【高砂湯】高知市中心部にある昭和レトロな公衆浴場の雰囲気を味わうことができる銭湯

高知県の交通網の要衝であるJR高知駅から徒歩約7分の便利な場所に、ノスタルジックな銭湯「高砂湯」があります。お遍路道中で疲れを癒すもよし、昭和レトロな公衆浴場の雰囲気をあえて味わいに行くもよしのおすすめスポットです。

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高知県の交通の要衝「JR高知駅」

高知県内のお遍路道中で中間地点にあたる高知県最大都市の高知市には、四国八十八ヶ所霊場のうち、30番札所善楽寺31番札所竹林寺33番札所雪蹊寺34番札所種間寺の4ヶ寺があります。32番札所禅師峰寺は高知市の隣の南国市にあるので、高知市から一度南国市に入って、再度高知市に戻ってくるというイレギュラーな道のりをたどります。

高知市の中でも中心部になるのが「JR高知駅」の周辺。有名な観光スポットである「高知城」や「ひろめ市場」にもアクセスしやすく、大きな商店街や繁華街には飲食店・物販店もたくさん並んでいて、観光に力を入れている高知県だけあって宿泊施設が多く、大規模な観光案内所やイベントスペースまであります。

長距離を移動する必要がある高知県のお遍路道中の中継拠点にもなるエリアなので、しっかり体を休めたり、ご当地グルメを楽しんだり、高知県の歴史や文化に触れるために、立ち寄ったり、滞在したりするお遍路さんも多いと思います。

そんなエリアにあるおすすめスポット、ノスタルジックな雰囲気の銭湯「高砂湯」をご紹介します。JR高知駅からは徒歩約7分の便利な立地です。

JR高知駅前

JR高知駅前は広い歩道が整備されていて、観光案内所やイベントスペース、路面電車の発着駅もあります。

 

昭和レトロな公衆浴場の雰囲気を味わうことができる銭湯「高砂湯」

昭和の時代には街にいくつもの銭湯がありましたが、家庭にお風呂があるのが当たり前になり、いわゆる「スーパー銭湯」のようなレジャー的要素がある入浴施設も増えてきたため、銭湯は街からどんどん姿を消していて、今や希少価値すら出てくるような状況になっています。高知市内も、2023年4月時点で営業を継続している銭湯は5ヶ所だけです。
※高知市内に残る銭湯は、以下の記事でもご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

【清水湯】高知城のすぐ近くにあるノスタルジックな雰囲気を感じられる老舗銭湯

【土佐温泉】高知市街地南部にある地域の人の生活感を感じることができるレトロ銭湯

高砂湯_外観

高砂湯は年季の入った外観ですが、営業を続けられ、地元の人にも愛されています。

高砂湯_入口

建物の入口で男女がわかれる昔ながらの銭湯スタイル。

入口は写真のように左側が男性、右側が女性にわかれていますが、入口を入ってすぐに番台があって番頭さんがいらっしゃる、現代の人は昭和時代を描いたドラマなどでしか見たことがないであろう昭和レトロスタイルです。
番台を通過すると、すぐに大きな更衣室があって、ロッカーが大きめサイズなので、お遍路途中で荷物が多い人でも安心です。
更衣室からすぐが浴場という入浴に特化したシンプルなつくりなので、スーパー銭湯のように入浴後にゆったりくつろいだりするスペースはありませんのでご注意ください。

肝心の浴室はというと、中央に湯船がふたつあり、ジャグジータイプと普通のタイプで別れているので、ゆったりお湯を楽しむことができます。湯船の周りにシャワーの洗い場が配置されているThe銭湯という浴室内。水風呂もあって、体が火照ったら熱冷ましできるようになっていて、湯船と水風呂に交互に入るお客さんもいらっしゃるのだと思います。
令和の時代でありながら、気分は昭和の時代へタイムスリップできる入浴施設です。

銭湯は物価統制令によって入浴料金が統制されていて、高知市内の銭湯は
大人(12歳以上)400円 中人(6歳以上12歳未満)150円 小人(6歳未満)60円 ※2023年4月現在
なので、とてもリーズナブルです。

お遍路途中に手軽に入浴したい人、あえて昭和レトロな雰囲気を感じてみたい人などにおすすめのスポットですので、ぜひ立ち寄ってみてください。

 

高知県ならではのものがそろう「とさのさと」

高砂湯はノスタルジックな雰囲気ですが、一歩外へ出たら、そこは高知市のど真ん中。飲食店や商業施設なども多いエリアです。
特におすすめしたいのが、高砂湯から東方向へ徒歩約15分の「とさのさと」。こちらは高知県の農産物・水産物・畜産物などの産直市、高知県ならではの加工品やお土産物がそろうアンテナショップ、高知県の食文化を体感できる郷土料理レストランなど、高知県ならではのものがそろう大型施設です。以前はもう少し小さい店舗でしたが、数年前に移転オープンをして、県内最大級の規模と品揃えになりました。
食材の買い出しや、昼食・夕食での利用、お土産の購入など、いろいろなニーズを満たしてくれるので、お遍路道中でもうまくご活用いただければと思います。

とさのさと

広々とした店内のとさのさとには、高知県ならではものが豊富にそろっています。

 

【「とさのさと」 地図】

 

帯屋町アーケード街と酒の高知県

JR高知駅から南方向へ徒歩約15分のところには、高知市内最大の商店街「帯屋町(おびやまち)」があります。かつての高知城の城下町エリアで、デパートや物販店、飲食店などが立ち並んでいて、アーケードもあるので、雨の日でも安心して街ブラをすることができます。

また、帯屋町の北側のエリアは高知県内最大の繁華街です。高知県といったらお酒をよく飲む人が多いというイメージもあると思います。それだけあって、居酒屋などお酒を飲める店がたくさんあり、高知といったらのご当地料理「かつおのたたき」を提供するお店も多く、夜になると屋台も営業しているので、お酒が好きな人にはたまらないでしょう。
複数の飲食店がフードコート形式で集まる有名な観光スポットであるひろめ市場もこのエリアにあり、昼からお酒を飲みご当地グルメを楽しむ人たちでにぎわっています。

帯屋町商店街_アーケード

高知県最大の商店街である帯屋町には、高知県の地元の人から観光客まで多くの人が集います。

五台山からの高知市中心部の眺め

31番札所竹林寺がある五台山から高知市中心部方面を眺めた景色。山を登る竹林寺に向かう前に高知市中心部に立ち寄るのが便利です。

 

【「帯屋町商店街」 地図】

 

高知県内最大都市の高知市の中心部のJR高知駅周辺エリアは、お遍路の中継拠点にぴったりの場所です。30番札所善楽寺を打ち終わり、31番札所竹林寺に向かう前にJR高知駅周辺に立ち寄るのがよいでしょう。
高砂湯など入浴施設でリフレッシュして英気を養ったり、高知ならではご当地グルメやお酒を楽しんだり、先を急ぐことなく、高知県の歴史や文化をじっくりと味わっていただきたいものです。

 

施設名:  高砂湯
営業時間: 13:30~22:30
定休日: 火曜
住所: 高知県高知市新本町2丁目7-15
電話: 088-875-0621

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この記事を書いた人

人気テレビ番組「水曜どうでしょう」に憧れて東京から四国へ移住。主に四国の観光に関する記事を多数執筆しているライター。最近では、四国に長く住んでいる人よりも四国を知っている移住者と言われることも。