8番札所熊谷寺の見どころは、なんといっても「仁王門」でしょう。現代の歩き遍路道では、お寺に向かうときはくぐらず通過し、9番札所法輪寺に向かうときに気づく場合が多いと思いますので、お見逃しのないようにご注意ください。
仁王門をくぐらずに熊谷寺にアプローチ
7番札所十楽寺を出て、地域の生活道路を約4kmほど歩き、小高い丘を登ったところに8番札所熊谷寺があります。
私は道標とたしか丘のふもとにあったであろう道案内板を頼りに熊谷寺に向かったのですが、そうすると以下写真の弁天島のある池のほとりを通って熊谷寺にたどりつきました。
この道を通ると、熊谷寺の見どころ「仁王門」をくぐらずにお寺に入ってしまうのです。
あとから遍路地図を見返してみると、道に間違ったわけではなく、現代で新しくできた最短ルートを通ると、仁王門をくぐらずにお寺にたどり着いてしまいます。
熊谷寺を参拝後に、9番札所法輪寺の方向に向かうときには、仁王門をぐぐりますので、その際にじっくりとその姿を堪能してください。
四国霊場最大級の「仁王門」
私はお寺での納経を済ませてから、9番札所法輪寺に向かう際にお寺方向から逆に通ったのですが、熊谷寺の見どころはなんといっても四国霊場最大級の仁王門です。
とにかくその大きさに驚かされます。間口9m、高さ12.3mで、真下からはかなりの角度で見上げることになります。写真で全体をおさめるために、距離をしっかりとってから撮影したことを思い出します。
造りは和様と唐様の折衷だそうで、木の味がしっかりでている柱や板に歴史を感じました。
おまけの自動給水式手水舎
札所を訪れると、まずは手水をしますが、熊谷寺の手水舎はセンサー式自動給水で、近づいたら龍の口から水が出て、離れたら止まるようになっています。
そう意識することもない手水ですが、熊谷寺でこの手水舎に出会ってから、各札所の手水舎が気になりだしてしまいました。
意識してみていくと、手水舎の形も様々で、ここと同じように自動給水式のものも数ヶ所で見かけました。
おもしろい手水舎は、このあとの札所記事でもご紹介していきたいと思います。
おまけはとにかく、熊谷寺では四国最大級の仁王門を堪能してください。
【8番札所】 | 普明山 真光院 熊谷寺(ふみょうざん しんこういん くまだにじ) |
宗派: | 高野山真言宗 |
本尊: | 千手観世音菩薩 |
真言: | おん ばざらたらま きりく |
開基: | 弘法大師 |
住所: | 徳島県阿波市土成町土成字前田185 |
電話: | 088-695-2065 |