香川県讃岐國といえばなんといっても「さぬきうどん」ですが、「ラーメン」の名店も存在します。71番札所弥谷寺近くの三豊市三野町の「はまんど」では、地元の食材にこだわった「讃岐ラーメン」がいただけます。
うどんの本場「讃岐國」で大行列の人気ラーメン店「はまんど」
香川県讃岐國といえばなんといってもうどんの本場、遍路道近くにも多くの「さぬきうどん」のお店があり、お店ごとに異なるシステムや食べ方のバリエーションで、何軒立ち寄っても飽きることなく楽しむことができます。
そんなうどん屋の勢いにおされてか、同じ麺類の「そば屋」はほとんど見かけることがなく(うどん屋がそばを出していたり、製麺所がうどんをメインにそばも作っていたりという状況です)、全国的には増加を続けている「ラーメン屋」も他県に比べて軒数が少ないように思います。
そんなうどん強国において、常に行列を作る人気のラーメン屋が存在します。
場所は、71番札所弥谷寺の近く、三豊市三野町で、歩き遍路道から少し外れはしますが、お遍路さんの立ち寄りにも便利なところです。
その名も「はまんど」
「讃岐ラーメン」をうたう、地元の食材にこだわったラーメンを提供するお店です。
行列に並ぶ前に多種あるメニューを吟味
私がお店に行ったのは土曜日のお昼時で、当然のごとく行列ができています。
この状態は特別ではなく、待ち時間がある方が通常のお店なので、時間に余裕を持ってお店に行ってください。
歩き遍路さんでスケジュールに余裕がない場合は、特に注意が必要です。
行列に並ぶ前に、店先にあるメニューを見て、どのラーメンにするかを吟味します。
行列に並んでいる時間に十分に期待感を高めて、のれんをくぐっていざ入店したら、ここに券売機があって、選んだメニューの食券を買ってさらにしばしの待ち時間です。
いい感じにじらされます(笑)
私がチョイスしたのは「はまんどラーメン」です。
お店の名前を冠したラーメンで、「初めてご来店のお客様は「はまんど」がおすすめです」というお店からのメッセージに従いました。
店内の待合スペースでのしばしの時間を経て、今度こそ席に案内されました。
ツルモチ麺にイリコ香る極上の一杯
席に座って5分ほどで運ばれてきた待望の「はまんどラーメン」はこんな感じです。
丼の柄や乗っている具はレトロな「中華そば」を彷彿とさせますが、昔のままではなく、明らかに進化を遂げてきた新しさを感じるいでたちです。
まずはスープを一口いただくと、魚介の香りが鼻に入ってきて、あとから背脂や動物系の甘味や旨みが口の中に広がります。
このスープには地元瀬戸内海に浮かぶ伊吹島産のイリコがふんだんに使われているとのことで、これは「さぬきうどん」のだしの特徴にも共通します。
イリコがしっかり主張はしながら、動物系のスープとも調和していて、これこそ「スッキリしていながらコクがある」という表現がぴったりです。
麺を持ち上げてみると、こんな感じ。
麺を一気にすすると、表面がツルツルしていてするっと口の中に入ってきて、かみしめるとモチモチとコシがあり、麺にしっかりした小麦の味を感じます。
この麺には、うどんにも使われる「ハルヨコイ」という小麦が使われているとのことで、この小麦が独特の食感としっかりした味を作り出しているようです。
どこかうどんを思わせるような演出をしながら、うどんにはない複雑なハーモニーを感じることができる極上の一杯でした。
さらにわたし的には、チャーシューもお気に入りになりました。
洋風のローストポークを思わせるしっとりジューシーで、肉の旨みが十分にありながらしつこさがまったくないチャーシューです。
讃岐國といえば「さぬきうどん」を外すことはできませんが、「はまんど」の「讃岐ラーメン」もお遍路さんにぜひ味わっていただきたい香川県の名物といえる一杯です。
店名: | はまんど |
営業時間: | 11:00~15:00 |
定休日: | 水曜 |
住所: | 香川県三豊市三野町大見3873-1 |
電話: | 0875-72-1985 |
店HP: | http://hamando.cocolog-nifty.com/ |