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72番札所「曼荼羅寺」は、四国霊場の中ではもっとも古い推古4年(596年)創建といわれる歴史のあるお寺です。
お大師さまお手植えとされる「不老松」の在りし日の姿を「笠松大師」に重ね、参拝してください。

鳥坂峠を越えて善通寺市に入る

71番札所「弥谷寺」の長い石段を登りきり参拝したあとは、同じ石段を下って、お寺の入口から山の斜面に沿っている未舗装遍路道を南東方向に進みます。
この道は「弥谷寺」がある「三豊市」と、次に進む「善通寺市」の市境にあたり、昔は峠越えで多くの人の往来があった「鳥坂峠」です。
愛媛県伊予國の「西予市」と「大洲市」の市境も同じ名前の「鳥坂峠」でしたが、愛媛県は「とりさか峠」と読むのに対して、ここ香川県は「とっさか峠」と読み、読み方が違います。
また、愛媛県の「鳥坂峠」は標高470mで、登り下りの峠越えに1時間以上かかる難所であることに対して、香川県の「鳥坂峠」は標高68mで「弥谷寺」がある「弥谷山」からだと距離2km弱をゆるやかに下るだけなので、苦労の度合いはまったく異なります。
※愛媛県伊予國の「鳥坂峠」の様子は、以下リンクの記事もぜひご覧ください。

宇和街道の難所「鳥坂峠」は遍路道でもっとも危険な「鳥坂トンネル」を通る【西予市→大洲市】

ということで、難なく「鳥坂峠」を通過して「善通寺市」に入ると、72番札所「曼陀羅寺」は目と鼻の先です。

 

四国霊場最古といわれる歴史をもつお寺

72番札所「曼陀羅寺」の縁起によると、創建は四国霊場で最も古い推古4年(596年)といわれており、讃岐國の領主で空海の出身氏族でもある「佐伯家」の氏寺「世坂寺(よさかでら)」として始まったそうです。
その後、空海が唐から帰国した翌年に亡き母「玉依御前」の冥福を祈るために寺を訪れ、唐の「青龍寺」にならって伽藍を3年がかりで建立し、本尊に大日如来をまつり、唐から持ち帰った金剛界と胎蔵界の曼荼羅を安置し、寺名を「曼荼羅寺」に改めたとのこと。
平安時代後期から鎌倉時代初期に活躍した歌人としても有名な「西行法師」が、近くに庵を建てて滞在し、「曼陀羅寺」に通っていたともいわれる歴史深いお寺です。

本堂前には大きな桜の木があり、西行が都に帰る際に同行者が形見として木に笠をかけたまま出発したことから「笠掛桜」と呼ばれているそうです。

本堂前には大きな桜の木があり、西行が都に帰る際に同行者が形見として木に笠をかけたまま出発したことから「笠掛桜」と呼ばれているそうです。

 

松喰い虫に浸食されてしまった「不老松」と「笠松大師」

「曼荼羅寺」の見どころとしてかつて有名だったのが「不老松(ふろうのまつ)」です。
空海お手植えで樹齢約1200年とされる古木で、高さは4m足らずであるものの直径が約18mもあり、菅笠をふたつ伏せたような姿が特徴で、多くの参拝者が見物していたのですが、平成14年(2002年)に松喰い虫に浸食され、枯れてしまったとのこと。

「不老松」が植わっていた場所には、過去の姿を写した写真看板と別の木が植わっていました。

「不老松」が植わっていた場所には、過去の姿を写した写真看板と別の木が植わっていました。

残念ながら枯れてしまった松ですが、その松で彫られた「笠松大師」が安置されており、往時をしのばせます。

「不老松」の代わりに、「笠松大師」に不老長寿を祈願します。

「不老松」の代わりに、「笠松大師」に不老長寿を祈願します。

「さわやかな声」でお寺の歴史や「不老松」のことを聞くことができるはずなのですが、私が訪れた際は作動してくれませんでした。

「さわやかな声」でお寺の歴史や「不老松」のことを聞くことができるはずなのですが、私が訪れた際は作動してくれませんでした。

 

72番札所「曼陀羅寺」は、四国霊場最古の歴史を持ち、空海とも縁の深いお寺でした。
長い歴史を噛みしめながら、空海の出生地である「善通寺市」の遍路道を進んでいきます。

 

【72番札所】  我拝師山 延命院 曼荼羅寺(がばいしざん えんめいいん まんだらじ)
宗派: 真言宗善通寺派
本尊: 大日如来
真言: おん あびらうんけん ばざらだどばん
開基: 弘法大師
住所: 香川県善通寺市吉原町1380-1
電話: 0877-63-0072

 

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ごんのすけ

お遍路さん初心者です。  2015年1月20日(火)に1番札所を出発し、2015年3月1日(日)に41日間で88番札所で通し歩き結願を果たすことができました。 2015年4月12・13日の2日間で、開創1200年で盛り上がる高野山にお礼参りにも行ってきました。 自身の通し歩き遍路体験を元にお役立ち情報を発信しています。