「ソウダガツオ」でつくる「宗田節」からはコクと香りが豊かな出汁がとれることが有名です。日本一の生産地である土佐清水市の「道の駅めじかの里土佐清水」で、出汁が強烈に主張する「宗田だしカツカレー」を味わいました。
久々の「丸型ポスト」「新規オープンの格安宿」とネタ豊富な土佐清水市街
足摺岬でのゆったり滞在を経て、四国遍路旅も中間点を過ぎ、後半戦に入っていきます。
38番札所金剛福寺から39番札所延光寺には複数のルートがあり、私は足摺半島の西岸を進む「月山神社・大月海岸ルート」を選択し、ジョン万次郎の生誕の地中浜(なかのはま)を経由して、土佐清水市の中心部にたどり着きました。
市街地には珍しく、道すがらのネタが豊富だったので、写真で簡単にご紹介します。
※「丸型ポスト」に関しては、以下タグリンクの記事もぜひご覧ください。
※参考に場所の地図も掲載しておきます。
キョロキョロしながら歩いていると、けっこう楽しい土佐清水市街なので、ぜひ他にもおもしろいものを見つけてみてください。
「宗田節」の生産量日本一の土佐清水市
土佐清水市で有名なのが「ソウダガツオ」という魚で、名前の通りカツオの仲間なのですが、カツオよりも小ぶりで見た目はサバに似ていて、口と目が接近していることで「メジカ」とも呼ばれています。
味はとても良いらしいのですが傷みが早いため鮮魚での流通は限定的で、主には「宗田節」といわれる乾物に加工されており、生産量日本一なのがここ土佐清水市なのです。
宗田節でとる出汁はコクがあり香りが芳醇で、日本料理店や食品メーカーの業務用として多くが流通し、特に日本そばのつゆには欠かせないけっこうな高級食材とのこと。この出汁が気軽に味わえるのが、ここでも出会った道の駅「めじかの里土佐清水」なのです。
道の駅内の飲食スペース「めじかの里食堂」では、「宗田だし」をダイレクトに味わえるうどんメニューがメインのようでしたが、本場讃岐まではうどん断ちをしている私は「宗田だしカツカレー」を選択しました。
カレーだと出汁の味や香りが消えてしまうのではないかとかなり心配しましたが、そんな心配は取り越し苦労で、「節」の強烈な香りがカレーのスパイスに負けずに主張して、味もなんとなく和風に感じるほどの出汁のコクで、宗田だしの凄みを体感できました。
特産品をアピールするのに中途半端はダメなので、この主張の心意気とそれを実現できる宗田節がかなりお気に入りになり、できる限り地元を感じたい私には大満足の逸品でした。
そして、セットでついているサラダにはこれでもかと「宗田だしドレッシング」をかけて、これもしっかり出汁の香りが効いていました。
土佐清水市のソウルフード「ペラ焼き」
そして、おまけネタですが、市街地を歩いているときに、気になる看板を見つけて、写真を撮っていました。
お店は開いていなくとも、しっかり地元ネタをおさえてくれるのが、私が大好きな道の駅です。
ということで、ちゃんと「ペラ焼き」を売ってくれていたのです。
私が道の駅で購入した「ペラ焼き」は、「ペラ」といいながらけっこうな厚みで、予想以上にもちもちの弾力があり、ボリュームがありました。
あとから調べてみると、かつおぶしと青のりを生地と一緒に焼き、たっぷりのネギとじゃこ天が具なのが特徴だそうで、私が食べたものがポピュラーなものなのかはわかりませんが、かなり特徴のある食べ物でした。
「元祖ペラ焼き 西村」という店がつくり始めたそうなので、そちらで試してみるのもよいかもしれません。
ネタが豊富で、地元食の自己主張が強烈な土佐清水市は私的にはとても印象に残るまちでした。栄養補給もしっかりして、あえて遠回りルートの「月山神社・大月海岸ルート」に向かっていきます。
施設名: | 道の駅 めじかの里 土佐清水 |
営業時間: | 8:30~17:00 |
定休日: | 年始 |
住所: | 高知県土佐清水市三崎字西シリソメ671-1 |
電話: | 0880-83-1103 |