未舗装の旧遍路道を抜け、民家もまばらな山方向に進むことに不安になりながら到着したのが、4番札所大日寺です。山に囲まれた谷あいにある自然豊かなお寺で、ぜひ注文していただきたいのが、珍しい造りの鐘楼門です。
初めて山方向に入っていく不安
3番札所金泉寺までは、民家が多く、国道や鉄道も見える市街地を進んでいきますが、4番札所大日寺へは未舗装の旧遍路道を山方向に入っていきます。
未舗装路のこれぞ遍路道!に興奮しながらも、道なき道を進む感じで、不安になってきます。
こんなときに頼りになるのが、「へんろみち保存協力会」が設置してくださっている「道標」。
このあとの道中でもたいへんお世話になります。
「道標」にしたがって、安心して道中を進んでください。
大日寺は「黒谷寺」とも呼ばれていた
大日寺は地元では「黒谷寺」と呼ばれていたこともあるそうです。
その由来は、境内の三方を山に囲まれていて、人里離れたお寺の地域を「黒谷」と称されていたそうで、山号の「黒厳山」もこれが由来とのこと。
山の中に入っていくことに少し不安になると思いますが、山に囲まれたお寺の景色を歴史とともに楽しめればいいですね。
ちなみに、私は初日の目的地だった6番札所「安楽寺」まで夕方の時間が迫っており、景色を楽しむこともできず、写真を撮るのも忘れ、一心不乱に歩いて、大日寺はかなりの勢いで通過してしまいました…
こういう進み方はよくないです。。。
注目の「鐘楼門」
大日寺でぜひ注目していただきたのが、入口の「鐘楼門」。
お寺初心者の私には、山門に鐘がぶら下がっていること自体がけっこう驚きで、変わった造りの山門だなと写真におさめたのですが、あとから調べてみると、この鐘楼門はなかなか珍しい形のものとのこと。
1階部分の柱は「角柱」で、2階部分の柱は「丸柱」になっているのです。
なぜこのような造りになっているのか、WEBでいろいろ探ってみたのですが、明確な理由はわかりませんでした…
所以をお知りの方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。
私も、また大日寺を訪れる機会ができたら、お寺の方に聞いてみたいと思っています。
大師堂は修理中
私が参拝した2015年1月20日時点では、大師堂が大修理中で、足場が組まれシートに覆われていたので、建物を見ることができなかったのですが、本堂と大師堂が通路でつながっており、そこに西国三十三観音霊場の33体の木造の観音様が安置されているのも見どころのひとつ。
コンパクトな境内ですが、山に囲まれた景色とともに、鐘楼門や観音様を楽しんでみてください。
【4番札所】 | 黒厳山 遍照院 大日寺(こくがんざん へんじょういん だいにちじ) |
宗派: | 東寺真言宗 |
本尊: | 大日如来 |
真言: | おん あびらうんけん はざらだどばん |
開基: | 弘法大師 |
住所: | 徳島県板野郡板野町黒谷字居内5 |
電話: | 088-672-1225 |