徳島県那賀町にある「道の駅鷲の里」は、太龍寺ロープウェイに併設された道の駅です。21番札所太龍寺へのアクセスを支える太龍寺ロープウェイとともに、多くのお遍路さんに利用されています。
ロープウェイの駅と一体となった珍しい道の駅
徳島県阿南市にある21番札所太龍寺は険しい山の上にあり、古くから”遍路ころがし”の難所でした。その太龍寺までのアクセスを容易にしたのが、1992年に開業した太龍寺ロープウェイです。那賀川中流域(那賀町)にある山麓駅から太龍寺まで一気に登ることができるので、お遍路さんにとって貴重な交通手段になっています。
その太龍寺ロープウェイの駅と一体になっているのが「道の駅鷲の里」。情報提供と休憩&喫茶がメインの施設で、付近の広い公園からは那賀川の雄大な流れを見ることができます。風光明媚な場所なので、公園でゆっくり休憩するのも良いと思います。

和風な屋根と赤い橋が印象的な道の駅鷲の里のエントランス。
太龍寺ロープウェイの乗り場は道の駅の奥にあるので、ロープウェイ利用者は必ず道の駅内部を通る形になります。ロープウェイの運賃は大人往復2600円(令和5年4月現在)で20分間隔で運行していますが、営業時間や運行の間隔は天候の影響で変わるので、利用の際は太龍寺ロープウェイホームページの情報を確認してください。
太龍寺ロープウェイホームページ: http://www.shikoku-cable.co.jp/tairyuji/index.html

太龍寺ロープウェイの運行時間と運賃です。

道の駅鷲の里/太龍寺ロープウェイ山麓駅のすぐ横には那賀川の雄大な流れがあります。
奥に長い構造の「道の駅鷲の里」
道の駅鷲の里は奥行きの長い構造になっていて、手前から食堂、展示スペース、物販、休憩スペース、ロープウェイ乗り場が一本の通路に並んでいます。

入ってすぐ左手にある「お食事処菩提樹」は団体客も収容できそうな広さがあります。

食堂メニューはいろいろ。営業時間は11:30〜13:45と少し短めなので注意が必要。
食堂の奥には、2階の高さまで吹き抜けの展示スペースがありました。地元の木材を使ったオブジェの周囲に、近隣の歴史・観光情報のパンフレットなどが置かれていました。

地元の人の手作りお遍路さん人形がお出迎えです。
展示スペースを過ぎると、物販と休憩スペースが続きます。物販はお土産物よりも遍路用品が目立ちました。道の駅を利用する人の多くはお遍路さんだと思うので、自然とお遍路さん中心の品揃えになるのだと思います。

休憩スペースには授乳室がありました。

巡礼用品の準備がなくてもここで買えます。
道の駅の施設を通り抜けた先に、ロープウェイ乗り口がありました。ここで運賃を支払ってゴンドラに乗り込みます。手前にはロープウェイ運営会社の直売所もありました。

ロープウェイ乗り口手前のお土産物屋も太龍寺(またはお遍路)にまつわるものが多かったです。
太龍寺ロープウェイの姿
太龍寺ロープウェイの頂上までの所要時間は約10分です。外の公園からは出入りするゴンドラが間近に見えますので、乗り物が好きな人は休憩がてらのんびり眺めるのもおすすめです。那賀川の上を通り、太龍寺のある太竜寺山に向かって空中を移動する姿はなかなか見応えのあるものでした。

龍が描かれた青いロープウェイです。

那賀川上空のひらけた場所を太竜寺山に向かって登っていきます。気持ちよさそうです。
弘法大師空海が記した『三教指帰』には、太龍寺周辺が厳しい修行地として記載されています。現在も徒歩・車共に太龍寺への直接アクセスは大変ですが、ロープウェイができたことで参拝が格段に容易になりました。今では太龍寺に行く人の多くが道の駅鷲の里&太龍寺ロープウェイを利用しています。
施設名 | 道の駅 鷲の里(わしのさと) |
住所 | 徳島県那賀郡那賀町和食郷田野89 |
電話 | 0884-62-3109 |
駐車場 | 大型:10台 普通:150台 身障者:3台 |
営業時間 | 店舗・売店:8:00~17:00 喫茶・軽食:11:30~14:00 不定休 |
施設 | 店舗・売店、軽食・喫茶、観光案内、トイレ |