【箸蔵山ロープウェイ】吉野川を見下ろす絶景ロープウェイ

別格15番札所箸蔵寺は標高633mの箸蔵山の山頂付近にある山岳霊場です。箸蔵寺に向かうお遍路さんの多くが利用する「箸蔵山ロープウェイ」からは、吉野川の絶景をおがむことができます。

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山岳霊場「箸蔵寺」へ向かう「箸蔵山ロープウェイ」

別格15番札所箸蔵寺(はしくらじ)は、徳島県の内陸部「三好市」にあり、標高633mの「箸蔵山(はしくらさん)」の山頂付近に位置する山岳霊場です。
※箸蔵寺に関しては、以下リンクの記事もぜひご覧ください。

【別格15番札所箸蔵寺】神仏習合の影響を色濃く残す金毘羅大権現のこんぴら奥の院

箸蔵寺に向かうお遍路さんの多くは、箸蔵山の南山麓から出発する「箸蔵山ロープウェイ」を利用します。

箸蔵山ロープウェイ 山麓駅

箸蔵山の南山麓、国道32号沿いに大きな駐車場を併設した「箸蔵山ロープウェイ」の山麓駅があります。

この箸蔵山ロープウェイは、標高差約350m、全長950mの距離を約4分で一気に登ります。
登りと下りのゴンドラが同時に行き交う公走式になっていて、1本のロープを片線2条となるよう架線するDLM(Double Loop Mono-cable)方式と、ロープ間隔をキャビンより広くしたフニテル方式をあわせて採用しているそうで、この方式は日本初だそうです。
この方式だと、風に対する安定性が高く、メンテナンスコストもおさえらえるとのこと。

箸蔵山ロープウェイ ロープ

このロープの張り方が日本初の方式のようですが、素人には何がすごいのかわかりません。

ロープウェイの技術はよくわかりませんが、とにかく安定性が高いというロープウェイのゴンドラに身をゆだねて、空の旅に出発します。

 

吉野川の見下ろす絶景

山麓駅から乗り込んだゴンドラは無人運行で、しかも僕が乗ったときは他のお客さんもいない貸切状態で、少々不安なスタートです。

箸蔵山ロープウェイ ゴンドラ内部

定員は32名とのことなのですが、そんな人数が本当に乗れるのか不安になるコンパクトなゴンドラ。

箸蔵山ロープウェイ 途中の景色

進行方向を見上げると緑深い山に突っ込んでいくようにロープが張られています。

ここで不安になって進行方向ばかり見ていてはいけません。
ゴンドラの中では必ず振り返ってください。

箸蔵山ロープウェイ 吉野川

吉野川の渓谷美の絶景を見下ろすことができます。

箸蔵山ロープウェイ ゴンドラすれ違い

川にかかる赤い橋やすれ違った下りのゴンドラがミニチュアのように見えます。

この景色を見られるだけでも箸蔵寺に参拝する価値があると思えるぐらいの絶景で、山岳霊場がいくつもある四国霊場においてもこの渓谷美をおがめるのはここだけだと思います。

 

山の中腹にある山門と参道

ロープウェイが山の中腹に差しかかったころ、ゴンドラのすぐ近くであるものを発見しました。

箸蔵山ロープウェイ 上から山門を見る

お寺の山門と思われる瓦葺の建造物のすぐ近くをゴンドラが通過します。

箸蔵山ロープウェイ 参道

その先には大きな石造の鳥居があり、参道らしき道が続いています。

この地点から山上まではまだかなりの距離がありそうですが、もしかしてあの地点で山門をくぐり、山登りの長い参道が続いているのでしょうか。
あまりに気になってしまい、山上の箸蔵寺の参拝を終えたあと、この地点まで歩いてくだってきました。
このときの様子は以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

【別格15番札所箸蔵寺参道】ロープウェイを見上げる高灯籠からこんぴらさんを彷彿とさせる長い参道へ

そうこうしているうちにあっという間の4分の空の旅は終わりをむかえました。

箸蔵山ロープウェイ 山上駅かかし

山上駅では四国でよく見られるリアルなかかしがお出迎えしてくれます。

 

別格15番札所「箸蔵寺」に向かう「箸蔵山ロープウェイ」の空の旅では、必ず後ろを振り返って吉野川の渓谷美を堪能してください。
あっという間の4分間ですが、道中の景色の変化や寺域の建造物に注目です。

箸蔵山ロープウェイ ホームページ: http://wwwd.pikara.ne.jp/hashikurasan/

【「箸蔵山ロープウェイ 登山口駅」 地図】

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この記事を書いた人

四国遍路情報サイト「四国遍路」を運営する株式会社四国遍路(https://shikokuhenro.co.jp/)の代表取締役。四国遍路の文化をより良い形で引き継いでいくために、四国遍路に新しい付加価値を生み出すべく日々奮闘中。