愛媛県内子町は、江戸時代にハゼの木・実を原料にした木蝋と和紙の生産で財をなし、当時の豪華な商家や民家が残る「八日市護国地区」は重要伝統的建造物保存地区に指定されています。
遍路道中のしばしの観光を楽しめる地域です。

内子町手前には五右衛門風呂のある「神南堂休憩所」

大洲市街から、お大師さま野宿の地「十夜ヶ橋」を通過し、国道56号を山方向に進んでいくと、内子町に入る手前に「神南堂(かんなんどう)休憩所」があります。
この休憩所の特徴的なところは、なんと「五右衛門風呂」があること。

板張りの小上がりがあり、一夜宿としてもお借りできるありがたい遍路小屋です。左側の建物が「五右衛門風呂」です。

板張りの小上がりがあり、一夜宿としてもお借りできるありがたい遍路小屋です。左側の建物が「五右衛門風呂」です。

「五右衛門風呂」の中はこんな感じ。立派な入浴設備です。薪を用意してくださっていて、自分で焚いて入浴するそうです。

「五右衛門風呂」の中はこんな感じ。立派な入浴設備です。薪を用意してくださっていて、自分で焚いて入浴するそうです。

この設備は、休憩所の裏側にある建築会社のご夫妻が善意で建築されたもので、「五右衛門風呂」を利用するときは一声かけてからとのことです。
休憩所でお風呂に入ることができてしまうなんて、たいへんありがたい施設です。

【神南堂(かんなんどう)休憩所 地図】

 

内子町「八日市護国地区」は重要伝統的建造物保存地区

「神南堂休憩所」から5kmほど進むと、「内子町(うちこちょう)」の中心街に入っていきます。
「内子町」は、江戸時代に地域の山林で豊富に採れたハゼの木・実を原料にした「木蝋(もくろう)」や「和紙」の生産で財をなし、大きな商家が軒を連ね、文化的にも発展しました。
その当時の商家や民家の建築物が多く残っている「八日市護国(ようかいちごこく)地区」は、重要伝統的建造物保存地区に四国で初めて指定され、現在でも維持・管理がしっかりされ、観光資源としても積極的に活用されています。
※重要伝統的建造物保存地区は、遍路道中では「吉良川の町並み」「宇和町卯之町」に続いて3カ所目です。他の地域の以下リンクの記事もぜひご覧ください。

備長炭の生産で栄えたまちは重要伝統的建造物群保存地区【吉良川の町並み】

「明石寺」近くは四国西部の要所で重要伝統的建造物群保存地区【宇和町卯之町(うわちょううのまち)】

遍路道中に、内子町中心街とさらっとですが観光しましたので、いくつか写真でご紹介します。

JRの「内子駅」の風情のある駅名看板とともに、いらっしゃいまいた「丸型ポスト」です。自転車のおにいさんと2ショットになってしまいました(苦笑)

JR「内子駅」の風情のある駅名看板とともに、いらっしゃいまいた「丸型ポスト」です。自転車のおにいさんと2ショットになってしまいました(苦笑)

※「丸型ポスト」に関しては、以下タグの記事をぜひご覧になってみてください。

四国遍路「丸型ポスト」タグ

街の雰囲気に合わせて導入された90年前の英国製バスをモデルに製造された「ちゃがまる」が停車中でした。名前の由来は、この地域の方言で「壊れる・故障した」だそうで、レトロバスなので壊れるかも?という洒落だそうな…

街の雰囲気に合わせて導入された90年前の英国製バスをモデルに製造された「ちゃがまる」が停車中でした。名前の由来は、この地域の方言で「壊れる・故障した」だそうで、レトロバスなので壊れるかも?という洒落だそうな…

内子町はレトロにはかなりこだわりがあるようで、駅前には蒸気機関車「C12 231」が保存展示されています。

内子町はレトロにはかなりこだわりがあるようで、駅前には蒸気機関車「C12 231」が保存展示されています。

大正5年(1916年)に芸術・芸能を愛好する人々が建てた木造2階建て瓦葺き入母屋作りの劇場で、昭和60年に大幅な復元改装が行われ、現在でも現役の芝居小屋として活用されている「内子座」

