1番札所から歩き始めると、大部分の人が2日目に吉野川市に入り、3日目に12番札所「焼山寺」への遍路ころがしに挑むことになります。その前、2日目宿泊に最適な最強善根宿が「鴨島温泉・鴨の湯いやしの舎」です。
吉野川を渡る長距離歩行
10番札所「切幡寺」を打ち終えると、11番札所「藤井寺」にはしばらく札所の無い約10kmの歩行になります。
中洲のある吉野川を渡り終えると、吉野川市鴨島町に入ります。

水量が少ない場所で、吉野川の雄大さは感じられませんが、中洲を道路で渡っていく珍しい遍路道です。

中洲から鴨島方面に渡る道は車一台分の幅で、車が通ってくるとちょっとドキドキ。
11番札所「藤井寺」は12番札所「焼山寺」への登山口になっていますので、今回ご紹介する「鴨島温泉・鴨の湯 いやしの舎」に宿泊して翌日朝から遍路ころがしに挑む方は、11番札所に向かわず、吉野川を渡り終えてからは、鴨島駅方面に向かうと良いです。
温泉併設の体も心も癒される善根宿
宿名に「鴨の湯」とあるように、市営の温泉施設「鴨島温泉・鴨の湯」に併設の善根宿なのです。
露天風呂、サウナもある温泉に銭湯価格で入浴可能で、地元の方々の憩いの場になっており、私も入浴した際には地元のおじちゃん達の地元トークに心が和みました。

夜はちょっと目がチカチカするイルミネーション(笑)がお出迎え。
肝心の宿は、温泉隣の駐車場一角の以下写真のような建物です。

地元の有志が方の手作り建設。お遍路さんが語らうことができるテラス席付き。小屋内が満員の際はテント設営も可とのこと。
最強の善根宿
最強たる所以は、前述の温泉入浴可能な他、サッシ付完全防雨防風小屋、2部屋男女別可能、最大10人程度収容、電灯有り、充電コンセント有り、洗濯機・乾燥機有り(隣温泉で200円支払、洗剤付)あたりの要素が並ぶところです。

小屋の中はこんな感じ。同泊者ひとりの2人宿泊だったので、ゆったりスペース。定員6名と張り紙がありましたが、6名入ると身動きとれないかも…

小屋は2つあり、片方は女性優先なので、女性も安心して宿泊できます。

もちろんのトイレと水道付き。「この水飲めます」とありますが、飲むのは勇気がいる感じの蛇口とホース。。。

洗濯機・乾燥機を使用する際は、隣の温泉で200円を支払って、洗剤をもらい、使用許可が必要です。
2日目にこんなに良い環境の善根宿に宿泊させていただけると、お遍路さんに対する地元の方々の優しさを実感することができるとともに、どんなに良いことが待っているのかとこのあとの旅路の期待感が高まります。
しかし…このあとに試練はたくさん待ってくれていますし、過酷な環境もたくさん経験することになるので、ご安心を(笑)。
更に、多くの歩き遍路さんが宿泊する人気善根宿なので、先輩が遍路情報をノートに残してくれていたり、宿にあったら便利なものを置いていってくれたりしています。

先輩がコメントを残してくれているノートには、これからの旅路のお役立ち情報が記入されています。携帯充電のコンセントもありがたい。

宿にあったら便利なちょっとしたものを先輩が置いていってくれています。ちょうど雨が降る中、近くの店に買い物・食事に出かけることがあり、傘とサンダルはありがたかったです。
宿泊するには隣の温泉で身分証明書を提示し、記名の上、届け出が必要です。
このようにきちんと管理してくださっている善根宿は、初めて出会った同泊者がいた場合も、安心感があります。
「鴨島温泉・鴨の湯 いやしの舎」で、体も心も癒してもらって、翌日の遍路ころがしに挑んでください。
鴨島には多くの店があり、買い物や飲食がとても便利です。
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温泉施設: | 鴨島温泉・鴨の湯 |
営業時間: | 午前10時30分から午後10時 |
休館日: | 毎月第3木曜日 |
入浴料金: | 450円 ※歩き遍路は360円にお接待 |
住所: | 徳島県吉野川市鴨島町飯尾415番地1 |
電話: | 0883-22-1926 |