60番札所横峰寺からの下り道は、山並や平野の変化に富んだ景色を楽しめる気持ちの良い未舗装路です。山を下った先には、滝行で有名な61番札所香園寺の奥の院がありました。
石鎚山から下り道は山並や平地の変化に富んだ景色あり
60番札所横峰寺の参拝を終え、次の61番札所香園寺(こうおんじ)方面には、当然のことながら石鎚山から下山していかなければなりません。
お寺の境内から大師堂の横を抜けて、車の駐車場方面に下っていき、舗装路を1.2kmほど下ったところが未舗装遍路道の入口です。
未舗装下り遍路道は、ジグザグ道なので気をつけて進む必要はありますが、歩きやすいように整備はしてくださっているので、それほど危険を感じることはなく、進んでいくことができました。
この下り道の良いところは、景色を存分に楽しむことができるところです。
横峰寺への登りの「遍路ころがし」は、山の中の奥まった川沿いワイルド遍路道でしたので、下界を眺めるポイントはありませんでしたが、下り道にはひらけた場所があり、そこからの景色は見ものです。
少し前に通過してきた58番札所仙遊寺の作礼山からの景色も見ものでしたが、角度や高さが違えば同じ場所を見ても景色の表情は一変することを実感しました。
※仙遊寺の景色に関しては、以下リンクの記事をぜひご覧ください。
【57番札所栄福寺→58番札所仙遊寺】遍路案内犬の供養池「犬塚池」を通り、作礼山から今治市街としまなみ海道を一望
【58番札所仙遊寺】仙人が忽然と姿を消した伝説のお寺にはお大師さまの「御加持水」と天然温泉付き宿坊あり
滝行で有名な61番札所香園寺の奥の院
未舗装遍路道を5km強下ると舗装路に出て、すぐ先にお堂らしき建物が見えてきます。
ここが61番札所香園寺の奥の院で、昭和8年に創建され、御本尊に不動明王、脇侍に制多迦(せいたか)童子と金伽羅(こんがら)童子がまつられています。
この奥の院は、滝行ができることで有名で、すぐ近くに川が流れていて、秋の季節には川沿いのもみじがきれいに色づく名所でもあるそうです。
お堂の近くには休憩スペースとトイレもありますので、山下りの疲労回復のために奥の院に参拝がてらひと休みして、あと2km先の61番札所香園寺に進んでいきます。
【「61番札所香園寺奥の院」 地図】
横峰寺からの下り道では、登りでは経験できなかった山・海・平野・池の景色のフルコースを堪能し、香園寺奥の院に参拝してから、61番札所香園寺を目指してください。