番外霊場

四国における弘法大師空海の霊跡は「四国霊場」と呼ばれ、古くより弘法大師空海の足跡を辿る人々の信仰の対象でした。江戸時代に確立された「四国八十八ヶ所霊場」は、四国霊場の中から選抜された88ヶ所の寺社で構成されたもので、その後、88ヶ所以外の霊場は「番外霊場(札所)」と呼ばれるようになります。
番外霊場と八十八ヶ所霊場には格の違いはなく、歴史的に見て、より弘法大師に縁の深い霊場も番外霊場の中に数多く存在します。1968年に創設された四国別格二十霊場も、番外霊場の中から20ヶ所の寺院が集まり創設されたものです。