歩き遍路最初にして最大の難所である「焼山寺への遍路ころがし」を制覇したあとは、疲れどっぷり&汗だくだく。それを癒してくれるのは「神山温泉」しかありません。日帰り入浴で立ち寄るもよし、食事・宿泊でくつろぐもよしです。
13番札所「大日寺」には複数ルート
最初にして最大の難所である「焼山寺への遍路ころがし」を制覇し、12番札所焼山寺での納経を無事済ませたあとは、山を下っていきます。
焼山寺を出発して2km弱で、衛門三郎ゆかりの「杖杉庵」に寄り道し、以下写真のようなくねくね舗装道路をしばらく歩くと、鍋岩の集落に出てきます。
宿に泊まる場合は、鍋岩の集落にある「すだち館」「なべいわ荘」を選ぶ人が多いようですが、オススメというかわたし的には一択だと思うのが「神山温泉」までがんばって下って疲れを癒す選択です。
※すだち館に宿泊すると、ご主人が車で神山温泉入浴まで送迎してくれるらしいので、それも良いかもしれません。
鍋岩の集落から13番札所大日寺に向かうルートは2ルート(神山温泉を超えてから更に選択肢があるので3ルートになりますが)あり、玉ケ峠を超えるルートと県道43号を神山温泉に向かうルートです。
実は私は当初予定だと玉ケ峠の頂上にある宿泊可能なお堂に泊まろうと思っていて、峠の登り道にチャレンジしたのですが、かなりの悪路登りで、遍路ころがし後にはきつすぎて、途中で断念し、前日に「鴨島温泉・鴨の湯 いやしの舎」で同泊だった大学生と電話で連絡を取り合って、神山温泉に向かうことにしました。
もし、鍋岩で宿泊される人は、翌日朝から玉ケ峠にチャレンジされるのは良いと思いますが、遍路ころがし後にそのまま玉ケ峠に入っていくのはよっぽど体力に自信がある人じゃないとオススメしません。
とろっとろの良泉質「神山温泉」
ということで、鍋岩の集落から更に6kmほど進むことになりますが、歩きやすい舗装路下りなので、なんとかがんばった先には、遍路ころがしの疲れを癒すのに最適な神山温泉が待ってくれています。
神山温泉の集落には、ホテルや民宿、キャンプ場などいくつかの宿泊施設がありますが、立ち寄り湯も提供してくれている「神山温泉 ホテル四季の里&いやしの湯」で温泉入浴をしました。
私が訪問したのは1月下旬のオフシーズンでしたが、地元民らしき方々の日帰り入浴やレストラン利用、宿泊客もかなりの人数がいらっしゃって、にぎわっていました。
肝心の温泉は、重曹を含んでいるとのことで、一言で表わすと「とろっとろ」
ぬめりがあり、肌にまとわりつくので、体がとても温まり、入浴後は肌もつるっつる。
浴場も広大で、石や木の自然素材を使った浴槽なので、ゆったりした気分になりました。
この入浴がなかったら、次の日もがんばって歩くことができたかわからなかったほど、身も心も癒してくれた温泉でした。
詳しい施設情報は以下リンクからどうぞ。
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宿泊は川の対岸の公園で
※公園の東屋は2017年9月現在、野宿禁止になっていますのでご注意ください。
神山温泉 ホテル四季の里&いやしの湯は、もちろん宿泊もできるのですが、野宿もしながら節約をするお遍路さんにはちょいと高級なので、そんなときは施設の脇を流れる川の対岸の公園で野宿可能です。
公園内に以下写真のような東屋があり、雨風をしのげて、長いベンチも設置されているので、その上で寝袋で寝ることができます。
この日はテントを持っている大学生と一緒だったので、テントに入れてもらい、1月下旬の寒風をしのぐのにたいへんありがたかったです。
ちなみに、温泉に日帰り入浴すると、施設内の休憩スペースも使わせていただけるので、日帰り入浴営業中はくつろがせていただくのも良いと思います。
宿泊はしなかったのですが、夕食でレストランを利用させていただきましたので、内容は以下記事もごらんください。
【神山温泉ホテル四季の里&いやしの湯】徳島といえば「すだち」でしょ!「すだちブリ」って??
神山温泉で遍路ころがしの疲れを癒してから、翌日の13番札所「大日寺」への長距離歩行に備えましょう。
施設名: | 神山温泉 ホテル四季の里&いやしの湯 ※以下情報は日帰り入浴 |
営業時間: | 10:00~20:00(10月~3月) 10:00~21:00(4月~9月) |
定休日: | 毎月第4火曜日(祝日は営業) |
入場料: | 大人600円 小人300円(3歳~小学6年生まで) |
住所: | 徳島県名西郡神山町神領本上角80-2 |
電話: | 088-676-1117 |
施設HP: | http://kamiyama-spa.com/ |