田園が広がる気持ちの良い平野にぽつんと佇むのが9番札所法輪寺です。タイトルの「トイレ?」と思われたかもしれませんが、歩き遍路、特に女性にはトイレは重要事項。 ちょっと違った観点でお寺を見てみました。
田中の法輪さん
8番札所熊谷寺を出発して丘を一気に下ると、田んぼが広がる平野に出ます。見渡す限り田んぼの中に、まばらに民家のある景色で、田舎道を歩いているのをひしひしと感じてきます。
9番札所法輪寺は、このような田園地帯にぽつんと佇んでいます。地元の人からは親しみを込めて「田中の法輪さん」と呼ばれているそうです。
「足腰お願い草鞋」で健脚祈願
法輪寺の本堂には、たくさんのわらじが奉納されています。
その昔、松葉杖なしでは歩けなかった人が参拝に来た時に、参道の真ん中あたりで足が軽くなり、松葉杖なしでも歩けるようになったという話があり、健脚祈願に法輪寺を訪れる人が増え、わらじを奉納するようになったそうです。
「トイレ」がとても綺麗でありがたい
私が法輪寺で一番印象に残っているのが「トイレ」なのです。
納経所(本坊)が新しい建物で、休憩スペースも広いので、ここで一休みさせてもらったのですが、同じ建物にあるトイレがとても気持ちの良いものだったので、思わず写真を撮ってしまったのです。
歩き遍路を始めた人皆さんが考えることで、トイレがないところを長時間歩く必要があり、トイレがあるところに注意を払ったり、あったときには済ませておくということを意識するようになると思います。
コンビニやお店がある地域だとお借りすることができますが、意外と何もないような地域を歩くことも多いです。
序盤は札所間の距離が比較的短いので、札所でトイレを済ませる機会が多くなり、その際にとても気持ちの良いトイレだと、がんばって歩く気分に盛り上がったことを記憶しています。
歩き遍路で、足が痛くなったり、疲れてきたりすると、ちょっとした良いことでも元気になれるものです。
小さいことでもプラス思考になれるものをたくさん見つけながら、旅路を楽しんでください。
【9番札所】 | 正覚山 菩提院 法輪寺(しょうかくざん ぼたいいん ほうりんじ) |
宗派: | 高野山真言宗 |
本尊: | 涅槃釈迦如来 |
真言: | のうまく さんまんだ ぼだなん ばく |
開基: | 弘法大師 |
住所: | 徳島県阿波市土成町土成字田中198-2 |
電話: | 088-695-2080 |