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42番札所「仏木寺」は、空海が老人がひく牛の背に乗って進んだ先に、唐から投げた宝珠を見つけたことから、この地に開創されたお寺で、牛の縁から、家畜の安全祈願や動物供養に信仰が広がっています。

「龍光寺」から「仏木寺」へは「四国のみち」で「中山池」経由

41番札所「龍光寺」を参拝し、次の42番札所「仏木寺」は同じ三間町内で3km程度の距離です。
遍路地図「四国遍路ひとり歩き同行二人」に示されている遍路道は、龍光寺の裏山を越えて、田園地帯舗装路の県道31号を進むルートなのですが、私は「龍光寺」前にあった「四国のみち」道標に「仏木寺」の標記があったのを信じて、「龍光寺」参拝後、山門である鳥居まで戻って、左方向に進みました。

「仏木寺」方向に進み始めたときに、雪がかなり降ってきました。山の方はかなりの量で吹雪いています。私が歩いていたのは2月中旬ですが、三間の盆地では雪が降ることがありますので、ご注意を。

「仏木寺」方向に進み始めたときに、雪がかなり降ってきました。山の方はかなりの量で吹雪いています。私が歩いていたのは2月中旬ですが、三間の盆地では雪が降ることがありますので、ご注意を。

雪に気を取られていて、この人が目の前に現れたときには、過剰にびっくりしてしまいました。こういう手作りかかしは四国ではよく目にします。

雪に気を取られていて、この人が目の前に現れたときには、過剰にびっくりしてしまいました。こういう手作りかかしは四国ではよく目にします。

田園・住宅地帯をしばらく進んでいくと「中山池」という大きな池のほとりを歩いていく未舗装路を進むことになります。
41番札所「龍光寺」の記事でご紹介したように、ここ三間の地域は穀倉地帯で、水が大量に必要になるため、町内に108箇所ものため池があるそうで、その中でも最大の池が「中山池」とのことです。
池のほとりの道は自然遊歩道として整備されていて、歩きやすいですが、地域性や風情を感じるとてもよい道に私は感じました。
遍路地図が示す遍路道ではなく、しかも1kmほど遠回りにもなりますが、未舗装路がお好きな方にはオススメです。

ここまでの遍路道で、意外と池との出会いは少なかったので、新鮮な景色で、私はお気に入りの道です。

ここまでの遍路道で、意外と池との出会いは少なかったので、新鮮な景色で、私はお気に入りの道です。

【「中山池」周辺地図】
※マップでプロットしている交差点を歩き遍路さんは左折(Googleマップに道は表示されていませんが、田んぼの真ん中を進む舗装路がある十字交差点です)して、中山池の南側を進んでいきます。

 

お大師さまが牛の背に乗って進んだ先には唐から投げた宝珠

「中山池」から2km弱歩くと、42番札所「仏木寺」に到着します。
「仏木寺」の縁起によると、大同2年(807年)に空海がこの地を訪れた際に、牛を引く老人と出会い、誘われるまま牛の背に乗って進むと、楠の大樹の梢にひとつの宝珠がかかって、光を放っているのを見つけ、この宝珠が空海が唐から投げた宝珠であったことから、この地を有縁の地だと感得し、開創したそうです。
お大師さまは唐からたくさんの仏具をお投げになっているようで、ここまでの道のりでも、独鈷杵は36番札所「青龍寺」に、五鈷杵は38番札所「金剛福寺」のある場所に届いていたそうで、さらに三鈷杵は高野山の現在の「壇上伽藍」の松にひっかかっていたとのことです。
※それぞれのエピソードを以下リンクの記事でご紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。

元横綱「朝青龍」も登って鍛えた石段が壁の如くそびえる、空海独鈷杵有縁のお寺【36番札所「青龍寺(しょうりゅうじ)」】

12万平米の大境内に広がる見事な石庭は補陀落への入口【38番札所「金剛福寺(こんごうふくじ)」】

開創1200年記念で「中門再建完了」と「御本尊御開帳」は見逃せない【高野山「壇上伽藍(だんじょうがらん)」】

お大師さまが牛とご縁があったお寺だということで、昔から農耕をともにする家畜の安全祈願のお寺とされ、宇和島の伝統文化「闘牛」の飼育者や、ペット供養など動物全般に関連する人達の信仰を集めているそうです。

 

お寺の境内は、「観音菩薩」を中心に、「本堂」と左奥が「大師堂」、「本堂」右手に動物に関連が深い「家畜堂」があるのですが、写真では見切れてしまいました。

お寺の境内は、「観音菩薩」を中心に、「本堂」と左奥が「大師堂」、「本堂」右手に動物に関連が深い「家畜堂」があるのですが、写真では見切れてしまいました。

 

四国霊場唯一の特徴をもった「鐘楼堂」

「仏木寺」の見どころ史跡は、ずばり「鐘楼堂」です。

四国霊場では唯一の特徴がある「鐘楼堂」はこれですが、他の札所のものとの違いがわかりますか?

四国霊場では唯一の特徴がある「鐘楼堂」はこれですが、他の札所のものとの違いがわかりますか?

写真を見ていただいてわかるように、「鐘楼堂」の立派な「屋根」が特徴で、四国霊場で唯一の「茅葺屋根」の「鐘楼堂」なのです。
江戸時代初期に建てられた歴史ある建造物で、三間地域が穀倉地帯であることが関係してかどうかはわかりませんが、お寺の歴史や地域性ととてもマッチした建物に感じました。
屋根が立派すぎて、肝心の鐘が脇役になってしまっているのは、微妙なところですが。

 

お大師さまの伝説に触れ、珍しい「動物安全祈願」「茅葺屋根鐘楼堂」と地域性も感じることができるお寺「仏木寺」でした。

 

【42番札所】  一カ山 毘盧舎那院 仏木寺(いっかざん びるしゃないん ぶつもくじ)
宗派: 真言宗御室派
本尊: 大日如来
真言: おん あびらうけん ばざらだどばん
開基: 弘法大師
住所: 愛媛県宇和島市三間町則1683
電話: 0895-58-2216

 

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ごんのすけ

お遍路さん初心者です。  2015年1月20日(火)に1番札所を出発し、2015年3月1日(日)に41日間で88番札所で通し歩き結願を果たすことができました。 2015年4月12・13日の2日間で、開創1200年で盛り上がる高野山にお礼参りにも行ってきました。 自身の通し歩き遍路体験を元にお役立ち情報を発信しています。