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別格10番札所「西山興隆寺」は、各時代において地元の有力者からの尊崇を得てきた古刹です。
多くの文化財を有し、山深くの自然に溶け込んだ境内を景色もすばらしく、多くの参拝者が訪れるお寺です。

「もみじの寺」としても知られ地元有力者の尊崇を得てきた古刹

別格10番札所「西山興隆寺」は、愛媛県西条市丹原町に位置し、高縄山系の西山の東中腹に広大な寺域を有するお寺です。
長い参道には多くの楓の木が生い茂り、秋には紅葉狩りを楽しむ参拝者も多く、「もみじの寺」としても知られています。
※参道の様子は以下リンクの記事もぜひご覧ください。

「もみじの寺」としても知られる山々に溶け込んだ美しい景色の参道【別格10番札所「西山興隆寺」への参道】

長い参道を進んでいくと、立派な石垣が見えてきます。

この立派な石垣の上が庫裏があります。

この立派な石垣の上が庫裏があります。

庫裏前の参道には楓が大きく張り出し、秋には紅葉が目を楽しませてくれます。

庫裏前の参道には楓が大きく張り出し、秋には紅葉が目を楽しませてくれます。

庫裏を過ぎたところにも石垣が積まれています。

庫裏を過ぎたところにも石垣が積まれています。

お寺の境内に立派な石垣が積まれているのは珍しいですが、これは江戸時代の文化3年(1806年)に松山藩の寺社奉行によって普請された築城形式の石垣で、地元の有力者から尊崇を得てきた歴史を物語る史跡です。
西山興隆寺の縁起によると、、皇極天皇元年(642年)に空鉢上人によって創建された伝えられ、その後、行基、報恩大師、空海など高僧の入山、桓武天皇の勅願寺、武家社会になってからも源頼朝、河野氏、地元の松山藩・小松藩などの有力者から崇敬を集め、隆盛をほこってきたそうです。

この石垣が積まれているからこそ楽しめる景色もあります。

勅使門をくぐり、庫裏の横に「扇望景」と表示があり、石が置かれています。

勅使門をくぐり、庫裏の横に「扇望景」と表示があり、石が置かれています。

石の上の乗ると、山と山の谷合いから扇が広がるように平野が広がる景色を眺めることができます。

石の上の乗ると、山と山の谷合いから扇が広がるように平野が広がる景色を眺めることができます。

山深いお寺の境内に立派な石垣が築かれ、その上からふもとの平野を見下ろすとはなかなかの贅沢で、西山興隆寺参拝時にはこの景色は見逃してはなりません。

 

重要文化財と千手千眼観世音菩薩

地元有力者から尊崇を得てきた西山興隆寺は、多くの重要文化財を有していて、まずは国の重要文化財に指定されている本堂です。

屋根の反りが美しい本堂。室町時代の文中4年(1375年)に建造されたものだそう。

屋根の反りが美しい本堂。室町時代の文中4年(1375年)に建造されたものだそう。

本堂にまつられている御本尊「千手千眼観世音菩薩」は高さ約2メートルの寄せ木造りの立像で平安期の作だと伝えられており、2013年から1年あまりかけて修復が行われ、平成28年10月30日~11月6日まで55年ぶりの御開帳が行われたとのこと。
僕は残念ながらこの期間中に参拝はできなかったのですが、右脇陣の地蔵菩薩立像、左脇陣の不動明王立像とともに御開帳され、本尊厨子の両脇に並ぶ二十八部衆像や石鎚権現三体像も合わせて、貴重な仏様の姿は圧巻だったようです。

また、本堂近くにはこれも国の重要文化財の「宝篋印塔」もあります。

源頼朝の供養塔だと伝わる宝篋印塔。

源頼朝の供養塔だと伝わる宝篋印塔。

このような長い歴史を現代にも伝える文化財をおがむことができるものお遍路の醍醐味のひとつだと思います。

 

別格10番札所「西山興隆寺」は、その広い寺域の中に歴史を物語る文化財を多数有するお寺です。
参道から境内にいたる景色を楽しみ、長い歴史をおもいながら、参拝してみてください。

 

【別格10番札所】  西山興隆寺(にしやまこうりゅうじ) [仏法山 仏眼院 興隆寺(ぶっぽうざん ぶつがんいん こうりゅうじ)]
宗派: 真言宗醍醐派
本尊: 千手千眼観世音菩薩
真言: おん ばざら たらま きりく
開基: 空鉢上人
住所: 愛媛県西条市丹原町古田1657
電話: 0898-68-7275

 

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佐藤 崇裕

四国遍路情報サイト「四国遍路」を運営する株式会社四国遍路(https://shikokuhenro.co.jp/)の代表取締役。四国遍路の文化をより良い形で引き継いでいくために、四国遍路に新しい付加価値を生み出すべく日々奮闘中。