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別格2番札所「童学寺」は、お大師さまが幼少期に書道や密教を学んだと伝わり、学業成就のご利益で知られるお寺です。
「いろは歌」の創作や硯の水を求めた御加持水など、お大師さまゆかりのものがたくさん残されています。

お大師さまが幼少期に学ばれたお寺

別格2番札所「童学寺(どうがくじ)」は、徳島県徳島市の西隣、名西郡石井町に位置しています。
童学寺の縁起によると、飛鳥時代に行基が創建した伝わり、現在史跡として残っている奈良時代前期寺院跡「石井廃寺跡」が前身だという説もあるそうです。
その後、奈良時代後期から平安時代前期の空海が7~15歳のときに当寺で書道や密教を学ばれたといわれ、童学寺の寺名の由縁にもなり、現在では学業成就のお寺としても知られています。

日本の書道史上の書家のうちで最も優れた3人「三筆」のひとりに数えられている空海が書道を学んだお寺ということで、空海が硯に水を求めたといわれる「お筆の御加持水」が現在でも湧いており、書道の修練に使えば筆達者になれるとか、諸病がことごとく治るとか、お大師さまゆかりのご利益の霊水として親しまれています。

本堂左横奥に「お筆の御加持水」が湧いています。

本堂左横奥に「お筆の御加持水」が湧いています。

御加持水の近くには石井町指定名勝の回遊式庭園「逍遥園(しょうようえん)」もみることができます。

御加持水の近くには石井町指定名勝の回遊式庭園「逍遥園(しょうようえん)」もみることができます。

大師堂には稚児大師像が安置されています。

大師堂には稚児大師像が安置されています。

 

空海はこの地でかの有名な「いろは歌」を創作し、地域の児童の教育も行ったという伝説もあり、これが事実であれば日本の民衆教育の先駆けともいえる輝かしい功績です。

[いろは歌]
いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて
あさきゆめみし ゑひもせす

色はにほへど 散りぬるを
我が世たれぞ 常ならむ
有為の奥山  今日越えて
浅き夢見じ  酔ひもせず

 

お大師さまお手彫りと伝わる国宝「薬師如来」

空海は、弘仁6年(815年)42歳のときに再び童学寺を訪れて伽藍を整備し、自らが彫刻した薬師如来、阿弥陀如来、観音菩薩、持国天、毘沙門天、歓喜天を安置したとも伝わります。

御本尊の座高64cm、寄木造、漆箔の薬師如来坐像は、国宝にも指定されていて、特に歴史的価値の高いものです。

国宝の御本尊「薬師如来坐像」がまつれれている本堂。

国宝の御本尊「薬師如来坐像」がまつれれている本堂。

また、童学寺には他にもたくさんの見どころがあります。

まずひとつめは「藤」です。
童学寺がある石井町は、美しい藤の花がみられる名所が複数あり、春の藤の季節には毎年「藤まつり」というイベントも開催されています。
童学寺は名所のひとつで、藤の古木があります。

僕が参拝したときは花は咲いていませんでしたが、藤の古木3本が見事な藤棚を形成しています。

僕が参拝したときは花は咲いていませんでしたが、藤の古木3本が見事な藤棚を形成しています。

ふたつめは「切支丹灯籠(きりしたんとうろう)」です。
江戸時代寛永年間(1624~1644年)に奉納されたと伝わる灯籠は、竿石に十字形と人物が彫られ、下部は台座がなく直接土中に埋められているという特徴がある灯籠で、石井町有形文化財に指定されています。

本堂と大師堂の間の歓喜天堂前にたっているのが切支丹灯籠です。

本堂と大師堂の間の歓喜天堂前にたっているのが切支丹灯籠です。

みっつめは「ミニ別格20霊場」です。

大師堂横の遍照堂にミニ別格20霊場があります。

大師堂横の遍照堂にミニ別格20霊場があります。お堂奥には別格8番札所「十夜ヶ橋」の横になっているお大師さま像もまつられています。

別格20霊場をひとところでお参りできるミニ霊場はたいへん珍しいです。
そのほかミニ西国三十三観音霊場も設置されていて、遠方にお参りで出かけられない方にはありがたい霊場です。

境内はそれほど広くない童学寺ですが、その中に見どころがたくさんあり、じっくり参拝・拝観したいお寺のひとつです。

 

お大師さまが幼少期に学ばれた別格2番札所「童学寺」では、学業成就や書道上達にあやかりたいものです。
奈良時代以前から続くともいわれる歴史あるお寺の史跡を満喫しましょう。

 

【別格2番札所】  東明山 童学寺(とうめいざん どうがくじ)
宗派: 真言宗善通寺派
本尊: 薬師如来
真言: おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
開基: 行基菩薩
住所: 徳島県名西郡石井町城の内605
電話: 088-674-0138

 

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佐藤 崇裕

四国遍路情報サイト「四国遍路」を運営する株式会社四国遍路(https://shikokuhenro.co.jp/)の代表取締役。四国遍路の文化をより良い形で引き継いでいくために、四国遍路に新しい付加価値を生み出すべく日々奮闘中。