別格15番札所箸蔵寺が箸蔵山のふもとにお遍路さんもよく立ち寄るうどん屋があります。徳島県に立地していながら讃岐スタイルの釜あげうどんが食べられるさぬきうどんの名店です。
別格15番札所箸蔵寺のすぐ目の前のうどん屋
別格15番札所箸蔵寺(はしくらじ)は徳島県三好市、吉野川の沿いにそびえる標高633mの箸蔵山の山頂付近にある山岳霊場です。
現在はロープウェイが整備されていて、多くのお遍路さんは約4分の空の旅を楽しんでお寺に到着することができます。
※箸蔵寺の様子は以下リンクの記事もぜひご覧ください。
【別格15番札所箸蔵寺】神仏習合の影響を色濃く残す金毘羅大権現のこんぴら奥の院
【別格15番札所箸蔵寺参道】ロープウェイを見上げる高灯籠からこんぴらさんを彷彿とさせる長い参道へ
山のふもとのロープウェイ乗り場の道をはさんで向かい側に一際目をひく建物があります。
さぬきうどんの本場香川県出身の僕は、このお店に違和感が…ここは徳島県のはず…
違和感があるからこそとても気になってしまい、しかも店の前の駐車場には車があふれ、お客さんが次から次へと入店していきます。
そのまま立ち去ることはできず、のれんをくぐりました。
本場讃岐スタイルの釜あげうどん
入店するとうどんを茹でていて湯気が充満する厨房の様子が見え、活気を感じます。
このお店は、うどんメニューは席で店員さんに注文して、できたら持ってきてもらえる讃岐風に言うと「一般店スタイル」です。
ただし、おでんや天ぷら、ご飯ものなどのサイドメニューはセルフで好きにとってきて、食後にまとめて精算します。
僕が注文したのは、店の前に大きく表記されていた「釜あげうどん」です。
店内にたくさんいるお客さんのかなりの割合の人が釜あげうどんを注文していて、ここ「さぬきや」の名物メニューなのです。
うどんが到着する前に店員さんが運んできてくれたのは、初めての人はびっくりするであろう代物。
このとっくりの中にはあつあつのつけだしがたっぷり入っています。
ここで気をつけなければいけないのは、あつあつのだしが入ったとっくりは尋常じゃない熱さなので、素手で触れられたものではありません。
とっくりの首の部分についている紐をもって、ゆっくりかたむけておちょこに注ぎます。
このスタイルは、香川県の釜あげうどんの名店「わらや」「長田in香の香」と同様で、期待感が高まります。
※「長田in香の香」に関しては、本サイトの以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
【長田in香の香】芯までアツアツうどんをアツアツ瓢箪から注ぐつけだしにくぐらす「釜あげうどん」
そして運ばれてきた当然ゆでたての釜あげうどんはこんな感じ。
この釜あげうどん、麺は芯まであつあつでもっちりとしたこしを感じる食感、小麦の豊かな香りをダイレクトに感じることができる逸品。
つけだしも醤油の香りと塩分が主張していながら、イリコ系のだしの香りと旨みもそれに負けないぐらいのインパクトで、それがけんかすることなくマッチしていて、うどんとだしの香りや旨味が口の中に広がり余韻も楽しめます。
これは徳島県に立地していながら「本場手打」「さぬきや」と標榜するだけのことはあるなと香川県民から見ても納得です。
ちなみに釜あげうどんの大盛りを頼むと、これも店の前に表記されていた「たらいうどん」になって、うどんがたらいに入って提供されます。
がっつり食事ができる人は、ぜひたらいうどんにチャレンジしていただき、たらいからうどんを引っ張り出すのを楽しんでください。
店内奥側の席からは眼下に吉野川の景色も見ながらうどんが食べられ、ロケーションも楽しめるお店です。
別格15番札所箸蔵寺近くの「さぬきや」は、徳島県に立地していながら本場讃岐スタイルの釜あげうどんを楽しめる名店です。
箸蔵寺に参拝の際の食事におすすめです。
店名: | さぬきや |
営業時間: | 9:30~20:00 ※3~10月 9:30~19:00 ※11~2月 |
定休日: | 年中無休 |
住所: | 徳島県三好市池田町州津藤の井540-1 |
電話: | 0883-72-5125 |
店HP: | http://www.sanukiyaudon.com/ |