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78番札所「郷照寺」は、時宗と真言宗の2宗派が共存する珍しい歴史をもつお寺です。
お大師さまが厄除け誓願をされた歴史をもち、「厄除けうたづ大師」として、長く地域に親しまれています。

 

丸亀市から宇多津町に入る

この日は丸亀市街から早朝に歩行をスタートしました。
県道33号を東に進んでいくと、ほどなくして大きな川にさしかかり、そこで注目すべき2つの丸亀名物を発見です。

丸亀市土器川 蓬莱橋 一鶴 飯野山 讃岐富士

まだ日が昇りきっていない早朝の土器川(どきがわ)を渡る蓬莱橋(ほうらいばし)です。

ちなみに「土器川」は、面積が小さく大きな川が皆無の香川県において唯一の一級河川なのです。

そして、この写真に写っている丸亀名物のまずひとつめが「一鶴(いっかく)」です。
丸亀の名物料理「骨付鳥」の元祖のお店で、丸亀から発祥し、今は香川県内はもとより、横浜や大阪にまで複数のお店を構える人気を誇ります。
私は前日の夜に丸亀市役所近くの「骨付丸亀鳥」というお店で骨付鳥を堪能させていただきました。
※「骨付丸亀鳥」の様子は、以下リンクの記事もぜひご覧ください。

独特のスパイスと親鳥の歯ごたえがクセになる丸亀名物「骨付鳥(ほねつきどり)」【骨付丸亀鳥】

ふたつめが、写真の奥の方に見える、「讃岐富士」の愛称で知られる飯野山(いいのやま)です。
きれいなおむすび型のフォルムで、このような形になったのは、川に挟まれた地形で、裾野が浸食されていって孤立した丘形状になったからだそうです。
香川県には平野に突然このようなおむすび山があるのをよく目にします。
「富士」といっても、標高は422mでそれほど高くなく、登山を日課にしている地域の方がいるほど、身近な山として親しまれているようです。

ということで、札所のない通過エリアである丸亀市ではありますが、いろいろな名物を堪能して、次のまち宇多津町(うたづちょう)に入ります。

 

2宗共存の珍しいお寺は「厄除けうたづ大師」として親しまれる

宇多津町に入って、お店や交通量が多くにぎやかな県道33号から、旧道らしき生活道路に入って、小高い丘に登っていくと、78番札所「郷照寺」に到着です。

郷照寺の縁起によると、神亀2年(725年)に行基菩薩によって「仏光山道場寺」として開創し、その後大同2年(807年)に空海がこの地を訪れ、自身の像を彫造して厄除けの誓願をされたことから、現代まで長く「厄除けうたづ大師」として地域の人に親しまれてきたそうです。

郷照寺 本堂

写真の本堂の左脇の階段をあがったところが大師堂ですが、私が訪れたときには改装工事中で、「厄除け大師」のお堂の写真は撮影できませんでした。

また、鎌倉時代には「時宗」の開祖「一遍上人(いっぺんしょうにん)」が3ヵ月ほど逗留して踊り念仏の道場を開いたことから、真言宗と時宗の2宗が共存する珍しい状態になりました。
江戸時代の寛文4年(1664年)に時宗に改宗し、寺名もこのときに現在の「郷照寺」に改められたそうで、四国霊場では唯一の時宗のお寺です。

 

女性の神様「淡島大明神」

階段をのぼって大師堂にお参りしたあとに、さらに左奥の方に進むと、女性の神様「淡島大明神(あわしまだいみょうじん)」がまつられています。

郷照寺 淡島大明神

天女の像の奥に「淡島大明神」がまつられる社があります。

この神様は、江戸時代に「木食上人 以空(もくじきしょうにん いくう)」が、女性の悩みや病気を救うために勧進しまつられたそうで、現代では安産・子宝の神様として多くの祈願者が訪れるようです。
「木食上人」というのは、肉類・五穀を食べず、木の実や草などを食料として修行することを高僧のことで、「以空」は江戸時代前期に摂津の勝尾寺で苦行を続け霊験あらたかな僧として有名です。

 

78番札所「郷照寺」は、元は「道場寺」だったことからわかるように、多くの僧が修行に励み、2宗共存の珍しい歴史を持ち、厄除けや子宝・安産などいろいろなご利益を祈願することができる地域に親しまれるお寺です。

 

【78番札所】  仏光山 広徳院 郷照寺(ぶっこうざん こうとくいん ごうしょうじ)
宗派: 時宗
本尊: 阿弥陀如来
真言: おん あみりた ていせい からうん
開基: 行基菩薩
住所: 香川県綾歌郡宇多津町1435
電話: 0877-49-0710

 

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ごんのすけ

お遍路さん初心者です。  2015年1月20日(火)に1番札所を出発し、2015年3月1日(日)に41日間で88番札所で通し歩き結願を果たすことができました。 2015年4月12・13日の2日間で、開創1200年で盛り上がる高野山にお礼参りにも行ってきました。 自身の通し歩き遍路体験を元にお役立ち情報を発信しています。