今治市最初の54番札所延命寺では、本堂改修中で御本尊「火伏せ不動尊」が仮安置されているお堂に珍しい参拝をしました。そのかたわらでは、今治市の有名ご当地キャラ「バリィさん」がお遍路をしているというレアアイテム発見です。
今治市最初の54番札所延命寺
松山市から今治市に入り、番外霊場密集地域を抜けて10kmほど歩くと、今治市最初の54番札所延命寺に到着です。
53番札所円明寺を出発してから距離にして約35kmなので、なかなかの長距離歩行ですが、美しい瀬戸内海の景色を眺めながら海岸線を歩いていると退屈はしません。
※松山市から今治市の遍路道の様子は、以下リンクの記事もぜひご覧ください。
【松山市→今治市】瀬戸内海を臨む瓦の街「菊間」の「やくよけ大師 遍照院」と「青木地蔵」
延命寺がある今治市は、人口約16万人で、愛媛県では松山市に次いで第2の都市、四国でも各県の県庁所在地に次いで第5の規模を誇ります。
造船や今治タオルの生産で有名で、近年は本州と四国を結ぶ「しまなみ海道」がサイクリングロードとして世界的に注目されています。
四国遍路においても、札所が6ヵ寺ある札所密集地域でもあります。
本堂改修で御本尊「火伏せ不動尊」は仮安置中
延命寺の縁起によると、養老4年(720年)に聖武天皇(在位724〜49)の勅願により、行基菩薩が大日如来の化身とされる不動明王像を彫造して本尊とし、現在地のお寺から北方向の近見山の山頂で「不動院 圓明寺」として開創されました。
松山市の53番札所「円明寺」と同名で間違いが多かったため、明治時代にそれまで俗称としてきた「延命寺」に改めたそうです。
開創後は、山頂の本堂を中心に谷々に100坊を有する信仰と学問の中心のお寺として発展しますが、江戸時代までにたびたびの戦火・火災被害に遭い、享保12年(1727)に現在地の近見山麓へ移転していますが、御本尊の「不動明王」は火災を免れており、そのことから「火伏せ不動尊」と呼ばれています。
そんな御本尊を拝もうと境内に入ると、本堂が改修中(私が訪れたのは2015年2月中旬です)で、ものものしい工事フェンスが並んでいて、御本尊は仮安置所にいらっしゃるというまさかの展開。
今治市の有名ご当地キャラ「バリィさん」がお遍路さん?
御本尊の仮安置所の隣、納経所前にはお遍路用品が並んでおり、その中に一際目をひくものがありました。
「バリィさん」は2012年全国ゆるキャラグランプリの王者になっているのでご存知の方も多いと思いますが、名前は今治市の「バリ」をもじっていて、名物の「焼き鳥」をイメージした鳥をベースにして、頭の王冠は来島海峡大橋、腹巻は今治市名産のタオル地を使用し、日本一を誇る造船業を想起させる船の形をした財布を持っているキャラです。
いまばりバリィさんのホームページ: http://www.barysan.net/
「お遍路バリィさん」は今治市内の仏具店「世良仏壇店」と延命寺の四国遍路開創1200年記念コラボ商品で、赤いはらまきは延命寺のお不動さんの炎を表し、空海の「空」と「海」を表す青色を金剛杖、 「延命寺」の名が入った輪袈裟、白衣の背中部分には空海を表す梵字が入った、なかなか凝ったつくりになっています。
購入できるのが世良仏壇店3店(今治本店・吹揚店・新居浜店)と延命寺のみとのことで、かなりのレアアイテム。
本ページのTwitterをフォローしてくれていたお遍路さんも購入切望で、私がお寺に伺った際に在庫確認代行をしました。
この記事をアップする頃には売り切れている可能性大ですので、この記事で興味を持っていただいた方には、残念情報になってしまうかもしれません。
ということで、54番札所延命寺では、他の札所ではなかった仮安置所の参拝を経験し、「お遍路バリィさん」に気持ちが盛り上がり、今治市の札所巡りが楽しみになったのでした。
【54番札所】 | 近見山 宝鐘院 延命寺(ちかみざん ほうしょういん えんめいじ) |
宗派: | 真言宗豊山派 |
本尊: | 不動明王 |
真言: | のうまく さんまんだ ばざらだん せんだ まかろしゃだ そわたや うん たらた かんまん |
開基: | 行基菩薩 |
住所: | 愛媛県今治市阿方甲636 |
電話: | 0898-22-5696 |