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空前の逆打ちブームが起こった丙申の閏年2016年は、香川県の88番札所からお遍路を始める人の空の玄関として大活躍だったのが高松空港です。
高松空港は実はお遍路さん向けの施設が充実したお遍路さんにやさしい空港なのです。

逆打ちブームが起こった丙申の閏年2016年

2016年は4年に一度の閏年(うるうどし)でした。
四国遍路を巡礼する人とっては閏年は特別な年で、1番札所から88番札所へと巡礼するいわゆる「順打ち(じゅんうち)」ではなく、閏年に88番札所から1番札所へと逆まわりに巡礼するいわゆる「逆打ち(ぎゃくうち)」を行うと巡礼のご利益が何倍にもなるという説があるのです。

この閏年逆打ちの起源になっていると思われるのが、遍路の元祖といわれる「衛門三郎」が、空海と出会うために順打ちで追いかけ続けても会えなかったところ、逆打ちをした際に順打ちをしていた空海と出くわすことができたという伝説です。
※「衛門三郎」に関しては、以下リンクの記事もぜひご覧ください。

「焼山寺」からの下りでは、四国遍路の元祖「衛門三郎」を偲ぶ【杖杉庵(じょうしんあん)】

四国遍路の元祖「衛門三郎」の「邸宅跡」と「納札発祥の地」【別格9番札所「文殊院」・「札始大師堂」】

四国遍路の元祖「衛門三郎」再来伝説のお寺はミシュラン1つ星の文化財の宝庫【51番札所「石手寺(いしてじ)」】

しかも2016年の干支(えと)は十二支(じゅうにし)でいうと申(さる)、さらに正確な干支でいうと十干(じっかん)の丙(ひのえ)を組み合わせた丙申(ひのえさる)で、衛門三郎が空海と出会えたのが丙申の閏年であったとのことで、丙申は60年に一回しか訪れない特別な年だったことから、このことがいろいろなメディアで紹介され空前の逆打ちブームが起こりました。
※十干とは甲(きのえ・こう) 、乙(きのと・おつ)、 丙(ひのえ・へい) 、丁(ひのと・てい)、戊(つちのえ・ぼ) 、己(つちのと・き)、 庚(かのえ・こう) 、辛(かのと・しん)、壬(みずのえ・じ) 、癸(みずのと・き)のことで、十二支との組み合わせで10×12=60通りあるのが本来の干支。

逆打ちをするとなると、香川県の88番札所「大窪寺」からスタートしますので、その際に遠方から四国に入る人の空の玄関となったのが「高松空港」です。
通常の順打ちだと、88番札所で結願した人が四国から飛び立つのに使われることが多い空港です。

高松空港は、お遍路さんの利用が多い空港であるからこそ、実はお遍路さんに優しい空港で、そのことを本記事でご紹介したいと思います。

 

お遍路さん向け更衣室と休憩所

高松空港の1階到着ロビーの一角にお遍路さんにはなんとなくなじみのあるマークがあります。

菅笠、金剛杖、札ばさみのお遍路さんのイラスト。なぜか横にハンガーのマークが。

菅笠、金剛杖、札ばさみのお遍路さんのイラスト。なぜか横にハンガーのマークが。

このマークが表示されている奥の通路をのぞいてみると、お遍路さんに優しい施設を発見です。

靴を脱いであがれる更衣室が設置ありました。

靴を脱いであがれる更衣室が設置ありました。

大きな姿見もあって着替えたあとの身だしなみもばっちりです。

大きな姿見もあって着替えたあとの身だしなみもばっちりです。

これからお遍路に出かけようと四国に上陸したお遍路さんが遍路装束に着替えて身支度を整えるのに最適な施設です。
また、過酷なお遍路を巡礼し終えたお遍路さんが、ここで着替えてから帰路につくのにも便利に使えますね。

さらに1階到着ロビーの一角には、以下写真のような施設もあります。

たたみ風の大きなベンチが設置されています。

たたみ風の大きなベンチが設置されています。

これはお遍路をした人にはわかると思いますが、道中で疲れた足を休めるために靴を脱いで足を伸ばせるスペースがあるとたいへん助かるのです。
このようなベンチはお遍路さんにはうってつけのありがたい施設で、とても気がきいていると思います。

このようなお遍路さん向け施設が充実しているのは高松空港ならでは。
お遍路さんじゃなくても一度のぞいてみると四国ならではのおもてなしを感じられると思います。

 

2階には讃岐ならではの蛇口とインテリア

2階の出発ロビーにも讃岐ならではのものがあります。
ファミリーマートの一角に香川県内各自治体の特産品をPRするスペースがあります。

香川県内のいろいろな地域の特産品をここだけでチェックすることができます。

香川県内のいろいろな地域の特産品をここだけでチェックすることができます。

上の写真を見てすでにお気づきかもしれませんが、「空港だし」という気になりすぎる看板があります。

この蛇口をひねると、なんと「うどんだし」が出てきて、紙コップに注いで飲むことができます。

この蛇口をひねると、なんと「うどんだし」が出てきて、紙コップに注いで飲むことができます。

さぬきうどんの本場である香川県ならではのサービスで、香川県内でさぬきうどんを堪能してきて飛び立つ前の締めくくりで飲んでいかれるのがおすすめです。
だしの提供時間が9~17時(その日の提供分がなくなり次第終了)なので、どうしても蛇口のだしを飲みたいという方はご注意を。

さらにPRスペースの横には、空港には少々違和感があるものがあります。

趣きがありいかにも高級そうな椅子と机が並んでいます。

趣きがありいかにも高級そうな椅子と机が並んでいます。

このインテリアはアメリカ出身の著名な木工家「ジョージ・ナカシマ」のブランド家具で、香川県の桜製作所が製造していることから、高松空港に設置されています。
空港で地域にゆかりがある伝統家具が設置されているなんてなかなかの贅沢です。
赴きがある仕上りと高級感に使うのに気が引けるかもしれませんが、自由に利用できますのでぜひ一流家具を体感してみてください。

 

お遍路さんの空の玄関口として活躍する高松空港には、お遍路さんにやさしい施設や香川県ならではのものがたくさんあります。
お遍路の行き帰り、ぜひ空港もうろうろしてみて、四国のおもてなしを感じてみてください。

【「高松空港」 地図】

 

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佐藤 崇裕

四国遍路情報サイト「四国遍路」を運営する株式会社四国遍路(https://shikokuhenro.co.jp/)の代表取締役。四国遍路の文化をより良い形で引き継いでいくために、四国遍路に新しい付加価値を生み出すべく日々奮闘中。