【牟岐55ラーメン】海沿い遍路道で海の幸をふんだんに使ったラーメンをいただく

はてしなく長い海岸線が続く遍路道で、海の恵みをたっぷりいただき、栄養補給もばっちりなラーメンを発見しました。辺鄙な場所にありながら、驚くほどの本格派で、このような地方の名店に立ち寄るのも遍路の醍醐味です。

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はてしなく長い海岸線遍路道

四国八十八ヶ所巡礼では徳島県最後の札所である23番札所薬王寺を出発すると、次の高知県室戸岬にある24番札所最御崎寺まで、はてしなく長い海岸線を進んでいきます。
その途中にある別格4番札所鯖大師本坊の手前の牟岐町の市街地近く、交通量が多く、遍路道でもある国道55号沿いちょっと怪しげな外観のラーメン屋さんを発見しました。

牟岐55ラーメン 外観

店名は「牟岐55ラーメン」です。「55」は「ごーごー」と読むようです。国道55号からとっているのでしょうか?

別々の2つの建物がくっついたようなつくりで、店名もなんと読むのかわからない、ショーケースの食品サンプルがなんとなく怪しげ、という入店に勇気が必要な部類のお店ですが、このお店がかなりの本格ラーメンを出してくれるとの噂を聞いていて、お参り途中に立ち寄ることにしました。

 

魚介の旨みたっぷりの完飲当然のスープ

良い評判を聞いていたにもかかわらず、少々勇気を出してのれんをくぐりましたが、店内は明るく清潔感があふれ、店員のおねえさんも感じよく迎えてくれてひと安心です。
さっそくメニュー表から注文する品を迷いだします。

牟岐55ラーメン メニュー

予想外にいろいろなバリエーションのラーメンがメニューに並んでいます。手作り感あふれるメニュー表に好感がもてます。

牟岐55ラーメン サイドメニュー

今回は注文しませんでしたが、焼売やチキンライスなどラーメン屋には珍しいサイドメニューも興味をひかれました。

ラーメンメニュー表には、右列はあっさり系、左列はこってり系と書かれていますが、右列にある定番であろう「牟岐ラーメン」の写真をみると、背脂がびっしりういていて、どうみてもこってりしてそうに見え、逆にこってり列の「濃厚魚介そば」の方があっさりしていそうにみえます。

かなり迷いましたが、初めて訪れたお店なので「店主のイチオシ」の「牟岐ラーメン」を選択です。
しかも勢いあまって「両方増し増し(麺と焼煮豚の両方を増量)」と告げてしまいました。

そして運ばれてきたラーメンがこちら。

牟岐55ラーメン 両方増し増し

焼煮豚がびっしり敷き詰められ、背脂も浮いた、どうみてもこってり系ラーメンです。

こってり味を想像しながらスープをれんげで口に運んでみると、想像とは違って海の香りとしっかりした旨味が口に広がり鼻に抜け、背脂もあぶらっぽさはぜんぜんなく良い感じの甘味がプラスされています。
このスープは、煮干・鯖・鯵・鰹などの魚介類が使われているそうで、たしかにあっさりはしているのですが、香りと旨みはしっかりと感じられます。

また、使われている麺は平打ちのちぢれ麺。

牟岐55ラーメン ちぢれ麺

スープや背脂をしっかりからめて口に運んでくれるちぢれ麺。もちもちした食感も楽しく、食べ応えもあります。

焼煮豚も脂身は少なくてさっぱりしていながら、肉の味はしっかり感じられると同時に、魚介スープに合うように計算されているように思いました。
どんどん食べ進めて、しっかり味わいながらも短時間にて完食。

牟岐55ラーメン 完飲

このスープは完飲できます。というか、完飲したくなるスープです。

あとから知ったのですが、このお店のご主人は、本サイトでもご紹介している香川県のラーメンの名店「はまんど」で修行した経験をおもちだそうで、そういわれてみれば「はまんど」と系統は似ているような気がしました。
大都市ではない辺境の地にお店を出しているところも共通点があります。
※「はまんど」に関しては、以下リンクの記事もぜひご覧ください。

【はまんど】うどんの本場の讃岐國であえての「讃岐ラーメン」はツルモチ麺にイリコ香る

とにかく、田舎町でこのような本格派ラーメンに出会えるとは驚きでした。

 

徳島県南東部から高知県室戸岬に向かうはてしなく長い海岸線はお遍路さんを苦しめますが、「牟岐55ラーメン」は癒しと栄養補給にぴったりのラーメン屋さんです。
お遍路道中はもちろん、牟岐町にお出かけの際は、ぜひ海の景色と本格派ラーメンを楽しんでみてください。

 

店名:  牟岐55ラーメン(むぎごーごーらーめん)
営業時間: 11:00〜14:00
17:00〜20:00
定休日: 水曜
住所: 徳島県海部郡牟岐町川長字関33-1
電話: 090-6280-0565

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この記事を書いた人

四国遍路情報サイト「四国遍路」を運営する株式会社四国遍路(https://shikokuhenro.co.jp/)の代表取締役。四国遍路の文化をより良い形で引き継いでいくために、四国遍路に新しい付加価値を生み出すべく日々奮闘中。