高知県北部の山間部に位置する「大川村」は、四国の水がめである「早明浦ダム」の完成により大きな転換を余儀なくされた全国屈指の小自治体です。大川村の観光拠点である「村のえき結いの里」では、特産のはちきん地鶏の旨味が凝縮された「大川ラーメン」が営業日限定で提供されています。

大川村の特産品販売も行われている「村のえき結いの里」は、豊かな自然に囲まれた環境に立地しています。
「高知県大川村」とは

早明浦ダムの水位が下がると顔を出す、旧大川村役場の上部に村のえき結いの里はあります。
高知県北部の山間部に位置する大川村は、かつて高知県最大の産出量を誇った「白滝鉱山」で栄えた場所です。鉱山の隆盛により戦前戦後のピーク時には約4,000人の人口を擁していましたが、1972年の閉山、そして1977年の早明浦ダム完成により、村の歴史は大きな転換期を迎えました。
かつての村の中心地や活気ある集落は、渇水期にその姿を現す旧大川村役場の位置に広がっていました。しかし、ダムの竣工にともない、それらすべての営みが水底へと沈んでいきました。現在、立ち寄ることができる「村のえき結いの里」など、現存する大川村の住居や施設の多くはその水没を機に高台へ移転したものです。渇水期になりダムの水位が著しく減少したとき、静かに水面に顔を出す旧役場のコンクリート遺構は、かつてその場所に確かに存在した人々の暮らしを物語る象徴的な景色です。
※渇水時に姿を現した旧大川村役場を空撮した映像を以下に公開していますので、こちらもぜひご覧ください。

このような歴史的な背景もあり、大川村は「日本一人口が少ない自治体」として知られてきました。
今でも大川村が島嶼部を除いて日本最少人口自治体だと思っていたのですが、調べてみるとそうではなくなっていました。島嶼部や原発事故の事情を除き、現在主要四島の中でみると奈良県野迫川村(のせがわむら)が人口最少自治体のようです。
<人口が少ない自治体>
◆東京都八丈支庁青ヶ島村 161人
☆福島県双葉郡葛尾村 266人
◆沖縄県島尻郡渡名喜村 282人
◆東京都三宅支庁御蔵島村 302人
◆新潟県岩船郡粟島浦村 317人
◆東京都大島支庁利島村 320人
奈良県吉野郡野迫川村 321人
高知県土佐郡大川村 345人
※2025年12月31日時点
◆島嶼部
☆原発事故の帰宅困難地域に含まれていたため
※大川村の様子は以下リンクの記事でもご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
学校の教室に泊まれる。かつて鉱山団地にあった小学校<自然王国白滝の里/高知県大川村>
希少な「大川ラーメン」

村の駅結いの里では月に数回だけ、はちきん地鶏の旨味を活かした三種の味<醤油・塩・味噌>のラーメンが提供されます。
村の駅結いの里で提供されている「大川ラーメン」のプレミアム感は、食べる事が叶うまでのストーリーです。
まず営業は「月に一度」だけ、さらに大川村の場所が、全国どこから向かっても時間を要する高知県の中でもさらに険しい四国山地をわけいった山奥にあります。その上で限られた営業時間です。
それらを全てクリアしなければ、こちらのラーメンを口にすることができません。

今回私が食べたのは「大川ゆず塩ラーメン」で、あっさりしていてとてもおいしかったです。
大川ラーメンは3種類の味があり、私は実は大川ラーメン(濃厚みそ)が食べたかったのですが、来店時には完売していました。到着12:00で、です。スープのベースは大川村特産のはちきん地鶏、チャーシューもはちきん地鶏、そこに味噌味ならば大川村特産のあけぼの味噌が用いられます。つまり材料が限りなく大川村産に近いメニューというのに惹かれましたが、それはまたトライしたいと思います。
・開店が月1回
・高知県というどこから行っても遠い県の、それも山奥
・営業時間11:00~14:00(売り切れ終了)
・味は3種類あって、味噌味が一番人気だそうです
※令和8年(2025)1月現在は月2回土日、のように営業日がやや拡大されているようです
2月に咲く早咲きの桜

私が訪問したのは2月下旬でしたが、村の駅結いの里の敷地内には早咲きの桜が咲いていました。
村のえき結の里の敷地内には、早咲きの桜がいくつか植えられていて、ソメイヨシノの時期より早く桜を見ることができます。大川ラーメンで心とお腹を満たした後は、ぜひ敷地内を散策してみてください。売店での大川村特産品ショッピングも楽しいです。
| 施設名 | 村のえき結いの里 |
| 住所 | 高知県土佐郡大川村船戸239 |
| 電話 | 0887-84-2233 |
| 駐車場 | 普通車10台 |
| 営業時間 | 10:00~16:30 水曜定休(当面の間木曜も臨時休業) ※大川ラーメンの提供は営業日・時間帯限定 |
| 施設 | 観光案内、店舗・売店、軽食・喫茶、トイレ、休憩スペース |
| ホームページ | https://okawafk.or.jp/space/139/ |










