【14番札所常楽寺】三大特色「弥勒菩薩・流水岩の庭園・常楽園」にプラス1

14番札所常楽寺は、本堂横にお寺の見どころを示した看板を設置してくれている、アピール上手のお寺です。三大特色「弥勒菩薩」「流水岩の庭園」「常楽園」はもちろんですが、見逃してはならないものがもうひとつあったのです。

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境内の「流水岩」が印象的

13番札所「大日寺」を出発して2kmほどの田園地帯を通り抜ければ、14番札所「常楽寺」に到着します。12番札所「焼山寺」、13番札所「大日寺」と長距離歩行が続いていたので、短い距離で札所に到着するとほっとします。徳島市内に入って、山の中からは出てきた感じがありますが、まだまだ田園が広がる気持ちの良い田舎道です。

13番札所「大日寺」→14番札所「常楽寺」 田園道

田園平地歩行で気持ちが楽になります。わかれ道で立派なお地蔵さんが見守ってくれています。

常楽寺に到着し、本堂に向かいますが、境内が凸凹でとても歩きにくい…木の根っこがむき出しになっているのかと思ったら、これは岩とのことで、見どころのひとつ「流水岩」なのだそうです。

常楽寺 境内 流水岩

切り崩した岩がむき出しの上にお寺を移転したそうで、長い年月風雨にさらされたことで水の流れるような模様が刻まれたとのこと。

そういえば、お寺の入口も岩肌が見えていて、今までのお寺とは違う雰囲気だと思ったのでした。

常楽寺 入口 流水岩 石橋

お寺の入口からは岩しか見えず、ちょっと不安になりました。小さい川を渡る石橋も今までの札所とは違ったアプローチです。

 

三大特色「弥勒菩薩」「流水岩の庭園」「常楽園」の看板でアピール上手

 流水岩の上を慎重に通り抜けて本堂にお参りすると、本堂横にお寺の三大特色を示した看板を発見。

常楽寺 三大特色看板

お寺の見どころをわかりやすく教えてくれるのは初めてでした。

初めての遍路だと、最初のころはお寺のどこを見ればよいかよくわからず、納経でいっぱいいっぱいになりがちなので、こういう看板はありがたいと思いました。

ということで、前出の流水岩の庭園はしっかり眺めて、88ヶ所霊場で唯一のご本尊「弥勒菩薩」にふむふむ、養護施設「常楽園」も運営されているんだ、そういやお寺の手前に立派な施設があったなふむふむ、と納得し、納経所に立ち寄って、お寺をあとにしました。

 

アララギ大師を見逃した

看板を信じて、お寺の特色はおさえたぞと得意になっていたのですが、あとからWEBで調べてみると、境内中央の大木がアララギの木で、その木の上の枝の間に木造の大師像が安置されているとのこと。看板の特色にはなっていなかったので、完全に見逃してしまいました。足元の流水岩のごつごつが気になって、大木すらほとんど目に入っていなかったような気がします。

このお大師さまはぜひ拝見しておくべきかと思いますので、常楽寺は三大特色ではなく、それにプラス1の四大特色としておいた方がよいと思いました。皆さまは私のようにお見逃しのなきよう。

 

おまけの手水舎のごっつい柄杓

8番札所「熊谷寺」でセンサー式自動給水手水舎を見ていらい、みょうに手水舎のつくりが気になり続けました。
10番札所「切幡寺」も自動給水だったのですが、ここ常楽寺の手水舎では、ごっつくてとても重い柄杓(ひしゃく)に驚きました。
このあとのいくつかの札所でもこのタイプの柄杓を見つけたのですが、この重厚感はお気に入りです。

常楽寺 手水舎 柄杓

持ったときのずっしり感は想像以上のごっつい柄杓。

 

ということで、14番札所「常楽寺」は見どころ満載ですので、見逃さないように「四大特色」と覚えておいてください。

 

 

【14番札所】  盛寿山 延命院 常楽寺(せいじゅざん えんめいいん じょうらくじ)
宗派: 高野山真言宗
本尊: 弥勒菩薩
真言: おん まい たれいや そわか
開基: 弘法大師
住所: 徳島県徳島市国府町延命606
電話: 088-642-0471

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この記事を書いた人

お遍路さん初心者です。  2015年1月20日(火)に1番札所を出発し、2015年3月1日(日)に41日間で88番札所で通し歩き結願を果たすことができました。 2015年4月12・13日の2日間で、開創1200年で盛り上がる高野山にお礼参りにも行ってきました。 自身の通し歩き遍路体験を元にお役立ち情報を発信しています。