スポンサーリンク

 

遍路旅で「国分寺」と名の付くお寺は3カ寺目で、他県の「国分寺」同様、元は国府があった場所にあるお寺です。
境内ではお大師さまと握手ができて、薬師如来さまの薬壺に病気回復の祈願ができるという体験型のお寺でした。

「作礼山」を下山して住宅街を進む

58番札所「仙遊寺」は「作礼山(されいざん)」の山頂にあるので、次の59番札所「国分寺」へは山を下らなければなりません。
57番札所「栄福寺」からの急坂登りは車も通る舗装路中心の道でしたが、「国分寺」方面の下り道は、山門のところから未舗装遍路道を1km弱下っていくことになります。
※「仙遊寺」への登り道とお寺の様子は、以下リンクの記事もぜひご覧ください。

遍路案内犬の供養池「犬塚池」を通り、作礼山から「今治市街」と「しまなみ海道」を一望【57番札所「栄福寺」→58番札所「仙遊寺」】

仙人が忽然と姿を消した伝説のお寺にはお大師さまの「御加持水」と天然温泉付き「宿坊」あり【58番札所「仙遊寺(せんゆうじ)」】

急角度の下りですが、よく整備してくださっている道なので、危険はなく、気持ちの良い遍路道です。

急角度の下りですが、よく整備してくださっている道なので、危険はなく、気持ちの良い遍路道です。

石柱遍路道標とともに、トレッキングコースの紹介看板がありました。たしかに軽登山体験にはちょうどよい道だと思います。

石柱遍路道標とともに、トレッキングコースの紹介看板がありました。たしかに軽登山体験にはちょうどよい道だと思います。

登り坂からの景色も絶景でしたが、違った角度から景色を見ると、また違った表情を見せてくれる瀬戸内海です。

登り坂からの景色も絶景でしたが、違った角度から景色を見ると、また違った表情を見せてくれる瀬戸内海です。

山を下り終えると、ここから「国分寺」までの約5kmは住宅地を歩いていきます。

途中の「松木」地域の団地の案内図です。「遊園地」が気になりすぎて、写真を撮ってしまいました。

途中の「松木」地域の団地の案内図です。「遊園地」が気になりすぎて、写真を撮ってしまいました。

こんな昭和な雰囲気を残す住宅地から、JR「伊予富田駅」付近の商業地帯を線路に沿って歩けば、ほどなくして59番札所「国分寺」に到着です。

 

伊予の国府跡に建つ「伊予国分寺」

59番札所「国分寺」は、遍路旅で「国分寺」と名の付く札所の3カ寺目になります。
阿波の「国分寺」、土佐の「国分寺」を参拝してきましたが、縁起は同じく、奈良時代に聖武天皇が各国に国分寺建立の詔を発したことにより創建されたお寺で、奈良時代から平安時代にかけてはこの地域に伊予の国府が置かれ、政治の中心地でした。
創建時に行基菩薩が彫像したとされている御本尊の「薬師如来像」は、今なお本堂に安置され歴史を伝えているそうです。

たびたび戦禍にまきこまれ、現在の本堂は江戸時代後期の寛政元年(1789年)に再建されたとのこと。御本尊は戦火を免れ、奈良時代からの歴史を伝えているそうです。

たびたび戦禍にまきこまれ、現在の本堂は江戸時代後期の寛政元年(1789年)に再建されたとのこと。御本尊は戦火を免れ、奈良時代からの歴史を伝えているそうです。

 

お大師さまと握手をして、薬師のつぼに病気回復を祈願する体験型のお寺

「国分寺」境内には、珍しいものがふたつあります。
まずは写真にてそのふたつをご覧ください。

「握手修行大師」と「薬師のつぼ」です。

「握手修行大師」と「薬師のつぼ」です。

まずひとつめが、握手ができる「修行大師像」です。
お大師さまが右手を差し伸べてくださっていて、参拝者が握手をすることができます。
写真のお大師さまの右手をよく見ていただくと、かなり黒くなっていて、多くの人が握手したのだと思います。

ふたつめが「薬師のつぼ」で、「国分寺」の御本尊でもある「薬師如来」は人々の病苦から救う医薬の仏とされていて、仏像の多くは左手に薬壺(やっこ)を持たれていて、そのつぼに境内で触れることができるようにされています。
写真のつぼをよく見ていただくと、「目」「頭」など体の部位名が彫られていますが、自分が不調な部位名をさすりながら祈願すると病苦快方のご利益があるそうです。

札所で、このように何かに触れて祈願をするような機会は多くないので、実際に体験しながら祈願をすると印象にも残ると思います。

最後にさらに注目していただきたいのが「手水舎」です。
「手水舎」はお寺によって形態が様々で、私は札所に行くたびに意識してチェックし楽しんでいたのですが、ここ「国分寺」の「手水舎」は強烈に記憶に残っています。

なんと「薬師のつぼ」から手水が出てきます。かたわらには「押|PUSH」の気になりすぎるボタンがあります。

なんと「薬師のつぼ」から手水が出てきます。かたわらには「押|PUSH」の気になりすぎるボタンがあります。

ボタンを押してみるとつぼの葉っぱの先からちょろちょろとかわいらしく水が流れます。このような細かい演出は他の札所の手水舎では見られませんでした。

ボタンを押してみるとつぼの葉っぱの先からちょろちょろとかわいらしく水が流れます。このような細かい演出は他の札所の手水舎では見られませんでした。

 

59番札所「国分寺」は、奈良時代から伊予の中心地の役割を担った由緒正しきお寺で、その歴史を感じるとともに、境内では見て触れて祈願する体験を楽しんでみてください。

 

【59番札所】  金光山 最勝院 国分寺(こんごうざん さいしょういん こくぶんじ)
宗派: 真言律宗
本尊: 薬師如来
真言: おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
開基: 行基菩薩
住所: 愛媛県今治市国分4-1-33
電話: 0898-48-0533

 

あなたにおすすめ

 

pilgrim-shikoku-logo_set 四国遍路情報サイト「四国遍路」
TOPページに戻る


The following two tabs change content below.

ごんのすけ

お遍路さん初心者です。  2015年1月20日(火)に1番札所を出発し、2015年3月1日(日)に41日間で88番札所で通し歩き結願を果たすことができました。 2015年4月12・13日の2日間で、開創1200年で盛り上がる高野山にお礼参りにも行ってきました。 自身の通し歩き遍路体験を元にお役立ち情報を発信しています。