スポンサーリンク

 

公認先達・歩き遍路の会が8年前より行なっている大月小学校でのおへんろ授業。子ども達と四国八十八ヶ所番外札所の月山神社の御神体を拝したり、先達さんから神仏習合について教わるなどしました。

 

2019年10月、公認先達・歩き遍路の会の山下会長よりお誘いを受け、高知県大月町のおへんろ授業に参加してきました。

公認先達・歩き遍路の会ホームページ https://88arukihenro.blog.ss-blog.jp

誘ってくださった山下さんは、奈良県にお住いの公認先達です。大月町の「大月へんろ道」の復元に関わり、その後も地域の遍路文化を後世に残したいとの思いから、大月町や宿毛市の小学校でお遍路授業を続けておられます。大月小学校でのおへんろ授業は2012年に始まり、今回で8回目。授業を受けるのは3年生の生徒です。

 

「道しるべ札」取り付け作業、月山神社からスタート

大月小学校の遍路授業1日目は、先達さんやお遍路体験者からお話を聞く授業形式で、2日目は子供達が作った「道しるべ札」を大月へんろ道に取り付けに行く校外授業になります。大月へんろ道は、足摺岬の38番札所金剛福寺から宿毛市の39番札所延光寺の間にあるへんろ道で、足摺岬の西の海側を通って宿毛に向かう起伏に富んだ未舗装の道です。大月へんろ道については、以下リンクのごんのすけさんの記事でも取り上げられているのでそちらもご覧ください。

小学生の応援を受けてから急坂下りに浜辺ありのアトラクション遍路道【大月へんろみち】

今回は2日目の校外授業に同行させていただき、四国八十八ヶ所番外札所である月山(つきやま)神社からスタートです。月山神社は、明治の神仏分離以前は神仏習合の霊場で、「守月山月光院南照寺」と号するお寺だったそうです。

小学校からバスで大月神社前に集合です。

子どもたちの点呼の後、大月神社の前で先達さんから神社の成り立ちについて説明を受けます。「神仏習合」や「神仏分離」についても平易な言葉で触れながら、子どもたちに日本で起きた宗教的な歴史を伝えていました。

「神仏習合」の考え方を上手に説明する先達さん。

役小角が月形の霊石を発見したのが開基とのこと。

 

みんなで月山神社の御神体を拝む

月山神社の御神体は月形をした石で、拝殿のすぐ裏にあります。拝殿横から直接拝むことができるので、小学生たちを拝殿の外に誘導します。さすがに高台にある御神体まで行くのは危険なので、もっと低い位置に奉納された月形の石(レプリカ)近くまで子供を登らせていました。 

月形の石まで登る小学生と補助する大人(先達)たち。

普段の生活の中では、神社の御神体に近づく機会はなかなかないと思います。このような体験が子供たちの心にどのように映ったのか、興味深いところです。

 

月山神社の神主一族のお墓?

月山神社を後にして、大月へんろ道へと入っていきます。その途中に、立派なお墓が見えてきます。

ここだけ太陽の光に包まれていました。「守月晃墓」と読めます。

先達さんは、このお墓を子ども達に「月山神社に関わるとても偉い人のお墓」と説明しており、詳しいことは聞くことができませんでしたが、月山神社横の神主宅の表札に「守月」とあったことを考えると、神主一族に関わるお墓なのではないかと推察しました。

それにしても、月山神社を守る神主の苗字が「守月」とは。名前からも月山の歴史が感じられますね。

 

 

子供たちに遍路文化を伝えるおへんろ授業。そのスタートの神社で神仏習合の歴史に触れることは、お遍路を含めた日本の歴史文化を知る上で、大事な体験になると感じます。この経験が子どもたちのお遍路文化に関する興味につながればいいなと思います。
※おへんろ授業の様子は、以下リンクの記事に続きます。

大月へんろ道で小学生と道しるべ札を設置【大月小学校おへんろ授業2】

 

【「月山神社」 地図】

 

あなたにおすすめ

 

pilgrim-shikoku-logo_set 四国遍路情報サイト「四国遍路」
TOPページに戻る


The following two tabs change content below.

廣瀬美音子

札幌で生まれ育ち、東京にて都市計画コンサルタントに従事。結婚を機に香川に移住し、地方自治体勤務などを経て、2019年から株式会社四国遍路(https://shikokuhenro.co.jp/)に入社。お遍路文化を通じた新しい四国の楽しみ方を模索しています。日本酒とワインが好き。