88番札所大窪寺で四国遍路結願したあとは、発願のお寺1番札所霊山寺へのお礼参りで循環巡礼が完成します。霊山寺本堂の納経所には、遍路出発時には気がつかなかった「あるき遍路記録帳」がありました。
発願のお寺1番札所霊山寺へのお礼参り
88番札所大窪寺で結願を果たし、たくさんのバリエーションを楽しんださぬきうどん遍路の旅も「八十八庵」で結願しました。
※「大窪寺」「八十八庵」の様子は、以下リンクの記事もぜひご覧ください。
【八十八庵】さぬきうどん遍路の結願は滋味あふれる「打ち込みうどん」で
大窪寺で順打ちは結願ですが、四国遍路の特徴は巡礼路が環状になっていて循環式であること。
環状の円を完成させようとすると、88番札所と1番札所をつながないとならないのです。
ということで、結願後に1番札所霊山寺にお礼参りに戻るお遍路さんも多く、大窪寺から真っ直ぐ南方向の山を越えて10番札所切幡寺付近に抜けるルートや、香川県東かがわ市方面の北東方面に山を下り「四国総奥之院」ともよばれる「與田寺」などの番外霊場に立ち寄りながら大阪を越えて鳴門市方面に抜けるルートなどがあります。
私は日程都合と諸事情により、霊山寺までは歩かず交通機関を使ってワープすることに当初から決めていました。
なのでこの区間は歩いておらず、道中のネタもないのですが、次回お遍路をする際は88番札所と1番札所の間も完歩してみたいと思っています。
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霊山寺本堂納経所の「あるきへんろ記録帳」
霊山寺に到着後は、さっそく本堂でお勤めをして、無事に遍路旅を結願できたことの報告をさせていただきました。
これからお遍路にスタートしていく人達がたくさんいらっしゃって、歩き遍路さんは大雨の中、合羽を着こんで歩き出している姿が少しかわいそうになりましたが、最初にこの悪天候を乗り切っておけばあとで怖いものはないと応援しました。
私は遍路旅出発時には駐車場横に設置されている遍路用品店内を物色したあとに、その店内に納経所があったので、何も考えずにそこで納経したのですが、本堂内にも納経所があったことにお礼参りのときに気が付きました。
本堂内の納経所でお礼参り納経をしていただき、お茶のお接待をいただけるとのことで休憩スペースでひと休みすることに。
この休憩スペースの机の上に気になるものが置かれていました。
この帳面は、1番札所霊山寺から歩き遍路に出発する人が名前と出発日を書き記し、結願してお礼参りに戻ってきたときに到着日を記入して、歩き遍路さんの記録を残しておくものなのです。
出発時には本堂内の納経所の存在自体に気がつかなかった私は、この記録帳の存在を知る由もなく、出発時の記録はありません。
お寺の方にうかがうと、出発と到着を同時に記入してもよいとのことだったので、しかと記録させていただきました。
ちなみに、この記録帳に記入されている平成27年に入ってから歩き遍路に出発した人は3月1日時点でも数百人いました。
そのうち、3月1日時点で到着日が記入されていた人はほんの数人で、歩きである程度の日数で(年明けから出発して3月初旬までに結願するということはおそらく通し歩き)結願することの難易度の高さを表す記録帳でもありました。
1番札所霊山寺から歩き遍路に出発する人はぜひこの記録帳に出発日を記し、無事に結願・お礼参りを果たした際には到着日をしかと記入して、自分の足跡を残してください。
このあと、出発前にJR板東駅近くでお遍路のレクチャーをしてくださった「おへんろ亭」の森さんにも結願の報告とお礼をして、通し歩き遍路の旅を終えました。
※「おへんろ亭」の様子は、以下リンクの記事もぜひご覧ください。
【JR高徳線板東駅→1番札所霊山寺】遍路初心者立ち寄り必須の店
平成27年1月20日にスタートした通し歩き遍路の旅は、平成27年3月1日に41日間で無事終えることができました。
道中助けてくださった多くの方々、四国の歴史や環境に「感謝」の一言です。
ごんのすけの旅の記録はここで一旦終了ですが、お遍路は終わりなき旅でもあり、お礼参りをした霊山寺で既に次のお遍路旅がスタートしたようにも思います。
私の体験が、これからお遍路をされる方々をはじめ、四国・お遍路のことを知りたい方々のお役に立てば幸いです。
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