66番札所雲辺寺では大きな広間の通夜堂を用意してくださっています。山の上で一夜を明かす際に要チェックなのが「ロープウェイ乗り場」で、宿泊時に意外と重宝しました。
四国霊場最高峰の「通夜堂」で一夜を明かす
午後一番の時間帯から四国霊場最高峰の66番札所雲辺寺への「遍路ころがし」に挑んだ私がお寺に到着したのは15時前で、参拝や広いお寺の敷地内をまわり終えると夕方の時間帯になっていました。
※雲辺寺の遍路ころがしやお寺での様子は、以下リンクの記事もぜひご覧ください。
【66番札所雲辺寺への遍路ころがし】四国霊場最高峰の標高911mへの急坂を登る
【66番札所雲辺寺】讃岐の関所寺は「五百羅漢/おたのみなす/大師乳銀杏」に「スノーパーク」まで見どころ満載
私が歩いていたのは2月下旬のかなり寒い時期で日が傾くのも早く、しかもこの日は小雨一時雪という悪天候だったこともあり、お寺の「通夜堂」に泊まらせていただくことにしました。
納経所にいらっしゃったお寺の方からは、通夜堂の環境があまりよくないので、下山して宿を探した方がよいのではないかと提案を受けましたが、天候が悪かったこともあり下山する方が危険だと判断し、しかも雨風をしのぐことができる宿泊場所を提供いただけるだけでもたいへんありがたいので、宿泊をお願いしたところ、快く受け入れてくださいました。
大広間でゆったりとくつろぐことができる「通夜堂」
お寺の方が「環境が悪い」とおっしゃっていた通夜堂ですが、そんなことはなく、大広間に畳敷きで毛布まで用意してくださり、ゆったりくつろぐことができました。
このようにたいへんありがたい環境なのですが、お寺の方が「環境が悪い」とおっしゃっていたのが、電気が使えないことと、通夜堂近くのトイレが冬季凍結で使用不可になっていたことが理由のようです。
こんなときに意外と助けてもらったのが「ロープウェイ乗り場」でした。
食料調達やトイレは「ロープウェイ乗り場」で
雲辺寺への参拝者や「スノーパーク雲辺寺」の利用客の多くは、「雲辺寺ロープウェイ」を利用して山の登り下りを行います。
このロープウェイは、全長約2600m、山麓駅から山頂駅の高低差約660mを毎秒10mのスピードで運行し、ゴンドラはスイス製の101人乗りで、日本最大級の規模を誇るロープウェイだそうです。
四国霊場最高峰の雲辺寺に登る手段はさすがにスケールが大きいです。
「雲辺寺ロープウェイ」の公式ホームページには、「三豊平野、瀬戸内海をはじめ中国地方、そして本州と四国を結ぶ瀬戸大橋の偉容も一望できるという大パノラマが楽しめ、約7分間の空中遊泳はスリルとスピードが体験できるすばらしさです」と掲載されていて、スリルが必要かどうかは別として、歩き遍路でなかったら、ロープウェイからの景色も一度は楽しんでみたいものです。
山頂のお寺の敷地内に「山頂駅」があり、ここにパンやお菓子などの軽食が販売されていて食料調達ができたり、トイレをお借りできたり、山頂で一夜を明かすのに意外と重宝しました。
ロープウェイを利用するしないは別として、雲辺寺参拝の際にはのぞいてみるとよいと思います。
雲辺寺ロープウェイ ホームページ: http://www.shikoku-cable.co.jp/unpenji/
ということで、ロープウェイ乗り場の助けも借りながら、四国霊場最高峰の山頂で一夜を明かすことができました。
山の上で困った時に、宿泊所を提供いただけることはたいへんありがたく、雲辺寺の通夜堂泊は、思い出に残る特別な体験にもなりました。