1番札所霊山寺から歩き遍路を始めて2日目の徳島県吉野川市鴨島のローカルスーパーマーケットで見つけたのが「いも餅」と「とろろ小豆」です。徳島県ならではのご当地甘味で、お遍路道中の当分補給にも最適だと思います。
いも餅?とろろ小豆?多くの人は、聞いたことのないフレーズではないでしょうか。
私もこれを徳島県吉野川市鴨島の地元スーパーで見かけたときにはハテナでしたが、激しく興味をそそられ、遍路疲れで甘いものを欲していたこともあり、思わず手が伸びてしまいました。
以下写真のような状態でパック詰めされて売られていました。
黄色くてさらにきなこのかかった「いも餅」
「いも餅」をググったところ、煮たさつまいもを餅生地に練りこみ、中にはあんこが入った餅とのこと。
徳島県は「鳴門金時」に代表される甘味の強いさつまいもの生産地。
甘いもの好きには芋とあんこはたまらない組み合わせですね。
遍路の糖分補給にはもってこいですが、普段からこれをほおばる徳島県民は、糖分過多に注意では??
餅というだけあって、もっちり歯ごたえのある生地を想像していましたが、実際食べてみると、びよーんと伸びて柔らかい大福生地でした。
きなこは甘くなく、バランスがとれていました。
不思議な食感の「とろろ小豆」
「とろろ小豆」も同じくググったところ、グーグル先生でも明確な回答無し…まさかの展開です。
でも、私は実は四国出身で、これに似たお菓子を知っていたのです。
それは「小男鹿(さおしか)」。
知る人ぞ知る徳島の高級和菓子です。
簡単に説明すると、高級砂糖「和三盆」使用し、山芋が入った、和風蒸しケーキです(本家「小男鹿」に失礼な説明かもしれません…)。
詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。
小男鹿本舗 冨士屋: http://www.saoshika.co.jp/
これを食べたことがあった私は、とろろ小豆の「とろろ」とパックの原料欄に書かれた「山芋」にピンときました。
'これは小男鹿もどきでは??'
実際食べてみると、想像通り、独特のもっちり感と小豆と砂糖の上品な甘みは、小男鹿に近いものでした。
これも遍路には精がつく一品かと思います。
遍路にとって効率の良い糖分補給は必須です。
店の少ない田舎道では、コンビニで食料買いだめになりがちですが、その地域にしかない特色のある食べ物は、ぜひトライしていきたいものです。
ちなみに、「いも餅」「とろろ小豆」を購入した鴨島の地元スーパーは、いろいろ便利なので、別の機会に「遍路豆知識」としてご紹介したいと思います。
※鴨島の地元スーパーに関しては、以下リンクの記事でご紹介しています。
遍路用品の足りないものは鴨島の街で調達を【ショッピングタウン「セレブ鴨島」】