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西条市三芳の「光明寺」ではありがたい無料宿泊所をお接待してくださっています。
お寺の宿泊施設といえば「通夜堂」と呼ぶのが通例ですが、このお寺では「遍路宿」と呼びます。その心は?

「湯ノ浦温泉」から「伊予三芳」の「光明寺」を目指す

59番札所「国分寺」を出発して約4kmで休憩拠点として最適な「道の駅 今治湯ノ浦温泉」に立ち寄ってから、次の60番札所「横峰寺」がある西条市方面を目指していきます。
※「道の駅 今治湯ノ浦温泉」で食べた「海峡めし」に関しては、以下リンクの記事もぜひご覧ください。

来島海峡の「朝獲れアジ」を使った「海峡めし」をいただく【道の駅「今治湯ノ浦温泉」】

国道196号から山裾を進む県道159号に入って、しばらく歩くと、番外霊場で四国曼荼羅霊場38番札所の「世田薬師(せたやくし)」の通称で親しまれている「栴檀寺(せんだんじ)」があります。
神亀元年(724年)に行基菩薩が開創し、空海も逗留して修行しており、その際に御本尊の薬師如来が授けた秘法とされるのが「薬壷(やっこ)封じ」で、祈願主の身体の一部(現在は髪の毛や爪)を「薬壷」(薬師如来が左手にもっている薬のつぼ)に入れて祈祷し修めると、病を封じ込めることができるというものです。
この祈祷は現代にも受け継がれているほか、江戸時代からは胡瓜(きゅうり)に身代りになっていただき病を封じ込める「きうり封じ」という祈祷もされようになり、「病封じの世田薬師」で有名になっています。
お大師さまゆかりのお寺で、遍路道沿いでもあるので、立ち寄ってみるのもよいと思います。

「世田薬師」から田園地帯を3kmほど進むと、JR線の「伊予三芳(いよみよし)駅」がある西条市三芳の地域にたどり着きます。
この地域には昔ながらの商店街があり、その商店街沿いにこれまた番外霊場の「日切大師 弘福寺(ひぎりだいし こうふくじ)」があるのですが、私がこの日の最終目的地として目指していたのは、「日切大師」の道を挟んで向かい側の「光明寺(こうみょうじ)」です。

「伊予三芳」の商店街沿いにお寺の入口があり、少し奥まったところに境内がある「光明寺」

「伊予三芳」の商店街沿いにお寺の入口があり、少し奥まったところに境内がある「光明寺」

お寺の入口にはお遍路さんが小屋に入っていて、トイレと書かれたマークがついていますので、これが目印であり、私がこのお寺に訪れた目的でもあります。なんとWi-Fiもとんでいます(私はうまくつなげられませんでしたが…)。

お寺の入口にはお遍路さんが小屋に入っていて、トイレと書かれたマークがついていますので、これが目印であり、私がこのお寺に訪れた目的でもあります。なんとWi-Fiもとんでいます(私はうまくつなげられませんでしたが…)。

 

たいへんありがたい無料宿泊施設のお接待

私が「光明寺」を訪れたのは、この日の宿泊をさせていただくためでした。
とても環境がよくありがたい無料宿泊施設のお接待をしてくださっているとの情報を事前に得ていたのですが、想定をしていたよりもたいへんありがたい施設でした。

お寺の境内にコンクリート造りでサッシもついている完全に「家」状態の建物を無料宿泊施設としてお接待してくださっています。このあたりの遍路道沿いはトイレも少ないので、トイレをお借りすることもでき、お寺の入口の「トイレ」表示はそれを表しています。

お寺の境内にコンクリート造りでサッシもついている完全に「家」状態の建物を無料宿泊施設としてお接待してくださっています。このあたりの遍路道沿いはトイレも少ないので、トイレをお借りすることもでき、お寺の入口の「トイレ」表示はそれを表しています。

室内はこんな感じ。二段ベッドに寝具付き、コタツまであって、冬の時期に訪れた私にはたいへんありがたい防寒設備です。もちろん電気も付きますし、コンセントもあります。

室内はこんな感じ。二段ベッドに寝具付き、コタツまであって、冬の時期に訪れた私にはたいへんありがたい防寒設備です。もちろん電気も付きますし、コンセントもあります。

光明寺 遍路宿 周辺地図

手書きのわかりやすい周辺地図があり、近所のスーパーの割引情報や銭湯の場所などお役立ち情報満載です。銭湯はまさかの定休日に当たってしまったので私は行けなかったのですが、自転車まで貸していただけるようです。

