみながら参拝したいお寺で、先進的な取り組みにも積極的です。

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ふたつの「遍路ころがし」と雨に打たれてへろへろ

22番札所平等寺に向かう日は、朝7時前に「寿康康寿庵」を出発し、「鶴林寺への遍路ころがし」「太龍寺への遍路ころがし」を乗り越え、21番札所太龍寺を出発したのが午後1時頃でした。
太龍寺から平等寺へは、太龍寺から急坂の山を下り、標高200mの大根峠を越える、約11kmの道のりです。
この日の午後は雨が降ってきたこともあり、この道程が超ハードでした。

太龍寺からの下りはロープウェイを使う、太龍寺ふもとの宿(「坂口屋」を使う方が多いようです→(【追記】2015年に廃業されたそうです)で一泊する、野宿であれば「道の駅わじき」、として、平等寺へはゆっくり進む方がよいかもしれません。

ということで、言い訳ではありませんが、この道程の写真を全然撮ることができませんでした。今思えば、疲労と雨で追い込まれていたんでしょう。
大根峠越えの道は、なかなか風情があり、徳島では峠越えの道は少ないので(山登りはたくさんありますが…)、ゆっくり楽しみたかったです。

 

夕方ぎりぎりの到着でバタバタ

ということで、雨に阻まれながらの歩行で、22番札所平等寺に到着したのは午後5時前で、ぎりぎりの納経になってしまい、この日の宿を決めていなかった(雨に打たれたので、野宿や善根宿は選択肢に入れていませんでした)ので、お寺をゆっくり楽しむこともできずバタバタになってしまいました。

ちなみに平等寺近くの宿としては、お寺すぐ隣の「山茶花」を利用する方が多いようですが、私が訪問した際は1月のシーズンオフだったせいか電話もつながらず営業されていませんでした。
シーズンオフはこういうこともあるので、宿を利用する場合は、早めに確保しておかなければいけませんね。とはいえ、野宿もしながら、その日の歩行状況で臨機応変に動いていたので、そうもいかない事情もありました。

すぐ近くに善根宿の中でも有名な「きくや」さんもありますね。平等寺から次の23番札所薬王寺方面に歩いてすぐの県道35号沿いにあります。
写真だけ撮っておいたので、地図と合わせて参考にしてください。
追記:「きくや」さんは、2020年に廃業されたとのことです。

善根宿きくや

「きくや」さんはこんな感じの外観。金物屋さんが善根宿をされています。

 

私は、平等寺からは少し距離がありますが、薬王寺への海沿いルート途中の「由岐」にある「橋本屋旅館」さんを利用させていただきました。
この日はこれ以上歩くのは無理と判断し、旅館までは「新野駅」から電車を使い、翌日また電車で平等寺まで戻ってきてから歩行再開しました。
橋本屋旅館さんは状況次第で平等寺からの送迎をお願いできるようなので、電話確認されるのがよいと思います。
※旅館の様子はぜひ以下記事もご覧ください。

【橋本屋旅館】女将さんの心遣いがうれしい「由岐」のお宿

 

厄除け坂上の「本堂」より「弘法の霊水」をのぞむ

前置きが長くなりましたが、肝心の22番札所平等寺は「弘法の霊水」で有名なお寺です。
弘仁5年(814年)に弘法大師空海が修行中、空中に五色の霊雲がたなびき、雲の中に金色の梵字が現れ薬師如来の尊像に姿を変え、現れた仏さまを供養しようと加持水を求めて1つの井戸を掘ったところ、乳白色の水が湧きあふれ、その霊水で身を清め100日間ご祈念し、本尊薬師如来像を刻まれたのが開創起源とのことです。
現在でも本堂への厄除け坂階段下に「白水の井戸」として残っており、万病に効く弘法の霊水は飲用も可能です。
とはいえ、現在の水は乳白色ではなく、無色透明でしたが。

平等寺 本堂 厄除け坂 白水の井戸 弘法の霊水

平等寺での写真は、本堂から撮ったこれ1枚。右下「大師堂」手前のトタン屋根が「白水の井戸」です。

私がお寺をしっかり見れなかったからではないですが、平等寺のホームページは今風でとてもわかりやすいページなので、詳しくはこちらにお任せしようとご紹介しておきます。Facebookも運用されています。

平等寺ホームページ: https://byodoji.jp

平等寺Facebook: http://www.facebook.com/byodoji

いろいろな取り組みもされているようで、副住職が中心になって頑張られているような印象です。

次回訪問する機会があれば、大根峠とお寺をもっとゆっくり楽しみたいなと思うのでした。

 

 

【22番札所】  白水山 医王院 平等寺(はくすいざん いおういん びょうどうじ)
宗派: 高野山真言宗
本尊: 薬師如来
真言: おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
開基: 弘法大師
住所: 徳島県阿南市新野町秋山177
電話: 0884-36-3522

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この記事を書いた人

お遍路さん初心者です。  2015年1月20日(火)に1番札所を出発し、2015年3月1日(日)に41日間で88番札所で通し歩き結願を果たすことができました。 2015年4月12・13日の2日間で、開創1200年で盛り上がる高野山にお礼参りにも行ってきました。 自身の通し歩き遍路体験を元にお役立ち情報を発信しています。