1番札所霊山寺から歩き遍路を始めて、2日ほど歩いて鴨島近辺までたどり着くと、追加で必要なものが出てくるものです。多くの店が密集する鴨島市街地で揃えてしまって、12番札所焼山寺への遍路ころがしに挑みましょう。
買い物が意外にできないことに気づく序盤の道のり
1番札所霊山寺から11番札所藤井寺のある吉野川市鴨島周辺には2日目にはたどり着くと思います。
ここまでの道のりは、私は想像していたよりも田舎道で、特に買い物や食事をする場所がとても少ないことに驚きました。
この時代なので、コンビニぐらいであれば遍路道沿いにも点在していることを想像し、それほど不便をしないだろうと思っていたのですが、ちょっと油断すると買い物や食事にけっこう困ります。
歩き遍路の場合は、おもわぬトラブルはつきものですので、いろいろな場面を想定した装備と、常にいくらかの食料・飲料を持っておくことがオススメです。
装備を整えるのに便利な鴨島の街
そんなときに、多くの店が密集する鴨島の街は、装備を整えるのにとても便利です。
2日ほど歩き、足りないものもわかってくるので、タイミング的にもばっちりですし、このあとは12番札所焼山寺への険しい山道「遍路ころがし」に挑みますので(山の中なので、もちろんお店はまったくありません。)、山登り用の備蓄食料も調達してください。
ちなみに、焼山寺に登ってから、13番札所大日寺までも約20kmの長距離田舎道を歩くことになり、鴨島を出てからのある程度の数のお店と出会えるのは、徳島市内に入っていく16番札所観音寺近辺です。
ここまで、スローペースな方だと3日ほどかかる場合もありますので、特に野宿遍路さんはこの時間を想定した装備が必要になります。
なんでも揃う「ショッピングタウン鴨島セレブ」
私は、2日目は有名な善根宿である「鴨島温泉・鴨の湯 いやしの舎」に宿泊していたのですが、ここから徒歩10分程度のもっとも近くのショッピングセンターである「ショッピングタウン鴨島セレブ」は、装備や足りないものを揃えるのに重宝しましたので、ここにあるお店をご紹介します。
■キョーエイ セレブ鴨島店
徳島県ローカルのスーパーマーケットで、食料をはじめ、ほぼほぼなんでも揃ってしまいます。
ローカル店舗は、地元ならではのものが手に入るのも魅力のひとつで、私は糖分補給用ローカルフードも調達しましたので、以下リンクの記事もぜひご覧ください。
営業時間が9:30~24:00までと長いのもありがたいですね。
キョーエイ: http://www.kyoei-group.co.jp/
キョーエイ セレブ鴨島店: http://www.kyoei-group.co.jp/store/セレブ鴨島店/
■ドラッグストア チャーリー鴨島店
ドラッグストアでは、大量を崩された方は常備薬の調達、また怪我対策用品も揃えておくと良いと思います。
私は道中まったく大丈夫だったのですが、足の裏のマメに悩まされる方が多いようです。マメが心配な方は、水抜き用の針、消毒薬、絆創膏、テーピングなどを揃えておかれると安心です。
また、洗濯用の洗剤(ホテルやコインランドリーで洗剤が有料のところがけっこうあります)や、栄養補助食品なんかもドラッグストアで購入しておくのが良いかもしれません。
ドラッグストア チャーリー鴨島店: http://www.axas.co.jp/shoplist/charley_kamojima/tabid/104/Default.aspx
■徳島銀行 鴨島支店セレブ出張所
盗難対策で現金をあまり持たないようにすると、こまめに現金をおろす必要があります。現金調達だけであれば、コンビニや郵便局のATMで対応可能かと思いますが、私が徳島銀行で行ったのは「両替」です。序盤は札所が多いこともあって、小銭をどんどん消費します。私は浄財用の5円玉を両替でまとめて調達しました。
遍路初心者は意外と気が付かない盲点かと思いますので、小銭を必ず持っておくことは意識しておく必要がありますね。
ここの徳島銀行は、ショッピングセンター内での営業なので、窓口営業時間が通常の銀行より長い17:00までなので、わからなことがあれば相談するにも便利だと思います。
徳島銀行 鴨島支店 セレブ出張所: http://www.tokugin.co.jp/service/shop/shop_009div.html
■セルフうどん やま
徳島で人気のセルフうどん店で、鴨の湯のおねえさんにオススメの飲食店を伺った際に一番に名前が出てきたお店です。安くてボリュームがあり。サイドメニューを含めていろいろなメニューを楽しめるのが特徴とのこと。
私は、本場讃岐の國まではうどん断ちをすることを決めていたので立ち寄らなかったのですが、お遍路さんには嬉しいお店だと思います。
セルフうどん やま: http://grand-p.co.jp/yama/
セルフうどん やま 鴨島店: http://tabelog.com/tokushima/A3603/A360301/36005006/
私が鴨島周辺で食事をした別のお店の記事もアップしていますので、以下リンク記事もぜひこちらもご覧ください。
【焼肉レストラン水戸園】鴨島で人気の焼肉屋で遍路ころがし前のパワーチャージ!
【岡本中華 鴨島店】徳島ラーメンのルーツ「白系(小松島系)」の元祖を鴨島で味わう
不必要なものは送り返す、処分することも必要
この記事で、装備や備蓄を充実することを散々オススメしておいてなんですが、逆にいろいろ心配して装備過剰になる方も多いようです。歩いてみて新たに必要になったものは調達すべきですが、元々持参していて不必要だと判断したものは、自宅に送り返すなり、処分するなりすることも必要です。
というのも、少しでも荷物が軽い方が体への負担は確実に軽減することができます。特にここからの道のりはアップダウンが激しくなってきますので、荷物の重量を嫌というほど実感すると思います。
宅配便はコンビニで簡単に手続き可能なので、荷物を軽くすることも鴨島で済ませておいてください。
序盤の重要地点である鴨島の街で、荷物の取捨選択を確実に済ませて、これからの道のりを安全に、少しでも快適に進まれてください。
【「ショッピングセンター鴨島セレブ」 地図】