【5番札所地蔵寺】イチョウの巨木と昔懐かしい手作り飴屋さん

5番札所地蔵寺の境内で一際目を引いたイチョウの巨木。その実の香りは季節の訪れを知らせていた。門前ではノスタルジックな手作り飴との出会いがあった。

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ちょっと急な坂道制覇後の手作り飴屋さん

坂の上にある4番札所大日寺でのお参りを済ませたら、登ってきた坂道を一気に下る。広い道で車もほぼ見当たらないタイミングだったためとても気持ちよかったが、登りの後のリバウンド(?)か、ずいぶん爽快に下り坂を駆け下りすぎ、勢い余って下り坂終盤あたりに位置する5番札所地蔵寺を一瞬通り過ぎてしまった。Uターンをして改めて地蔵寺境内入り口あたりに自転車を停める。
門前では、ご主人自らが製造しているという昔懐かしい手作り飴のお店が出店していて、様々な種類の飴が目を引く。4番札所大日寺に登る坂道でやや体力を消耗したこともあり、なんだか甘いものが食べたくなってきた。生姜飴、はたまた見たことのないような手作りの飴のラインナップ。気の良さそうなご主人と他愛もない話をしながらしばらく選んだのち、みかんの飴を購入。いわゆるクオリティーの高い果汁たっぷりの飴、というようなものとはかけ離れた朴訥な風味、だけどどこか記憶の片隅に残っている、昔子どもの時にどこかで食べたことのあるような味。近頃はもう、ほとんど出会うことのできなくなったノスタルジックな味だった。匂いや味覚というのは不思議なもので、まるでタイムスリップしたかのような、そんな一種懐かしい感覚を覚えた。

ミニベロ遍路 地蔵寺飴屋

昔ながらの飴屋さん

 

銀杏の巨木

5番札所地蔵寺の境内へ入ると、目に真っ先に飛び込んでくるのが大きなイチョウの大木だ。何よりこのイチョウの木がとても印象的だった。お堂など、寺院における構成物の配置バランスも実に整った境内だが、ある意味そのバランスに一矢報いるような強烈な印象を与えるサイズ。たまたま9月末という季節柄、すでにいくか落ちてきた実が、あの独特の香りを放ち、秋の訪れを感じさせてくれるとともに記憶に強く刻まれた。もしも、季節的なタイミングがもう少し後であれば、鮮やかな黄色に色づいたこの木がまた別の地蔵寺の印象を作り、残してくれるのだと思う。いつかまた、その時期に再度訪れてみたいと感じながら、地蔵寺の山門を後にした。

ミニベロ遍路 地蔵寺大銀杏

地蔵寺の大銀杏

 

【5番札所】  無尽山 荘厳院 地蔵寺(むじんざん しょうごんいん じそうじ)
宗派: 真言宗御室派
本尊: 延命地蔵菩薩(勝軍地蔵菩薩)
真言: おん かかかび さんまえい そわか
開基: 弘法大師
住所: 徳島県板野郡板野町羅漢字林東5
電話: 088-672-4111

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この記事を書いた人

訪日外国人観光客向けにユニークな日本文化体験を提供する株式会社TABIKYO JAPAN(https://www.tabikyo-japan.com/)の代表取締役。長期海外滞在・在住経験を活かして、伝統文化の継承活動、地方創生・地域活性化を目的としたインバウンド誘致に取り組み、ツアーの企画運営、ガイド育成、地域の魅力発信など幅広い地域観光産業の後方支援を行っている。