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83番札所「一宮寺」近くの「中西うどん」は、自ら「てぼ」でうどんをあたため、「蛇口」からだしを注ぐ讃岐王道のセルフスタイル。
早朝から営業していて、「朝食」でうどんを食べる文化も讃岐ならではです。

仏生山の「法然寺」立ち寄りルートもあり

高松市南部の83番札所「一宮寺」から高松市北部の84番札所「屋島寺」に向かうルートには大きく分けてふたつあり、「仏生山(ぶっしょうざん)」地域にある「法然寺(ほうねんじ)」に立ち寄るルートがそのひとつです。

「法然寺」は、浄土宗の開祖「円光大師 法然」ゆかりの浄土宗のお寺で、江戸時代に高松藩初代藩主「松平頼重(まつだいらよりしげ)」公が高松松平家の菩提寺として建立したそうです。
※「松平頼重」はかの有名な「水戸光圀(水戸黄門)」のお兄さんです。

一見お遍路とは関係なさそうなのですが、「法然寺」の境内には大師堂やミニ八十八ヶ所があり、松平家は宗派に関係なく高松藩の四国霊場札所を手厚く保護していたこともあり、昔からお遍路さんが参拝に訪れることが多いそうです。
巨大な「讃岐の寝釈迦(涅槃像)」や、お大師さま作と伝わる「二十五菩薩」など見どころが多く、立派なお寺ですので、立ち寄ってみるのもよいと思います。

ちなみに「仏生山」地域は、「法然寺」の門前町として栄えた名残を残す歴史ある建物が現存している一方で、近年ではおしゃれで先進的なお店の出店が相次ぎ、昔と今が融合する高松で話題のエリアになっています。
その地域の拠点にもなっている「仏生山温泉」は、他ではなかなか見かけることのないモダンな立ち寄り湯なので、お遍路の疲れを癒し、特別な体験ができるオススメスポットです。

仏生山温泉HP: http://busshozan.com/

仏生山立ち寄りルートもとても魅力的ではあるのですが、私は高松市街方向に北進するルートを選択し、歩を進めました。

【「法然寺」 地図】

 

早朝開店のうどん屋で讃岐の文化「朝食うどん」

私が「一宮寺」を参拝したのが朝早い時間帯だったのですが、参拝後の「朝食」に立ち寄ったのが、遍路道近くにある「中西うどん」です。
「一宮寺」から約2kmの距離で20分少しで到着しました。

北進する遍路道から少し西にそれたところに、とても目立つ「中西うどん」があります。

北進する遍路道から少し西にそれたところに、とても目立つ「中西うどん」があります。

このお店は平日・土曜は朝6時、日曜・祝日は朝7時に開店していて、地元の方々は「朝食」としてうどんを食べる習慣があるそうです。
これは讃岐独特の文化だと思います。
讃岐國にいる間に「朝食うどん」も経験しておかなければと思い、ちょうどよいタイミングで「一宮寺」参拝から「中西うどん」へのコースを選択しました。

 

「てぼ」であたため「蛇口」からだしを注ぐ

入店して、まず注文口に行ってオーダーするセルフスタイルのお店です。
定番の「かけうどん」をお願いすると、渡されたのはどんぶりにうどんだけが入った状態のもの。
それをもって、トッピングを自分でとって(私はおあげさんをチョイスして「きつねうどん」にしたてました)、レジでお会計。
と、これではまだうどんが完成していません。

ここから、背後にあるお湯がはってあるシンクに行き、「てぼ」でうどんを自らあたためます。
「てぼ」は聞きなれないかもしれませんが、うどんを入れるのにちょうどよいサイズの深さがあるざるのことをいいます。
「うどん玉」を入れることから「玉」→「弾」となり、「弾」をこめる「鉄砲」から「鉄砲ざる」とよばれ、それを略して「てぼ」とか「てぼざる」というようになったという話もあるようです。
あたためたうどんに、これまた自ら「蛇口」をひねってだしをはり、薬味をトッピングして、これでようやく完成です。

善通寺市の「宮川製麺所」でびっくりするセルフスタイルを経験していたので、讃岐セルフにはある程度耐性ができていたのでよかったのですが、初めてこのスタイルを経験すると戸惑うかもしれません。
さぬきうどんのセルフスタイルには店ごとにいろいろなスタイルがあるので、初めて入店するお店では、他のお客さんの行動を注意深く見学する必要がありそうです。
「中西うどん」のスタイルは、比較的多くのお店が採用している讃岐ではオーソドックスなスタイルだと思います。

肝心のうどん実食までの前置きが長くなってしまいましたが、完成したうどんはこんな感じ。

ここまで、いろいろなメニューのさぬきうどんを食べてきたので、このようなシンプルなうどんが逆に新鮮でした。

ここまで、いろいろなメニューのさぬきうどんを食べてきたので、このようなシンプルなうどんが逆に新鮮でした。

ここまで、いろいろなメニューのさぬきうどんを食べてきたので、このようなシンプルなうどんが逆に新鮮でした。

でっかいおあげをのせるとこんな感じ。

麺は太目でもっちりとしていて食べ応えがあり、だしはいりこの香りがしっかり香っていて、甘めの味付けのおあげさんにほっとする、安心感を感じるうどんでした。
奇をてらうこともなく、安定感があるこれぞ「さぬきうどん」といった一杯で、日常使いのお店として、地元の方々が毎日のように習慣として食べるのがわかるような気がしました。

 

「中西うどん」は、「朝食うどん」や「てぼ」「蛇口」、そして安心感のあるうどんと、讃岐の日常や文化を体感できるお店でした。

 

店名:  中西うどん
営業時間: 6:00~16:00 平日・土曜
7:00~14:00 日曜・祝日
定休日: 木曜
住所: 香川県高松市鹿角町899-3
電話: 087-885-1568
店HP: http://www.nakanishiudon.com/

 

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ごんのすけ

お遍路さん初心者です。  2015年1月20日(火)に1番札所を出発し、2015年3月1日(日)に41日間で88番札所で通し歩き結願を果たすことができました。 2015年4月12・13日の2日間で、開創1200年で盛り上がる高野山にお礼参りにも行ってきました。 自身の通し歩き遍路体験を元にお役立ち情報を発信しています。