とても印象に残った内子の古い町並み。商店街を散歩したり、カフェ巡り、写真撮影をするなど、風情ある町並みで楽しみ方は無限大。
風情ある建築様式が残る内子の街並み
西予市から内子町までの距離はさほど遠くはないが、内子町の観光をたっぷり楽しみたい場合、西予市からの出発はできるだけ早い時間に設定した方が良い。私は早い時間に内子についたので、自転車は宿でとめさせてもらいチェックイン前に町の観光をすることにした。
木蝋(もくろう)の生産によって栄えた町である内子のメインは八日市護国重要伝統的建造物群保存地区と名付けられた町並みで、ノスタルジックな雰囲気に包まれていた。中心の通りは約600mほどの長さ程度でとてもこじんまりとしているが、江戸時代や明治時代から続く風景が大切に保存されている町並みをのんびりと散策し、その建築様式やところどころに開かれているお店をのぞきこんでみたりしながらゆっくりと楽しんだ。
いわゆる田舎町によくある寂れた雰囲気が漂う通りではなく、そこにはちゃんと町の生活臭が漂っていた。お昼をすぎると小学生達がこの町並みを通って家に帰って行く場面にも出会うことができた。子どもから大人まで、この町の皆さんは誰もが元気よく挨拶してくれて気持ちが良い。
レトロなお店の数々
内子の古い町並みを出て、内子駅の方へ向かうと昭和レトロな商店もたくさん目に飛び込んでくる。江戸や明治の時代から続く商家や伝統文化施設とはまた異なる独特の雰囲気で、長い歴史が刻まれてきた内子の文化を学べる建物がたくさん残っている。江戸から令和まで、それぞれの時代の段階を小さな町に圧縮したような内子の町歩きでは、フォトジェニックなお店を撮影してまわってみるのも楽しみ方のひとつかもしれない。先の道のりがある私のような旅行者にとっては1泊するくらいがちょうど良いのかもしれないが、この町に根をおろしてみるとまたこの不思議な風景が異なったものに見えてくるのだろうなと想像した。
【ミニベロ遍路】内子町の街並みや周辺の様子については、こちらの動画もご参照ください。
【「八日市護国重要伝統的建造物群保存地区」 地図】