17番札所「井戸寺」は、朱塗りの仁王門と、なぜか関西弁と中国語にお出迎えを受けます。
お寺の名前の由来にもなっている「面影の井戸」で無病息災を願います。

朱塗りの仁王門と関西弁と中国語

16番札所「観音寺」を出発し、市街地を歩き、久々の電車を眺め、踏切を渡ると、ほどなくで朱塗りの仁王門のお出迎えを受け、17番札所「井戸寺」に到着です。

阿波10代藩主・蜂須賀重喜公寄進の見事な仁王門。門内には巨大なわらじもあります。

阿波10代藩主・蜂須賀重喜公寄進の見事な仁王門。門内には巨大なわらじもあります。

仁王門に見とれていると、門前右側からなぜか関西弁や中国語が聞こえます。
声の主はというと…飲料の自動販売機。

自動販売機にしゃべりかけてこられては、買わないわけにはいきません。

自動販売機にしゃべりかけてこられては、買わないわけにはいきません。

遍路道では時々しゃべる自動販売機に遭遇します。
高知では高知弁をしゃべる自動販売機もありましたが、関西弁やら中国語やらを連発してくる自動販売機はかなり希少。
お寺そっちのけで、自動販売機に見入ってしまいました。

遍路道中では自動販売機にお世話になりまくり、今までにこんなに使ったことはないのではないかと思います。
1月の寒い時期にまわった私ですらこうなので、気温の高い時期でもっと水分補給が必要になると、さらに回数が増えるのではないかと思います。
ということで、自動販売機で販売しているものや、今回のような特異なものがとても気になるようになりました。
外国人さんは、日本の自動販売機の設置数の多さに驚くらしいですね。
治安の良い日本ならではなんだそうです。

自動販売機生活をしていて痛感したのが、小銭の大切さ。
1万円札や5千円札は歩き野宿遍路生活にはほとんど役に立ちません。
小銭切れの恐怖におびえながら、歩いていました。
なるべくお金を細かく確保しておくのは、けっこう重要です。

 

「面影の井戸」で無病息災を願う

自動販売機ネタでかなり脱線してしまいましたが、17番札所「井戸寺」はお寺の名前の由来にもなっている「面影の井戸」が有名です。

この井戸は、弘仁6年(815年)に弘法大師がこの地を訪れた際に、水不足や濁り水に悩んでいるのを哀れみ、自らの錫杖で井戸を掘ったところ、一夜にして清水が湧き出したといわれているものです。
そこで、寺名を「井戸寺」にあらため、村の名前も「井戸村」にしてしまったそうです。
井戸を覗き込んで自分の姿がうつれば無病息災、うつらなかったら3年以内の厄災に注意しなければならないとのこと。

境内のお堂の中にある「面影の井戸」は、石造りの歴史を感じますが、意外と地味です。

境内のお堂の中にある「面影の井戸」は、石造りの歴史を感じますが、意外と地味です。

お大師さまの水にまつわる伝説は、遍路道でもいろいろな場所で遭遇します。
治水や土木の技術がまだまだ発達していない時代に、各地で水に関する事業を行っておられたそうで、これが各地の伝説に関連しているといわれているそうです。

 

飛鳥時代より続く由緒あるお寺

「井戸寺」は、創建が白鳳2年(673年)で、奈良時代より前の飛鳥時代より続く由緒あるお寺です。
天武天皇(在位673〜86年)の勅願で建立され、「井戸寺」に改名する前の寺名は「妙照寺」といい、寺域はとても広く、隆盛を極めていたとのとこと。

他のお寺と同様戦国時代には罹災しており、現在の本堂が再建されたのは江戸時代とのことですが、歴史を感じる重厚な造りは見ものです。

他のお寺と同様戦国時代には罹災しており、現在の本堂が再建されたのは江戸時代とのことですが、歴史を感じる重厚な造りは見ものです。

このような歴史や井戸など、昔から地域の拠点だったからか、他のお寺に比べて地元の方がたくさん境内にいらしゃったように感じました。
妙齢のご婦人から大量の飴ちゃんのお接待を受けたり、たくさんの人から声をかけていただいたり、お寺が地元の憩いの場になり、お遍路さんとも日常的に交流のある光景はよいもんだなと思ったのでした。

 

 

【17番札所】  瑠璃山 真福院 井戸寺(るりざん しんぷくいん いどじ)
宗派: 真言宗善通寺派
本尊: 七仏薬師如来
真言: おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
開基: 天武天皇
住所: 徳島県徳島市国府町井戸北屋敷80-1
電話: 088-642-1324

 

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ごんのすけ

お遍路さん初心者です。  2015年1月20日(火)に1番札所を出発し、2015年3月1日(日)に41日間で88番札所で通し歩き結願を果たすことができました。 2015年4月12・13日の2日間で、開創1200年で盛り上がる高野山にお礼参りにも行ってきました。 自身の通し歩き遍路体験を元にお役立ち情報を発信しています。