地図の情報を元にすぐ近くのスーパーに夕食の買い出しに行きましたが、お総菜コーナーに今治市で食べた「焼豚玉子飯」がありました。ここはもう西条市なんですが、こちらまでご当地B級グルメが勢力拡大してきているのでしょうか。

地図の情報を元にすぐ近くのスーパーに夕食の買い出しに行きましたが、お総菜コーナーに今治市で食べた「焼豚玉子飯」がありました。ここはもう西条市なんですが、こちらまでご当地B級グルメが勢力拡大してきているのでしょうか。

※今治市で食べた「焼豚玉子飯」に関しては、以下リンクの記事もぜひご覧ください。

今治市のご当地B級グルメといえばいまや全国区のこれ「焼豚玉子飯」【白楽天】

境内に住職のご自宅(庫裏)がありますので、宿泊のお願いをしにいきましたが、たいへんあたたかく迎えてくださいました。
このようにたいへんありがたい宿泊施設をお接待してくださっているのですが、施設だけでなくたいへんありがたいお言葉をたくさんいただけたことが印象に残っているので、そのいくつかをご紹介したいと思います。

 

「通夜堂」ではなく「遍路宿」と呼ぶ理由は?

部屋の中にいろいろな貼り紙があったり、住職が地域の方々に向けて書いた会報誌があったりして、住職からのメッセージをたくさん読ませていただきました。

まずは「本堂にお参りをする」ことです。
当たり前のようなことで自分もなかなかできていないことだったのですが、札所の本堂・大師堂はお参りするのに、札所の他の場所や仏様、また札所以外のお寺に立ち寄ったときに、お参りをしないことが多かったです。
特に「光明寺」では宿泊のお接待をいただくので、御本尊にも感謝し、お参りをするのは当然です。

本堂に上がらせていただき、しっかりお勤めをしました。真言宗の礼拝の御真言も初めて知りました。

本堂に上がらせていただき、しっかりお勤めをしました。真言宗の礼拝の御真言も初めて知りました。

 

また、宿泊施設の写真を見て気が付かれたかもしれませんが、施設の名前が「遍路宿」となっています。
お寺の無料宿泊施設は「通夜堂」と呼ぶことが通例になっていますが、「光明寺」では「遍路宿」です。

こう呼んでいる理由は、「通夜」の本来の意味からきていて、住職のお言葉をお借りすると、「通夜」とは、終夜祈願すること、死者を葬る前に家族や縁者が遺体の側で終夜守っていること、であり、遍路が宿泊することは「通夜」ではないとのことなのです。
遍路の中にはお寺で泊まる際に「お通夜をさせてください」と言う人がいるが、「通夜」をするわけではないので、素直に「泊まらせて欲しい」ことを伝えればよいとのこと。
これも当たり前のようで、あらためて言われるとはっとさせられました。

せっかく遍路をしているので、基本的な知識や作法は身につけていきたいものです。私自身「光明寺」に宿泊させていただいたことで、かなり意識が変わったように思います。

せっかく遍路をしているので、基本的な知識や作法は身につけていきたいものです。私自身「光明寺」に宿泊させていただいたことで、かなり意識が変わったように思います。

住職が在宅でご都合がよければお話もさせていただけるようですし、施設内に上記以外にもたくさんのご進言が記されたものがあり、いろいろ読ませていただき、新しい発見がありました。

 

西条市三芳の「光明寺」は、たいへんありがたい「遍路宿」を提供してくださっているとともに、住職からありがたいお言葉もいただけるお寺です。
お遍路ができていること、それを支えてくださっている人がいることに、あらためて感謝の念を強くした一晩になりました。

 

【寺名】  光明寺(こうみょうじ)
宗派: 真言宗御室派
本尊: 大日如来
住所: 愛媛県西条市三芳1603
電話: 0898-66-4606

 

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ごんのすけ

お遍路さん初心者です。  2015年1月20日(火)に1番札所を出発し、2015年3月1日(日)に41日間で88番札所で通し歩き結願を果たすことができました。 2015年4月12・13日の2日間で、開創1200年で盛り上がる高野山にお礼参りにも行ってきました。 自身の通し歩き遍路体験を元にお役立ち情報を発信しています。