香川県観音寺市の海岸にある日帰り温泉施設「琴弾回廊」は、豊富な湯船のバリエーションと充実の併設施設でお遍路さんの立ち寄りにも人気です。そしてなんといってもおすすめなのが、瀬戸内海に沈む夕日の絶景。ぜひご堪能ください。
香川県観音寺市の有名観光スポット「有明浜」
68番札所神恵院と69番観音寺がある香川県観音寺市の市街地。順打ちだと愛媛県から香川県に入って、四国八十八ヶ所霊場の中でもっとも標高が高い場所にある難所の66番札所雲辺寺を打ち終えたあとなので、体を休めたり、休憩や宿泊をするお遍路さんも多いエリアです。
神恵院・観音寺があるのは、長い砂浜が風光明媚な有明浜のエリアで、砂浜に描かれた巨大な砂絵「銭形砂絵(寛永通宝)」でも有名な観光地で、同じエリアにあって札所からのアクセスがよく、お遍路さんにも観光客にも人気な日帰り温泉施設「琴弾回廊(ことひきかいろう)」をご紹介したいと思います。
湯船の種類が豊富でいろいろ楽しめる温泉「琴弾回廊」
琴弾回廊の特徴はなんといっても湯船の種類が豊富であることです。
広々とした内風呂スペースと庭園のようなつくりの露天風呂スペースに、複数の湯船とサウナまでがそろっています。内風呂には、黒御影石を使用した石風呂や、微細な気泡が体を包み込んでくれる泡沫浴風呂があります。露天風呂は、季節ごと薬湯をはじめ、ミネラルが豊富な海水を利用した天然海水温泉、海や風の音を聞きながら寝そべって入ることができる寝湯など、お風呂だけでもたくさんのバリエーションがあります。
さらに古代式サウナを再現した釜風呂や、国産ヒノキで作られたサウナで汗をかけば、疲れも吹っ飛ぶはずです。露天スペースで海風を感じる外気浴をして火照った体をクールダウンするのも気持ち良いです。
いろいろなタイプの湯船でリフレッシュしたあとは、しばらくゆっくり休みたいですよね。
琴弾回廊は大型日帰り温泉施設なので、もちろん休憩スペースも充実しています。畳敷きのお休み処で、お遍路の疲れをしっかり癒してから、次の札所に向けて出発してください。気持ちよすぎて長居しすぎないように注意です。
レストランや宿泊施設も併設
琴弾廻廊は、日帰り温泉施設だけでなく、宿泊施設とレストランも併設されています。
温泉施設とは別棟でいろいろなタイプの宿泊部屋があって、最近グランピング施設も新設されました。観音寺市街地はお遍路の中継拠点に最適なエリアなので、宿泊もして次の日に備えるのもおすすめです。
レストランは、日帰り温泉とセットでの昼食利用はもちろん、夕食の提供もあるので、宿泊した際に外出するのが面倒なときに同じ施設内で夕食を済ませるのも便利です。
瀬戸内海に沈む夕日の絶景
琴弾廻廊の魅力の中で一番を上げるとすると、目の前に広がる瀬戸内海です。
四国には海が見える入浴施設が他にもいくつかありますが、琴弾廻廊はその中でもトップクラスに海への距離が近いです。
温泉入浴時にももちろん海を眺めることができますが、レストランや休憩スペースからでも、海が見えるように建物が設計されているのがうれしいところ。ランチをしながら瀬戸内海を見ていたら、お遍路へきていることを忘れてしまうなんてこともあるのではないでしょうか。館内はとても綺麗で洗練されているので、若い世代の利用も多く、海の景色を楽しむことができるスポットとしても人気を集めています。
そしてさらに絶景なのが、瀬戸内海へ沈む夕日です。施設が西側に向いた海岸に建っているので、目の前を何もさえぎるものがない瀬戸内海に夕日が沈んでいく様を見ることができます。
お遍路道中では、西の海に沈む夕日を見られる場所が少ないので、この光景は希少です。夕方までお遍路を巡り、温泉に入りながら瀬戸内海へ沈む夕日を見るというのは贅沢そのもので、身も心も和むことでしょう。
ここまで、香川県観音寺市の有明浜にある日帰り温泉施設「琴弾回廊」をご紹介してきました。
順打ちで香川県に入ると結願までもう一歩のところですが、油断は禁物。香川県の入口にあたる観音寺市の瀬戸内海の絶景をおがめる温泉でゆっくり休んでから、お遍路の仕上げを存分にお楽しみください。
施設名 | 琴弾回廊(ことひきかいろう) |
住所 | 香川県観音寺市有明町6-6 |
電話 | 0875-24-4567 |
営業時間 | 入浴:11:00~23:00(入場は22:00まで) レストラン:11:00-15:00(ラストオーダー14:30) 17:00-22:00(ラストオーダー 21:30) |
ホームページ | https://kotohiki-kairo.co.jp/ |