1番札所を出発して、標準ペースだと5日目までには徳島市中心市街地に到着します。田舎道では食事の選択肢がとても少ないですが、徳島駅前の貴重ながっつり洋食レストラン「はなや食堂」で思う存分食欲を満たしましょう。
田舎道の食料確保に要注意
1番札所霊山寺を出発してから、徳島市街に到着するまでは、約4日間ひたすら田舎道を歩きます。私は、想像していた以上に食事をするお店が少ないという印象でした。当たり前ですが、山の中などは、あらかじめ食料・飲料を確保・持参していないと危険を感じるほどです。
この4日間で食事の選択肢が提供された場所は、鴨島あたりだけです。よって、不本意ながらコンビニやスーパーで確保しておいた携帯食を食べる機会が多かったです。せっかく遍路で四国のいろいろな地域を歩いているので、地元の食をたくさん体験したいのに、簡単ではありませんでした。
4日目にして洋食に飢える
そんな4日間で、まったく食べる機会に接することがなかった「洋食」に飢えてしまい、徳島駅前で飛び込んだのが、今回ご紹介する「はなや食堂」です。
JR徳島駅から徒歩で5分かからない好立地で、駅前繁華街の主要道路沿いにあります。
「ボリューム満点!本格洋食の店」というキャッチコピーが、洋食に飢えていた遍路の食欲を刺激しまくります。
店内の様子とメニューの写真を撮り忘れたのですが、このお店の特徴は、とにかくメニューが多種にわたること。洋食といわれて思いつく限りのものは大体揃っていて、それらをいろんなセットメニューとして選ぶことができます。洋食以外にも、やきめしやどんぶりもののメニューもあって、選ぶのにかなり苦労しました。
そんな中で私が選択したのは「スペシャルランチ」
夜の訪問ですが、このお店のランチは昼ご飯という意味ではなく、終日注文可能なお得なセットです。
揚げ物メニューが豊富なのですが、揚げ物はコンビニやスーパーでも調達できそうだったので、あえて揚げ物が含まれないメニューを注文しました。
ハンバーグは、これでもかというぐらいこねて空気を抜いているのか、とてもなめらかでずっしり感のあるタイプ。粗びきで肉汁ジューシー系が主流の昨今に、昔ながらな感じが新鮮で、濃い目のソースでご飯がどんどんすすんでしまいました。
あと、お店の売りでもあるナポリタンは、もっちりパスタにある意味安っぽいケチャップ味が、これまたご飯をすすませる一品。洋風の炭水化物on炭水化物で、歩き遍路に必要な糖分を過剰なぐらい摂取可能です(笑)
こういう食事は、遍路中はなかなかできないので、とても貴重でオススメのお店です。
ちなみに「昔ながら」といいながら、店員さんは皆さんお若くて、お客さんが注文する多種多様なメニューに悪戦苦闘しながら、一生懸命料理している姿が好印象でした。客層も学生さんとみえるような若い世代が多く、気軽に入りやすい雰囲気でした。
遍路中には、こういう地元民に愛されるお店をたくさん経験したいものです。
店名: | はなや食堂 |
営業時間: | 11:00~22:00(L.O21:30) |
定休日: | 月曜日 |
住所: | 徳島県徳島市一番町2丁目11 |
電話: | 088-652-7337 |
ちなみにこの日の宿泊は、徳島駅前の「ホテルサンルート徳島」でした。
野宿もしている私ですが、ビジネスホテルが多い市街地では、低価格良質なホテル宿泊で疲労回復することもありました。
「ホテルサンルート徳島」は2006年3月オープンの新しい施設で、宿泊環境は抜群で、さらに「びざんの湯」という天然温泉の大浴場があります。
最近はビジネスホテルでも大浴場がついている施設が増えてきていて、歩き遍路の疲れを癒すのは、足を伸ばしてお風呂に浸かって、体を温めるのは必須ですね。
それでいて値段は、四国内民宿相場ほどのお手頃価格。
せっかくの市街地なので、しかもこれから先しばらくは市街地から離れる一方なので、快適なビジネスホテル泊も良いのではないかと思います。
詳しい情報は以下からどうぞ。