【宇和島市街→41番札所龍光寺】地味に辛い登りのあとは旧遍路道で「道の駅みま」へ

宇和島市街から41番札所龍光寺がある三間町へは、山の中に入っていく地味に辛い登り坂が続きます。途中の「遍路小屋宇和島光満」にあった地図でおすすめされた旧遍路道を抜ければ、そこは「道の駅みま」でした。

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宇和島市街から三間町へは地味に辛い登り坂

この日は、宿泊していた宇和島市津島町「針木ふれあい広場」の遍路小屋を出発し、「松尾峠」を越えて昼頃には宇和島市街に到着し、「道の駅みなとオアシスきさいや広場」で「マハタぷるるん天丼」を食べてから、予約していた「宇和島第一ホテル」にチェックインして荷物を置いて再度歩き始めました。
※宇和島市街で宿泊した宇和島第一ホテルは、歴史あるホテルで施設は少々古いですが、2012年に増設された大浴場でゆっくり足を伸ばして疲れを癒すことができます。参考に施設詳細リンクをはっておきます。

 

 

宇和島市街から41番札所龍光寺がある三間町へは、県道57号を約8kmほど進みますが、ここが山の中に入っていく道のりで、急坂はないもののだらだらと登り続ける地味に辛い道のりです。

県道57号 光満

山あいの光満川(みつまがわ)とJR予土線と並行する県道57号を山の中へと入っていきます。

この道のりは、登り坂であるという前知識と覚悟があるとないとでは精神的なダメージが全然違うと思うので、ここでしっかりお知らせしておきます。
私はこの道は精神的にけっこうまいりましたし、さらに、地元の妙齢のおねえさん達が夕方の散歩で、私を追い抜かんばかりのスピードで迫ってきたことで、自分の弱っている状態を実感し、傷に塩も塗られてしまいました。

 

「遍路小屋宇和島光満」で旧遍路道への指示

そんな地味に辛い登り坂をがんばって歩き続け、宇和島市街から6kmほど進みゴールが見えてきた頃に「遍路小屋宇和島光満」があります。
もうちょっと前段階で休憩所があって欲しかったと贅沢なことを思いつつ、ここで休ませていただいたのですが、ここに貴重な情報があったのです。

ここから少し進んだ先に古い遍路道が残っていて、そちらの道を通ることを強くおすすめする地図が置かれていたのです。
この道は遍路地図「四国遍路ひとり歩き同行二人」にも記載されていない道で、この休憩所で地図を見なければ気が付かずに通過していたと思うので、その旧遍路道の入り口をご紹介します。

下の地図で示した場所に「窓峠跨線橋」という平成18年に完成した橋がかかっていて、県道57号を進むとこの橋を通りますが、橋の手前に旧道が側道のような形で残っていますので、橋を渡らずに左側道方向に進んでください。

側道を進むと左側が山になっていて、崖を上がるような道で下写真の旧遍路道の入口があります。
よく見ていないと見逃すぐらいわかりづらいので、道標の白い杭を目印に見つけてみてください。

三間町 窓峠 旧遍路道

この道はちゃんと先がつながっているのか不安になるような、獣道の雰囲気がただよう入口です。

ちょっと不安になるような入口ですが、普通に歩くことができるぐらいには整備してくださっていて、小さな峠の頂上付近には「多聞院」という古いお堂があり、峠からは三間の町を眺めることができます。
このあたりの写真を撮り忘れていて何も記録がないのですが、この道はお宝を見つけたような感覚にもなりますので、ぜひご自分の目で確かめてみてください。

そして、民家や畑の間のいかにも旧道という細道を抜けていけば、目の前には「道の駅みま」が待ってくれています。

 

お魚オブジェと丸型ポストと高速バスの「道の駅みま」

宇和島市街で「道の駅みなとオアシスきさいや広場」に立ち寄ったばかりですが、道の駅愛好家の私は目の前道の駅があり、しかもレア旧遍路道が導いてくれたときたら、外すわけにはいきません。

旧遍路道を抜けてくると、川沿いの裏口の方から入っていくのが近いので、そちらに進むとお迎えしてくれたのは謎の「お魚のオブジェ」です。

道の駅みま お魚のオブジェ

このオブジェのミニサイズが売られていて、けっこうなお値段がついていました。このお魚が何者なのかはわからずじまいです。

そして、松尾峠手前の「道の駅津島やすらぎの里」に引き続いて、道の駅に鎮座する「丸型ポスト」も発見です。
※「丸型ポスト」に関しては、以下タグの記事をぜひご覧になってみてください。

四国遍路「丸型ポスト」タグ

道の駅みま 丸型ポスト

「道の駅みま」の木のぬくもりを感じる大きな建物に溶け込むようにたたずむ丸型ポスト

ここ「道の駅みま」は、農家のお母さんの手造り料理が食べ放題のランチバイキングがあるお食事処「畦みちの花」や、版画家「畦地梅太郎」の美術館、井関農機株式会社の創業者「井関邦三郎」の記念館など、充実した施設なので、タイミングによっては長居するのもよいと思います。
敷地内で野宿も可能にしてくださっているようです。

そして、ここからは完全に余談ですが、私はこの日宇和島市街に宿泊だったので、市街に戻る必要がありました。
当初はJR予土線の務田(むでん)駅から電車で戻ろうと思っていたのですが、「道の駅みま」でうろうろしていると、バスの姿が見え、このバスが松山方面から宇和島駅まで行く高速バスで、「道の駅みま」がバス停になっていたのです。
タイミングもばっちりで、このバスに乗って宇和島駅まで帰ることにしました。

道の駅みま 宇和島駅 高速バス車内

まさか歩き遍路中に高速バスに乗る機会があるとは思いませんでした。これはこれで貴重な経験でした。

道の駅みま 宇和島駅 高速バス 到着

2時間以上かけて歩いた距離を、高速バスは10分かからず走ってしまいました。ということで宇和島駅に帰還完了です。

 

三間町への地味に辛い登り坂でしたが、旧遍路道の発見と、「道の駅みま」との出会いが、貴重な体験ができた道にしてくれました。
41番札所「龍光寺」前のイベントとして、参考にしてみてください。

 

施設名:  道の駅 みま
営業時間: 9:00~18:00(物産館などメイン施設)
9:00~17:00(美術館・記念館)
9:00~17:00 ※11:00~13:30ランチバイキング(お食事処)
定休日: 年中無休
住所: 愛媛県宇和島市三間町務田180-1
電話: 0895-58-1122
施設HP: http://www.michinoekimima.jp/

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この記事を書いた人

お遍路さん初心者です。  2015年1月20日(火)に1番札所を出発し、2015年3月1日(日)に41日間で88番札所で通し歩き結願を果たすことができました。 2015年4月12・13日の2日間で、開創1200年で盛り上がる高野山にお礼参りにも行ってきました。 自身の通し歩き遍路体験を元にお役立ち情報を発信しています。