かつて四国を訪れる全ての者が詣でたと言われるのが「象頭山金毘羅大権現」で、現在は “讃岐のこんぴらさん” で知られる神社ですが、「いにしえのこんぴらまいり」を行うにはこちらのお寺にも向かいましょう。

金毘羅大権現を祀るお寺

現代でも多くの参拝者が訪れる香川県琴平町の「金刀比羅宮(ことひらぐう)」、通称「こんぴらさん」と呼ばれるこの神社にお参りすることを「こんぴらまいり」と言います。
江戸時代には四国霊場の札所であったこともあり、現代でも多くのお遍路さんが参拝しています。

「こんぴら」の名前の由来にもなったのが「金毘羅大権現」ですが、現代では多くの人が金毘羅大権現にお参りしない「こんぴらまいり」になっているように思います。
そこで、金毘羅大権現が祀られているお寺をご紹介します。

象頭山松尾寺

象頭山まつをじ

金刀比羅宮の階段・22段付近を左へ。
巡拝所を示す遍路石と寺の階段が現れる。

入口

入口

こちらが正規の参道ではないものの、こんぴら参道から分岐して来られる場合はこの順路が便利。
境内に上がってから山門の方に回って下さい。

山門

山門

 

高野山真言宗松尾寺 金毘羅大権現

本堂

本堂

垂れ幕に金毘羅大権現を表す「 〇金 」の文字。

扁額に象頭山

扁額に象頭山

こんぴらさんがあるお山を遠くから眺めると象の形に見えることが名の由来。

 

かつての本尊、金毘羅大権現が祀られている場所は?

御詠歌

御詠歌

神仏習合だった頃の金刀比羅宮は「象頭山金毘羅大権現(ぞうずさんこんぴらだいごんげん)」の名で呼ばれていた。

明治の神仏判然令により「金刀比羅宮(ことひらぐう)」と改められ、本尊・金毘羅大権現 →  祭神・大物主命(おおものぬしのみこと)となる。
神社となった金刀比羅宮に対して、それまで別当職を務めていた寺院の多くが廃された。
唯一残ることができた松尾寺は、本尊である金毘羅大権現や持てるだけの宝と共に現在地に移された。
その際に破壊された仏像や盗難に遭った寺宝も多くあったという。

新しく主祭神として祀られることとなった大物主命は大和國三輪山由来、水神としての性格を持つ。
時は明治、周囲を海に囲まれた島国日本は 海事国家として歩みを進めていったことから、こんぴらさんは “海の神さま” として一層広く知られることになり、金毘羅詣(こんぴらもうで)は隆盛を極める。
庶民にとって憧れの旅であり続けた。

 

いにしえのこんぴら参り

このような本尊の変遷が伝えられることはなく、こんぴらさんの名前の由来となった本尊が祀られる松尾寺へ参拝に訪れる人々は 決して多くは無い。
現在では金刀比羅宮、すなわち神社の参拝のみで “こんぴらまいり” となっている。

金毘羅大権現を参らないこんぴらまいりより、 ※現在 金毘羅大権現の在所が松尾寺になるため

♪ こんぴら船々 追風(おいて)に帆かけて シュラシュシュシュ ♪
♪ まわれば四国は 讃州那珂の郡(さんしゅうなかのこおり) 象頭山金毘羅大権現 ♪
♪ 一度まわれば ♪

民謡 「金毘羅船々」に謡われた 「いにしえのこんぴらまいり」を行うためには、金毘羅大権現が祀られる松尾寺も併せてお参りください。

 

【寺名】  象頭山 普門院 松尾寺(ぞうずさん ふもんいん まつおじ)
宗派: 高野山真言宗
本尊: 釈迦如来
真言: のうまく さんまんだ ぼだなん ばく
開基: 役行者小角
住所: 香川県仲多度郡琴平町字川西973番地
電話: 0877-75-3612

 

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野瀬 照山

八十八ヶ所案内人・先達であり、旅人をお迎えするゲストハウスそらうみを運営。 四国八十八ヶ所結願30回、うち歩き遍路12回。 四国六番安楽寺出家得度。四国八十八ヶ所霊場会公認先達。 高松市一宮町で「さぬき高松ゲストハウスそらうみ(http://www.sanuki-soraumi.jp/)」を運営。