平成28年は閏年で逆打ちお遍路が流行る年です。私が先達としてご案内する団体のお遍路さんも半分が逆打ちバスツアーとなりますが、出発地の88番札所大窪寺は、冬季は日によっては雪国かと思うような景色になることもあります。
冬の88番札所大窪寺
四国遍路を始める場所(札所)に決まりはありませんが、逆打ちツアーの多くが88番札所大窪寺さんから打ち始めます。
が、88番さんは特別寒い。
雪もよく降ります。
88番から…とお考えの方、防寒装備を入念にご準備された方がよさそうです。
道路から階段を上がったところはうっすら雪化粧。
この程度であれば序の口。
寒いのはとても寒いでしょうが、とりあえず登る時は大丈夫。
帰り、下りは危険なので、ゆっくり戻りましょう。
山門開いた部分に冷たい風が集約されるので、ここに立つと より寒く感じられます。
一礼して境内に入らせて頂きます。
参道の雪がきれいに除けられているので、安心して歩くことができます。
感謝。
カチカチに凍結しています。
ここは氷そのものなので、足元要注意。
手水を頂いてお清めを… で、できない。
水面が凍っていてお水が取り出せません。
結構な氷厚です。
やはりここは特別冷え込むのでしょう。
それにしても頂くお水の冷たいこと。
例えば熱いお湯に手を付けるとすぐ手を放してしまいますが、この冷たい手水も同様。
人間、冷たくても同じ反応してしまうことがわかりました。
逆順に回って特別冷え込むであろう札所…
特別冷え込む札所としてまず挙がるのが66番札所雲辺寺。
ここはロープウェイ駅まで行くことができたら それに乗って境内に行くことはできますが、着いてからが物凄い寒さなので、おまいりに行かれる際はしっかり防寒準備されて向かうようにしてください。
他には60番札所横峰寺。
積雪量にもよりますが、こちらは冬期間は接続する林道が通行止め。
自家用車でのアクセスはもちろん、参拝バスが運休しています。
どうしても行く場合、雪の遍路道を歩いて上がるしかありません。
暖かくなってから行きましょう。
他にも挙げればまだまだありますが、御自身で調べることが旅の醍醐味・遍路修行の一つだと思いますので、各自気を付けてよいお参りをされてください。