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85番札所「八栗寺」へ向かう途中の遍路道には、一際目を引く立派なお屋敷があります。
ここは実は「うどん屋」の「うどん本陣 山田家」で、登録有形文化財のお屋敷で食べる登録商標「ざるぶっかけ」は一流の品格がただよっていました。

遍路の父「真念」の墓がある「洲崎寺」

台形の山「屋島」の頂上付近にある84番札所「屋島寺」を出発し、山を下る遍路道はなかなかスリリングな道のりでした。
※「屋島寺」からの下り遍路道の様子は、以下リンクの記事もぜひご覧ください。

「屋島」からの下り道の危険な看板セレクション【84番札所「屋島寺」→85番札所「八栗寺」】

「屋島」の東方向は、次の85番札所「八栗寺」がある「五剣山(ごけんざん) 」との間が湾になっているのですが、山と山の間の谷のようにも見えて、そこに下っていきます。

一度山を下って、すぐに次の山に登るのは遍路道では恒例行事です。

一度山を下って、すぐに次の山に登るのは遍路道では恒例行事です。

この湾の周辺には、源平合戦ゆかりの史跡がいくつもあるほか、お遍路さんはぜひ知っておきたい「洲崎寺(すさきじ)」があります。
このお寺は、源平合戦においては、負傷した源氏方の兵士が多く運ばれ、戦災により焼失もしてしまうのですが、有名な話は、源義経の身代わりになって戦死した忠義の将「佐藤継信(さとうつぐのぶ)」が、本堂の扉に乗せられて本陣まで運ばれたというエピソードです。

お遍路さんと関連が深い話としては、江戸時代初期に四国八十八ヶ所を一般に広め、巡拝路を整備し「遍路の父」と呼ばれた「真念(しんねん)」のお墓があることです。
ぜひお寺に立ち寄って参拝していきたいものです。
※「真念」に関しては、以下リンクの記事もぜひご覧ください。

四国遍路の父「真念」ゆかりの「真念庵」と「ドライブイン水車」は足摺岬への中継基地【四万十市→土佐清水市】

 

一際目を引く立派なお屋敷は登録有形文化財

次の85番札所「八栗寺」への遍路道は「屋島寺」に続いて、山登り道になります。
「洲崎寺」から住宅街をゆるやかに登っていった先に、一際目を引く立派なお屋敷を発見しました。

立派で歴史がありそうなお屋敷が見えたと思って正面にまわると、でかでかと「うどん」の文字が。

立派で歴史がありそうなお屋敷が見えたと思って正面にまわると、でかでかと「うどん」の文字が。

このお屋敷は実は「うどん本陣 山田家(やまだや)」という「うどん屋」なのです。
ここまでの讃岐路でたくさんのお店で「さぬきうどん」を食べてきましたが、このような立派で格式の高い建物のうどん屋は初めてです。
お遍路の大きな荷物を背負って汗だくで入店するのは少し戸惑いましたが、こんなうどん屋はなかなか経験できるものではないと意を決して門をくぐりました。

門をくぐった先にさらに立派な瓦ぶきの母屋があり、ここがお店です。見事な松の木など庭園としても整備されています。

門をくぐった先にさらに立派な瓦ぶきの母屋があり、ここがお店です。見事な松の木など庭園としても整備されています。

 

登録商標の「ざるぶっかけ」は一流の品格ただよいながら豪快な本格派

内装も木造の風情がある空間で、今までのセルフ式さぬきうどん店との雰囲気の違いに戸惑いそわそわしながら、さっそく注文です。

セルフ店とは違って、ちゃんとメニュー表(これまた立派な)を開いてチョイスし、ホール係さんが注文を聞きにきてくれます。

セルフ店とは違って、ちゃんとメニュー表(これまた立派な)を開いてチョイスし、ホール係さんが注文を聞きにきてくれます。

注文を取りに来てくれる方が一般的な飲食店なのですが、さぬきうどんのセルフ式に慣れてしまうと、セルフじゃない方が違和感があるのが不思議です。

そして私がチョイスしたのは「ざるぶっかけ定食」です。
さぬきうどん店で「定食」というメニューを頼んだのも初めてです。

「ざるぶっかけ定食」はこんな感じ。うどんのほかに天ぷらや押し寿司などいろいろなものがセットになっています。

「ざるぶっかけ定食」はこんな感じ。うどんのほかに天ぷらや押し寿司などいろいろなものがセットになっています。

この「ざるぶっかけ」は、「山田家」の登録商標になっているそうで、たしかに他のお店でこの名前のメニューは見たことがありません。
冷たく締めたうどんに、通常だと「ざるうどん」についている生姜・ねぎ・ごまの薬味に加え、大根おろしとレモンもあって、うどんの上に好みでのせながら、「ざるうどん」に使うつけだしをぶっかけて食べるメニューです。
他のうどん屋の「ぶっかけうどん」に近いですが、薬味が別になっていて、選びながら、味を変化させて食べるのが独特の食べ方なのだと思います。

建物も定食も豪華絢爛で一流の品格がただよっていますが、見た目だけではなく、うどんはきりっと引き締まって角がたち(讃岐の人は「エッジがたっている」というらしい)、しっかりとこしがあるうどんがのど越し良く胃に吸い込まれていく本格派で、お上品に食べるのではなく豪快にすするのが正しい食べ方であろううどんでした。
店構えにビビることなく、肩肘張らずに気軽に味わってもよいうどん屋であると、食べたあとには思いました。

また、定食についている以下写真のものも特徴的な一品でした。

そら豆らしきものが真っ黒になったあまり見かけない食べ物です。

そら豆らしきものが真っ黒になったあまり見かけない食べ物です。

これは「しょうゆ豆」という讃岐の郷土料理のひとつで、香ばしく煎ったそら豆をしょうゆ・砂糖などでつくったタレに漬け込んで味付けしたものだそうです。
さくっとしたそら豆の食感と甘辛の味付けがクセになる逸品で、自然に箸がのびてしまう感じでした。
うどんだけではなく、讃岐ならではの料理を一時に味わえるお得感もありました。
ちなみに、定食の写真に写っていた押し寿司にはアナゴがのっていたのですが、アナゴも讃岐の特産品で、穴子寿司をよく食べる習慣もあるようです。

 

85番札所「八栗寺」近くの「うどん本陣 山田家」は、登録有形文化財の立派なお屋敷で、登録商標のうどんを食べられる、特別体験のうどん屋です。
雰囲気は品格ただよう一流ですが、それほど肩肘張らずにおいしいうどんを楽しめますので、「八栗寺」参拝の際にはぜひ立ち寄ってみてください。

 

店名:  うどん本陣 山田家
営業時間: 10:00~20:00
定休日: 年中無休
住所: 香川県高松市牟礼町牟礼3186
電話: 087-845-6522
店HP: http://www.yamada-ya.com/

 

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ごんのすけ

お遍路さん初心者です。  2015年1月20日(火)に1番札所を出発し、2015年3月1日(日)に41日間で88番札所で通し歩き結願を果たすことができました。 2015年4月12・13日の2日間で、開創1200年で盛り上がる高野山にお礼参りにも行ってきました。 自身の通し歩き遍路体験を元にお役立ち情報を発信しています。