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170段もの石段が印象的な36番札所青龍寺には、空海が投げた独鈷杵が飛来した伝承のある奥の院「独鈷山 不動堂」があります。不動堂周辺は土足禁止ですが、地元の人が清潔に管理しているので、安心して靴を脱ぎ参拝してください。

 

長安より空海が投げた「独鈷杵」が飛来した聖地

高知県土佐市にある36番札所青龍寺は、空海が唐の都「長安」からの帰国の際、有縁の地を探すべく東方へ投げた「独鈷杵(とっこしょ)」が飛来した場所で、空海が唐で修行した寺院「青龍寺」の名を受け継いで建立されたと伝えられています。

荒廃と再建の歴史の中で、青龍寺は別のお寺があった場所に移され現在の位置に。そして、もとの寺院のあった場所(独鈷杵が飛来した場所)が「奥の院」となっています。

青龍寺の階段

青龍寺の170段の石段。第68代横綱朝青龍が高校時代、ここでトレーニングしていたことでも知られています。

 

36番札所から奥の院までの道のり

奥の院は青龍寺から南東へ0.8km、より太平洋に近い山の上にあります。青龍寺から山道を歩くコースもありますが、車で近くまで行くことも可能です。

青龍寺奥の院 看板

横浪黒潮スカイラインを進むと見えてくる看板。この看板の下にも奥の院への道がありますが、駐車場と参道はさらに先です。

私はこの看板の先に駐車場があるとは知らず、横に車を止め歩いてみましたが、ちょっとした山登り体験となりました。道は荒れていないので歩きやすいと思いますが、より先の駐車場に停めて参拝した方がいいでしょう。

横波黒潮スカイラインを進むと、リゾートホテル「ヴィラ・サントリーニ」の看板が見えるので、それにしたがって脇道に入ると、木製の鳥居が見えてきます。そこが奥の院の参道です。

青龍寺奥の院 鳥居と参道

ヴィラ・サントリーニに至る道の脇にある鳥居と参道。

参道は多少の上り下りがありますが、概ね整備された快適な道です。しばらく進むと、少しひらけた場所に鳥居が並んでいるのが見えてきます。この鳥居の奥に、青龍寺奥の院「独鈷山不動堂」があります。

青龍寺奥の院 鳥居と参道

参道を進むと見えてくる鳥居。土が赤いのが印象的でした。

 

不動堂は靴を脱いで参拝するしきたり

たどり着いた不動堂がこちら。訪れた日は天気が悪かったせいか、人もいなくてとても静かでした。厳かな雰囲気に心の中も鎮まります。

36番青龍寺奥の院 不動堂

木々も石畳も雨に濡れて、しっとりした雰囲気です。

この鳥居の先は土足禁止とのことで、靴をぬいで参拝します。信者の方々のご尽力のためか、石畳はきれいに清掃されており、裸足になるのに支障は感じませんでした。私は靴下も脱いで素足となりましたが、サンダルが用意されているので、履き替えることもできるようです。

36番青龍寺奥の院 土足厳禁

土足禁止の看板。

こちらの不動堂は近年まで女人禁制の聖地だったとのこと。四国八十八ヶ所霊場の中にも女人禁制だった場所はいくつかありますが、時代が変わり、こうして女性の私が参拝できるようになったことをありがたく思います。ちなみに無人のお堂なので、納経は青龍寺にて受け付けているそうです。

36番青龍寺奥の院 不動堂

36番青龍寺奥の院 独鈷山不動堂

 

活けられた花に崇敬の心を見る

不動堂で印象的だったのは、周辺(参道と不動堂まわり)が綺麗に掃除されていることと、新鮮な花がいけられていたことです。

36番青龍寺奥の院 花

もりだくさんの新鮮な花たち

ともすれば藪に覆われてしまいがちな山(崖)の中のお堂が、途中の道も含めこんなにも綺麗に保たれているのは、こまめに掃除したり、草を刈っている人がいるということなのでしょう。綺麗な花をお供えすることも含め、その尽力と崇敬の心に、頭が下がる思いがしました。

 

お参りしたのはあいにく雨の日でしたが、しっとりと雨に濡れた不動堂も良いものでした。青龍寺から歩くルートと車で近くまで行くルート、都合に合わせて選べるのがいいところだと思います。静謐な気持ちになれるお堂です。

 

【「36番札所青龍寺奥の院 独鈷山不動堂」 地図】

 

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廣瀬美音子

札幌で生まれ育ち、東京にて都市計画コンサルタントに従事。結婚を機に香川に移住し、地方自治体勤務などを経て、2019年から株式会社四国遍路(https://shikokuhenro.co.jp/)に入社。お遍路文化を通じた新しい四国の楽しみ方を模索しています。日本酒とワインが好き。