【道の駅ふれあいパーク大月】大月特産の「柿」と「ひがしやま」の羊羹

高知県大月町の名産品といえば「弘見の大柿」で、それを使った珍しい「柿羊羹」を歩き遍路携帯食として購入しました。そして高知・南予ならではの「ひがしやま」の羊羹もありましたが、これはなんのことかわかりますか?

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「月山神社・大月海岸ルート」の立ち寄りスポット「道の駅ふれあいパーク大月」

足摺岬から西海岸を進んでいく「月山神社・大月海岸ルート」を選択し、奇石の景勝地「竜串・見残し海岸」や、イベント盛りだくさんの旧道「大月へんろみち」を経て、オーシャンビューロッジ風の「ホテルベルリーフ大月」に格安で宿泊し、前日の終着点「姫ノ井郵便局」までホテルの方に車で送っていただいて、この日の歩行をスタートします。

姫ノ井郵便局から国道321号を5kmほど進むと、立ち寄りスポット「道の駅ふれあいパーク大月」があります。
ちなみに、ホテルベルリーフ大月に宿泊の場合、この道の駅からも送迎をお願いできるので、その日の進み具合によってホテルの方と相談してみてください。

「道の駅ふれあいパーク大月」は、物産販売所やレストランのほか、子供用の遊具や野外舞台がある公園スペースや、地元の信用金庫「幡多信用金庫」が中心になって設置してくださった「遍路小屋しんきん庵大月」(バス待合所兼用)があり、野宿スポットとして活用する歩き遍路さんもいるようです。

道の駅ふれあいパーク大月 外観

道の駅敷地内には公共スペースが多くて、休憩や宿泊によい環境だと思います。

 

施設名:  道の駅 ふれあいパーク大月
営業時間: 8:30~17:00(売店・直売所)
9:00~21:00(レストラン)
定休日: 1月1日・2日
住所: 高知県幡多郡大月町弘見2610番地
電話: 0880-73-1610

ここで見つけた地元独特の食べ物があったので、以下にご紹介していきたいと思います。

 

「柿」「苺」「晩柑」そして「ひがしやま?」の多様な羊羹

道の駅の物産館で私のアンテナにひっかかったのが、たくさんの種類がある「羊羹」です。

柿羊羹 晩柑羊羹 苺羊羹 ひがしやま羊羹

「柿」「苺」「晩柑」とフルーツを使った珍しい羊羹のなかに、聞いたことのない「ひがしやま」

1棹サイズの通常の大きさのものもありましたが、いろいろな種類を試したかったのと、歩き遍路の携帯にちょうどよいと思って、一口サイズを4種類購入しました。

大月町は、海の景色が美しくマリンスポーツスポットが豊富ですが、切り立った断崖地形で町内には山も広がりフルーツの生産も行われています。中でも柿は明治時代に地元の大きな庄屋さんが移植して栽培を始めたもので、「弘見(ひろみ)の大柿」とよばれて、自然の旨みと甘味が特徴の特産品として親しまれているそうです。
その柿を練りこんだ「柿羊羹」は、柿の甘味が上品で、柿のつぶつぶが残っていることからか風味が豊かな逸品でした。

柿羊羹 断面

一口サイズとはいえ、ずっしりとした羊羹は、歩き遍路の糖分補給にもってこい。腹持ちもけっこうなものでした。

そして、聞いたことがない「ひがしやま」とは何のことかと思って調べてみると、ずばり「干し芋」を意味するとのこと。干し芋のことを高知県や愛媛県南部では「ひがしやま」と呼ぶそうです。
冬の海からの冷たい風と山にふりそそぐ太陽がある大月町は、おいしい干し芋をつくるのに適した環境で、昔から貴重な甘味として受け継がれてきた「ひがしやま」を、無添加の健康食品として売り出しているとのことでした。

なぜ干し芋のことを「ひがしやま」と呼ぶようになったかというと、
●干してかちかちにすることを土佐弁で「ひかちばる」ということから
●山でとれる干菓子(ひがし)から「干菓子山」
のような説があるらしいです。

大月町から宿毛市、愛媛県に入って愛南町あたりまでの道のりでは、たしかに「ひがしやま」とラベルのついた干し芋がいろいろなところで売られていました。
干し芋は冬時期に生産されるので、私が歩いていた2月はちょうど新物が出始めたよい時期だったのだと思います。
ということをそのとき知っていれば、どこかで「ひがしやま」を購入したのですが、スルーしてしまう失態をおかしました。
「ひがしやま羊羹」が見るからに元気が出そうなどっしりした逸品だったので、それで「ひがしやま」を堪能したことにしておきます。

これらの羊羹を私は「道の駅ふれあいパーク大月」で購入しましたが、製造している「有田有為堂」の店舗が町内にありますので、こちらもご案内しておきます。

店名:  有田有為堂(ありたゆういどう)
営業時間: 8:00~20:00
定休日: 第1・3日曜日
住所: 高知県幡多郡大月町弘見2108-1
電話: 0880-73-0022

道の駅には羊羹のほかにも、近海でよく獲れる「鰤(ぶり)」を使った「鰤へらずし」「鰤ちまき」や、羊羹でも使われてる和製グレープフルーツ「河内晩柑(かわちばんかん)」のジュースやゼリーがあり、地元産牛乳を使用したソフトクリームはソースが「苺」「晩柑」「ひがしやま」、塩麹を使ったものまであるという地元感が満喫できる内容です。道の駅好きの私からみて、物産のラインナップは興味をひかれるもの多数でした。
私はホテルでがっつり朝食を食べた直後だったので控えましたが、タイミングがあえば、ちゃんと食事をとりたいと思った道の駅でした。

 

「道の駅すくも」も野宿スポット

「道の駅ふれあいパーク大月」をあとにし、国道321号をひたすら歩くこと6kmほどで宿毛市に入り、さらに6kmほどで宿毛市中心街の手前でまたもや「道の駅すくも」が見えてきます。

この道の駅には野外ステージがある公園スペースがあり、この野外ステージの屋根・壁があるスペースで野宿も可能にしてくださっています。他にも昔の夜警や集会に利用されていた「泊屋(茶堂)」をイメージした2階建ての「遍路小屋 宿毛」もあって、休憩・宿泊に重宝します。

道の駅すくも 野外ステージ 野宿

和風の野外ステージに野宿可能にしてくださっていて、雨風をしのぐことのできるありがたいスペースです。

道の駅すくも 子どもスペース

道の駅内に子どもを遊ばせるスペースがあり、手作り感に和みましたが、おもいっきり灰皿が置かれているのにシュールさを感じるのは私だけでしょうか…

 

施設名:  道の駅 すくも
営業時間: 9:00~17:30
定休日: 年末年始
住所: 高知県宿毛市坂ノ下1023-44
電話: 0880-63-5030

 

私の大好きな道の駅にたくさん出会い、楽しくも過酷だった「月山神社・大月海岸ルート」を制覇し、いよいよ高知県最後の39番札所延光寺がある宿毛市に歩を進めていきます。

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この記事を書いた人

お遍路さん初心者です。  2015年1月20日(火)に1番札所を出発し、2015年3月1日(日)に41日間で88番札所で通し歩き結願を果たすことができました。 2015年4月12・13日の2日間で、開創1200年で盛り上がる高野山にお礼参りにも行ってきました。 自身の通し歩き遍路体験を元にお役立ち情報を発信しています。