【源平うどん一宮店】するめいかの扇が開きのどごしを楽しむ豪快ざるうどん

83番札所一宮寺すぐ近くの「源平うどん 一宮店」では、高松屋島の源平合戦にちなんだうどんが食べられます。するめいかを丸ごと1杯使った天ぷらがついた豪快なざるうどんを一気にすすって、のどごしを楽しんでみてください。

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源平合戦「屋島の戦い」

83番札所一宮寺を打ち、次の84番札所屋島寺がある台形の山「屋島」は、平安時代に源氏と平氏が激戦を繰り広げた舞台として有名です。
この「屋島の戦い」のエピソードとして語り継がれるのが「那須与一の扇の的」の伝説。
激戦のさなか、夕刻に休戦状態になった際、平氏軍から美女の乗った小舟が現れ、竿の先の扇の的を射よと挑発しました。
外せば源氏の名折れになると、弓の名手を何人か指名しますが、辞退が相次ぎ、「那須与一(なすのよいち)」がやむなくこの役を引き受け、射損じれば自害する覚悟で挑み、見事に射落としたとのこと。

なぜこのお話をご紹介したかというと、屋島地域に源平合戦から名前をとった「源平うどん」といううどん屋があり、その2号店が一宮地域にあって、そのお店の名物メニューに扇の的のエピソードが関係しているからなのです。

源平うどん 一宮店外観

83番札所一宮寺すぐちかくの「源平うどん 一宮店」です。扇の看板が目印です。

 

するめいかを丸ごと1杯使った天ぷらがついた豪快ざるうどん

ここ「源平うどん」の名物メニューがその名も「源氏うどん」です。

源平うどん 一宮店 看板

店の入口に「当店人気No1」と垂れ幕がかかっている「源氏うどん」

迷わず僕はこのメニューをオーダーしました。
店内はメニューからオーダーして自分で運ぶセミセルフ式ですが、源氏うどんは調理に少々時間がかかるので、オーダーして受け取り前にお会計をして、席に着いてできあがりをしばし待ちます。
そして、5分ほど待って提供されたのがこれ。

源平うどん 源氏うどん

大きすぎて写真からもはみ出ている天ぷらが添えられたざるうどんが「源氏うどん」です。

目を引く天ぷらは、するめいかを丸ごと1杯使ったいか天で、胴体部分はもちろん、げそやえんぺらの部分までが切り分けられた状態で天ぷらにされています。
提供まで少々時間がかかったのは、天ぷらを揚げていたからで、揚げたてアツアツをいただくことができます。
部分によって食感が全然異なるので、山盛り天ぷらではありますが、変化を楽しみながらどんどんはしが進みます。
豪快に盛られた天ぷらが扇が開いた状態を表しているそうで、ここで冒頭にご紹介した扇の的のエピソードにつながってくるのです。

天ぷらばかりに目がいきがちですが、肝心のうどんも、ほどよい太さで表面がつやつやしていて、ずるっとすするとのどごしの良さを感じます。
また、かみしめると小麦の味がしっかりして、甘めのつけだしとの相性も良く、ざるうどんの王道をいく感じでした。

薬味に大根おろしやレモンもついているので、人それぞれいろいろなアレンジをしながら、ボリューム満点のいか天とうどんを一気に食べ進めるのが吉。

僕が意外に重要だと思った脇役がこれ。

源平うどん さつまいも細切り天ぷら

さつまいもの細切り天ぷらが添えられています。

さつまいもの極細状態のものがカリカリに天ぷらにされていて、箸休め的につまむとこれまた食感に変化がでました。
見た目は豪快そのものですが、いろいろ繊細に計算されていると感じた「源氏うどん」でした。

 

83番札所一宮寺参拝の際は、次の84番札所屋島寺の「源平合戦」を思い浮かべながら、「源平うどん」の豪快ざるうどんで腹ごしらえもよいのではないでしょうか。

 

店名:  源平(げんぺい)うどん 一宮店
営業時間: 7:00~15:00
定休日: 月曜 ※祝日の場合は翌日
住所: 香川県高松市一宮町761-1
電話: 087-887-7392
店HP: http://genpei-foods.jp/

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この記事を書いた人

四国遍路情報サイト「四国遍路」を運営する株式会社四国遍路(https://shikokuhenro.co.jp/)の代表取締役。四国遍路の文化をより良い形で引き継いでいくために、四国遍路に新しい付加価値を生み出すべく日々奮闘中。