【6番札所安楽寺・通夜堂(鐘撞堂)】巨大な鐘の下で寝る貴重な体験

歩き遍路をスタートし、まずは足慣らしと、1番札所霊山寺から約17kmの6番札所安楽寺を目指すお遍路さんが多いのではないでしょうか。安楽寺は昔からお遍路さんをサポートしてきた歴史があり、通夜堂・宿坊・温泉を備えています。

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お遍路初日の無料宿泊で有名な安楽寺の通夜堂

寝袋を持ち、野宿をベースとした歩きお遍路さんの中では、初日の宿泊場所としてとても有名なのが、この記事でご紹介する6番札所安楽寺の「通夜堂」です。

安楽寺に着くと、入口に当然山門がありますが(以下写真)、通夜堂はなんとここの2階にあります。

安楽寺 山門

2日目出発前の早朝に写真を撮影したので、山門が朝日を浴びています。

 

通夜堂(鐘撞堂)の中の様子

2階に上がると、中はこんな感じ(以下写真)になっていて、二人が横になるには余裕、もう一人が方向を変えればなんとか三人までといった広さです。
当然雨風はしのげるものの、1階と2階は吹き抜けになっているので、私が宿泊した1月中旬だとかなり寒いです…

安楽寺 通夜堂内部

毛布や枕を置いてくださっていますが、持参の寝袋やマットがないと、宿泊は厳しいです。

 

そして、なんといってもこの通夜堂のすごいところは、鐘撞堂であること。

安楽寺 山門 梵鐘

1階から紐を引いて鐘を撞けるようになっており、撞棒がリアルすぎて恐怖すら感じました。

人がいるのに気が付かず鐘を撞かれたらどうなるんだろう…とか、地震で鐘が落ちてきやしないか…とか、いろんな心配がよぎりました。

最初の無料宿泊場所としては、なかなか刺激が強い貴重な体験ができると思います。

 

四国八十八ヶ所霊場会モデルトイレ

その他設備は、電気はつけることができ、お寺の境内のとても清潔なトイレ(以下写真)も使わせていただけるので、安心な野宿場所です。宿泊費はもちろん無料。

安楽寺 トイレ

とても清潔で、個室がとても広いので、着替えなどにも使えます。

安楽寺 モデルトイレ

四国八十八ヶ所霊場会が「モデルトイレ」というのを指定しているようです。

 

温泉がわきでる宿坊

ちなみに安楽寺は四国八十八ヶ所霊場では数が少なくなった宿坊を備えています。弘法大師が発見したと伝わる温泉がわきでていて、昔からお遍路さんの疲れを癒してきました。快適な宿泊を希望される方は、ぜひ宿坊をお試しください。

安楽寺 宿坊

この立派な宿坊を横目に、通夜堂に泊まるのは少し寂しさを感じました。

6番札所安楽寺の宿坊の詳細情報は以下リンクからご確認ください。

 

なにはともあれ、初日を歩ききり、心地良い疲れの中で、眠りにつけることに感謝です。

 

【場所名】  6番札所「安楽寺」 通夜堂(鐘撞堂)
住所: 徳島県板野郡上板町引野寺ノ西北8
電話: 088-694-2046

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この記事を書いた人

お遍路さん初心者です。  2015年1月20日(火)に1番札所を出発し、2015年3月1日(日)に41日間で88番札所で通し歩き結願を果たすことができました。 2015年4月12・13日の2日間で、開創1200年で盛り上がる高野山にお礼参りにも行ってきました。 自身の通し歩き遍路体験を元にお役立ち情報を発信しています。