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歩き遍路にチャレンジしようと思いったってはみたものの、何をどうすればよいかわからず不安でスタートできない人は多いと思います。
そんな初心者の方におすすめの歩き遍路の基礎知識が詰まった一冊をご紹介します。

歩き遍路スタートを後押ししてくれるバイブル

2014年は四国遍路開創1200年にあたる年とされ、いろいろなメディアでも「四国遍路」が取り上げられ、注目を集めました。
「四国遍路」という言葉やなんとなくの中身を知り、興味はあるけれども、いざ遍路をスタートしようと思うと何をどうすればよいのかわからず、不安で遍路スタートには踏み切れない方は多いはず。
また、近年は旅行社の観光バスツアー遍路が充実していたり、車の交通事情が良好になっていることから、車で遍路は経験したことがあるけれども、やっぱり遍路は「歩き」と思いながら、歩き遍路スタートには様々なハードルを感じている方もいらっしゃると思います。

そんな方々の不安を軽減し、ハードルを下げて、「歩き遍路」スタートの後押しをしてくれる、基礎知識の詰まった「歩き遍路のバイブル」といってもよい一冊が「へんろみち保存協力会」が発行する「四国遍路ひとり歩き同行二人[解説編]」です。
※仏教の「遍路」なのに「バイブル(聖書)」は違和感があるかもしれませんが、まあよしとしておいてください。

発行元の「へんろみち保存協力会」については、以下リンクの記事で詳しくご紹介しています。
「四国遍路ひとり歩き同行二人[解説編]」とセットになっている「地図編」のご紹介ですので、あわせてぜひご覧ください。

歩き遍路におすすめの地図といえば必ずこれ【四国遍路ひとり歩き同行二人[地図編]】

遍路道の「道標」で見かけるお遍路さんのイラストが目印です。「へんろみち保存協力会」の「道標」にはたいへんお世話になります。

遍路道の「道標」で見かけるお遍路さんのイラストが目印です。「へんろみち保存協力会」の「道標」にはたいへんお世話になります。

 

実際に歩いている人だからこその実践的内容

この解説書の内容は、歩き遍路に必要な「心構え」から「プランニング」「装備品」「歩き方」など基礎的な知識が網羅されている他、札所をはじめ別格霊場、番外霊場などお寺や史跡の情報も掲載されています。

基礎知識にあたる部分は、歩き遍路をスタートする前段階で、準備や計画をする際に知っておいた方がよい情報なので、基本的には事前に読んで、実際に歩いているときには携行は必須ではないと思います。
私は少し変わった使い方をしたのですが、遍路結願後に前出の[地図編]と合わせて購入し、遍路旅の振り返りや、本サイト制作のための参考文献として活用させていただいています。
※こんな使い方は特殊すぎるので真似をされないように。

なるべく先入観なく歩き遍路にチャレンジしたかったのと、デジタル情報を活用したかったことなどが理由で、地図は電子書籍で発行されているものを使いました。
※電子書籍の遍路地図に関しては、以下記事もぜひご覧ください。

電子書籍版遍路地図で通し歩き遍路を制覇してみた【大きな地図で行く「四国遍路」八十八ヶ所巡り徹底ガイド】

 

この解説書で私が興味をひかれたのは、実際に歩き遍路の経験がかなりないと書けないような実践的内容が多いことです。
特に第14章「遍路道の歩き方」では、休憩の仕方や水・携帯食の取り方、マメ発生対策のテーピングの方法、疲労回復のためのツボ押しなど、歩き遍路のたいへんさを実感していないと書かないであろう情報がかなり詳細に掲載されています。
この章に「靴に金をかけよ」というパートがあるのですが、これは私も激しく同感です。
私は遍路中にマメが発生することなく歩ききれたのですが、これは「靴」と「靴下」のおかげだと思っています。
私が使った「靴」と「靴下」に関して、以下記事でご紹介していますので、参考にしてみてください。

遍路旅を強力にサポートしてくれた優秀靴【SALOMON(サロモン) XA PRO 3D】

足裏のマメ発生から守ってくれた優秀靴下【CARAVAN(キャラバン) RLドラロン® マダラックス】

 

あと、私が特に参考になると思ったのは、札所間の距離と歩行目安時間が一覧表でまとめられていることです。
大まかな歩行計画や、宿泊場所を検討するのにはとても役立つと思います。

全体を通して、かなり細かい内容が掲載されていて、この通りに歩き遍路を実践すれば、模範的な歩き遍路になれるだろうなという内容です。
細かすぎて、私は読んでいて、ツッコミたくなったり、笑ってしまうところもありましたが、それはご愛嬌ということで。

 

遍路の深さを教えていただく

前述のように、私は歩き遍路結願後に本書を読んだのですが、その際に驚いたのは「托鉢(たくはつ)」の方法が書かれていたことです。
「托鉢」とは、本来は仏教の出家修行僧が修行に専念するために生活に必要な最低限の食糧を乞う行為ですが、本書によれば、昔から遍路道中に托鉢することが修行のひとつで義務でもあったそうです。
私が歩き遍路をしている道中で、数人の托鉢をしている方を見かけましたが、正直「物乞い」行為をあまり気持ちよく思わなかったので(多くのお寺では境内での托鉢行為を禁止しています)、本書で托鉢の由来や内容、方法を知って、目から鱗でした。
私はここまでの修行をするには至りませんが、遍路の奥深さを感じる内容でした。

「まえがき」に、「歩き遍路」を端的に表し、遍路の深さを教えてくれるよい文だと思ったところがありますので、引用にてご紹介します。

「安全・快適・能率・便利・利潤」といった、現代の価値観にどっぷり漬かった生活から脱して、四国の自然に身をさらし、「不安・危険・不便・不足・苦痛」を体験し、辛抱、我慢、気配りの努力で困難を乗り越え、くぐり抜け、時に心こもるお接待に感動し、「尊敬と信心、感謝と思いやり、我慢」という、人間にとって最も大切なものが呼びさまされ、人柄(にんげん)が大きくなります。

皆さまが無事四国遍路を歩まれることをお祈りします。

※「四国遍路ひとり歩き同行二人[解説編]」の詳細情報は以下リンクよりご確認ください。

 

※「四国遍路ひとり歩き同行二人[地図編]」とのセット販売もされています。

 

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ごんのすけ

お遍路さん初心者です。  2015年1月20日(火)に1番札所を出発し、2015年3月1日(日)に41日間で88番札所で通し歩き結願を果たすことができました。 2015年4月12・13日の2日間で、開創1200年で盛り上がる高野山にお礼参りにも行ってきました。 自身の通し歩き遍路体験を元にお役立ち情報を発信しています。