愛媛県今治市は、四国八十八ヶ所霊場のうちの6ヶ寺がある札所密集地。自転車の聖地「しまなみ海道」の四国側の玄関口であるこの街で、1日のポタリング遍路に挑戦します。58番仙遊寺から59番国分寺までの道のりです。
58番札所仙遊寺までの道のり
愛媛県今治市は54番札所延命寺から59番札所国分寺までの6つのお寺が集まる札所密集地で、全て参拝しても20km程度の距離の範囲です。今回は、自転車の聖地である今治にちなみ、折りたたみ自転車を使って1日で6つの札所をめぐる「今治6ヶ寺めぐり」を企画しました。
※出発からの経緯については、下記のリンクをご覧ください。
【今治6ヶ寺めぐり-ポタリング編その1】スタートの今治港から55番札所南光坊
【今治6ヶ寺めぐり-ポタリング編その2】55番南光坊から54番延命寺へ
【今治6ヶ寺めぐり-ポタリング編その3】56番泰山寺と57番栄福寺と武田屋八幡饅頭
57番札所栄福寺近くの武田屋八幡饅頭を出発したのは12時40分。次の目的地は、山の上にある58番札所仙遊寺です。長い上り坂を進んでいきます。
ここまでの道のりは市街地の走行がメインでしたが、仙遊寺に向かう道は住宅の少ない田舎道です。舗装はされているので自転車は走りやすいと思います。坂の勾配は緩めなので、登りが得意なサイクリストはそのまま走れると思いますが、私は得意ではないので自転車を押して歩いて進みました。
仙遊寺山門からは徒歩で山登り
山門に到着したのは13時20分頃で、約3kmの道のりに40分ほどかかりました。山門から先は自転車が入れないので、歩いて参道を進みます。本堂までは車道も通っていますが、車でも苦労する急坂と聞くので自転車はかなり厳しいと思います。私は山門からの参道を通りたかったので、徒歩を選びました。
息がきれる山登りとなりましたが距離は短く、山門から本堂までは10分もかかりません。境内からは瀬戸内海と今治の街が一望です。参道周辺ではちょうど樹木を伐採していて、人の手がこの眺望を維持していることを感じました。
お寺詣りの後は山門まで下山し、再び自転車に乗って59番札所国分寺に向かいます。
【「58番札所仙遊寺」 地図】
59番国分寺までの道と喫茶店
仙遊寺の参道を下り、山門に到着したのは13時45分。仙遊寺から国分寺までの距離は今治6ヶ寺の中で最長の約7kmです。距離は長いですが下り坂が続くので、スピードが出て快適に進みます。
坂を下り終えた後は、今治の市街地を走行します。それまでの田舎道とは異なり、道の幅が狭い&交通量の多い場所を通るので、走行には注意が必要です。
走っている最中、「オオカミ珈琲」のかわいらしい看板が目に入ったので立ち寄ってみました。道路から少し路地に入ると見えてくる喫茶店は、自家焙煎のコーヒーと多数のレコードコレクションが印象的な居心地の良い場所でした。14時20分に入店し、店を出たのは15時。コーヒー豆も購入し、ほくほく充実した気持ちで国分寺へと進みます。
【「オオカミ珈琲」 地図】
59番札所国分寺に到着
喫茶店を出て10分ほどで今治6ヶ寺めぐりの最後の札所、59番札所国分寺に到着しました(15時10分)。58番仙遊寺の山門から約1時間半弱かかりましたが、途中、喫茶店で40分ほどゆっくりしていたので、35分程度で到着したことになります(ちなみに下り道の途中で自転車を止めて何度も写真撮影をしていたので、実際にはもっと早く着けると思います)。
国分寺は幾度となく戦火に見舞われ、再建を繰り返した歴史を持つお寺です。寺の東方には伊予国分寺の遺構である「国分寺塔跡」や、隣には国分寺の鎮守であった春日神社が鎮座するなど、周辺に国分寺に関わり深い場所があります。
【「59番札所国分寺」 地図】
58番札所仙遊寺からの下り道と喫茶店を経て、59番札所国分寺までたどり着きました。これで6ヶ寺めぐりの目的は達成されたので、あとは出発地点である今治市中心市街地まで戻るのみです。家に帰るまでが遠足ですから、帰り道も散策を続けます。
※自転車での今治6ヶ寺めぐりの様子は以下リンクの記事に続きます。
【今治6ヶ寺めぐり-ポタリング編その5】59番国分寺から今治港ゴール