12番札所焼山寺から13番札所大日寺へは、遍路ころがしの疲れを癒す神山温泉経由の乙ルートがオススメです。しだれ桜が並ぶ「いやし・もてなし神山街道」にいやされ、もてなされ、ゆっくり進みましょう。
12番札所焼山寺からは複数ルートより選択
12番札所焼山寺から山下りを開始し、約3.5kmほど進むと鍋岩の集落に出ます。
そこから13番札所大日寺まで約16kmの長距離歩行になりますが、複数ルートから選択することになります。
「へんろみち保存協力会」が示してる3ルートは以下の道です。
1.玉ケ峠を超える「甲ルート」
2.神山温泉まで下り、国道438号から県道21号を鮎喰川沿いに進む「乙ルート」
3.乙ルートから県道207号を進み大桜トンネルを通る「丙ルート」
「遍路ころがし」のダメージをいち早く回復するなら、私が選択した、神山温泉で宿泊して、乙ルートを進むのがオススメです。
神山温泉のご紹介は以下記事もぜひご覧ください。
【神山温泉ホテル四季の里&いやしの湯】初の遍路ころがしの疲れを癒すのは「神山温泉」一択
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「しだれ桜」で地域活性化の「いやし・もてなし神山街道」
「乙ルート」で通る国道438号と県道21号を中心にした神山町内の道には、地元住民が桜の植樹活動を行っており、「日本一のしだれ桜並木の名所に」「未来の子どもたちに」「町を離れた人のふるさとに」「活気ある町に甦らそう」との思いが込められているとのことです。
「いやし・もてなし神山街道」と名付けられた町内一帯は、2007年11月に国土交通省が認定する「日本風景街道」に登録もされています。
私が訪れたのは1月なので、もちろん桜は咲いていませんでしたが、自然豊かで見晴らしが良く、歩くのも楽なルートです。
遍路道では通りませんが、神山町内で「明王寺(みょうおうじ)のしだれ桜」は名所になっているようです。
風力発電の近代型休憩所「おやすみなし亭」
鮎喰川沿いの気持ちの良い道を進むと、臼嶽からほどなくで徳島市内に入ります。そこからしばらくで入田(にゅうだ)の集落に入り、ようやく山を抜けてきたなというちょうど良いポイントに「おやすみなし亭」という休憩所があります。
この休憩所、道沿いでかなり目立っていて、立ち止まらずにはいられないと思いますが、風車が設置されていて風力発電ができる近代型休憩所なのです。
「お遍路さんお接待電力協力作戦」と銘打って、地元の事業者さんが協賛して設置していただいたようで、休憩所内にはたくさんのお接待品、清掃もいきとどいていて、たいへんありがたい休憩所でした。
WEBで調べてみると、地元の中学生が清掃活動も行っているようで、遍路文化が地元に根付いていく拠点にもなっているようで、とても良い取り組みだと思いました。
徳島市入田小学校 人権・ボランティア委員会 おやすみなし亭 清掃奉仕 http://e-school.e-tokushima.or.jp/tokushima/jh/nyuta/html/htdocs/index.php?key=jovhj0fin-48
遍路ころがしでダメージを受けながらも、いやされ、もてなされ、ゆっくり歩き、いよいよ徳島市内に入っていきます。
施設名: | おやすみなし亭 |
運営時間: | 8:00~17:00 |
住所: | 徳島県徳島市入田町笠木 (県道21号沿い) |