大正5年(1916年)に芸術・芸能を愛好する人々が建てた木造2階建て瓦葺き入母屋作りの劇場で、昭和60年に大幅な復元改装が行われ、現在でも現役の芝居小屋として活用されている「内子座」

昭和11年に警察署として建てられた重厚でレトロな建物は、町立図書館の役割を経て、現在は「内子ビジターセンターA・runze(あるんぜ)」という観光案内所になっています。「お遍路ステーション」の看板がばっちり建っていますので、遍路道中の休憩がてら立ち寄るのもよいと思います。

昭和11年に警察署として建てられた重厚でレトロな建物は、町立図書館の役割を経て、現在は「内子ビジターセンターA・runze(あるんぜ)」という観光案内所になっています。「お遍路ステーション」の看板がばっちり建っていますので、遍路道中の休憩がてら立ち寄るのもよいと思います。

道沿いでリアルな人形がこちらを見ていてびびってしまった「商いと暮らし博物館」は、昔の薬局を再現しています。

道沿いでリアルな人形がこちらを見ていてびびってしまった「商いと暮らし博物館」は、昔の薬局を再現しています。

「内子座」から「内子ビジターセンターA・runze」「商いと暮らし博物館」と通過して、遍路道は右方向に曲がりますが、そこをそのまま直進すると昔の商家や民家がもっとも多く残っている街並みですので、時間がある方は遍路道からしばし外れて散策するとよいと思います。
私は以前に別の機会で訪れたことがあったので、今回はパスしましたので、写真もありません。

南予の遍路道は、ここまで峠越えが多い難所でしたが、「宇和町卯之町」「伊予の小京都 大洲」そしてここ「内子町 八日市護国」と、昔の街並みが残る観光地も多いので、時間に余裕をもって、観光もしながら進むことができればよいと思います。

 

内子町での食事・休憩は「道の駅 内子フレッシュパークKARARI(からり)」で

内子町中心街を抜けると、食事・休憩スポットに最適な「道の駅 内子フレッシュパークKARARI(からり)」があります。
この道の駅は、全国1000ヶ所以上にも増えている道の駅の中で、6カ所のみの全国モデル道の駅に選ばれているすばらしい道の駅なのです。
道の駅愛好家の私としては絶対に外せないスポットです。

ということで、私がまず気に入ったのはロケーションで、小田川と中山川が合流する中洲のような地形の場所にあって、川沿いのテラス席がとても気持ちがよいです。

川のせせらぎや、吊り橋のある風景が気持ちよくて、ついつい長時間休憩になってしまいました。

川のせせらぎや、吊り橋のある風景が気持ちよくて、ついつい長時間休憩になってしまいました。

また、地元農産物が豊富に揃う直売所はもちろん、バイキングレストランやうどん屋、ベーカリー、ハンバーガーショップ、燻製工房、シャーベット工房、たこ焼き・大判焼きなど、食いしん坊の私でも制覇しきれない食べ物屋さんの充実ぶりで、食事に立ち寄るのには絶好の道の駅です。

私の昼食は、直売所で購入した「じゃこ天れんこんおこわ」と「カマスのフライ」です。「じゃこ天」「カマス」で手軽に地元色を感じさせていただきました。

私の昼食は、直売所で購入した「じゃこ天れんこんおこわ」と「カマスのフライ」です。「じゃこ天」「カマス」で手軽に地元色を感じさせていただきました。

 

施設名:  道の駅 内子フレッシュパークKARARI(からり)
営業時間: 9:00〜17:00
※店舗によりそれぞれ営業時間の設定が異なります。
定休日: 年始
※店舗によりそれぞれ定休日の設定が異なります。
住所: 愛媛県内子町内子2452番地
電話: 0893-43-1122
施設HP: http://www.karari.jp/

 

内子町中心街を過ぎると、どんどん山の中に入っていきますので、ここで観光や休憩の時間を十分にとってから、田舎道歩きの準備をしっかり整えてください。

 

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ごんのすけ

お遍路さん初心者です。  2015年1月20日(火)に1番札所を出発し、2015年3月1日(日)に41日間で88番札所で通し歩き結願を果たすことができました。 2015年4月12・13日の2日間で、開創1200年で盛り上がる高野山にお礼参りにも行ってきました。 自身の通し歩き遍路体験を元にお役立ち情報を発信しています。