85番札所八栗寺がある高松市の庵治半島の北端近くに「あじ温泉庵治観光ホテル海のやどり」があります。柔らかい泉質の温泉露天風呂からは、瀬戸内海の多島美を目の前に望むことができ、日帰り入浴もできる施設です。
四国最北端の庵治半島にある「あじ温泉庵治観光ホテル海のやどり」
85番札所八栗寺は高松市の平野部から北方向に突き出た庵治(あじ)半島にあります。この庵治半島では昔から石材業が盛んで「花崗岩のダイヤモンド」とのよばれる「庵治石(あじいし)」という最高級石材が採掘され、この石を加工する技術の高い業者もたくさんあります。また、漁業も盛んで、昔ながらの漁港のノスタルジックな雰囲気も残っていて、映画「世界の中心で、愛を叫ぶ」のロケ地になったこともあって、観光客にも人気です。
※映画ロケ地巡りに関しては、以下リンクのtabijiさんの記事で詳しく紹介されていますので、こちらをご覧ください。
【高松市庵治町】映画「世界の中心で、愛を叫ぶ」のロケ地を聖地巡礼
そして、この庵治半島は、四国最北端の地でもあるのです。なので、多くの島が浮かぶ瀬戸内海が何もさえぎるものなく目の前に眺めることができ、陸のように大きい小豆島も眼前に迫る風光明媚な場所です。
※四国最北端の地であることは、以下リンクのtabijiさんの記事で詳しく紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください。
【竹居観音寺】四国最北端の瀬戸内海の多島美と岩窟の神秘的なお寺
庵治半島の北端に近い立地で、日帰り入浴ができて、お遍路さんの立ち寄りにもおすすめなのが「あじ温泉庵治観光ホテル海のやどり」です。
高松市内から庵治半島に路線バスでアクセス可能
庵治半島は高松市の北東部に位置し、市の中心部からは距離が離れていますが、高松駅から直通の路線バスが出ていて、公共交通機関でもアクセス可能です。高松駅から約50分ほどのバス旅になりますが、途中で高松市の観光名所で84番札所屋島寺がある「屋島」の山容や、瀬戸内海の海の景色などを車窓から眺めることができるので、のんびり景色を楽しみたい道のりです。
庵治半島に入ると、85番札所八栗寺の最寄駅のことでん八栗駅もバスが経由していて、終点の庵治温泉バス停が海のやどりの目の前なので、歩き遍路道中に路線バスを使って立ち寄り入浴をすることも可能です。
自家用車であれば、八栗寺からは約15分で海のやどりにたどり着けます。
瀬戸内海の多島美が目の前の露天風呂
海のやどりのお風呂の最大の魅力は、瀬戸内海の多島美を目の前に眺めながら浸かることができる露天風呂です。小豆島と高松の間には多くのフェリーや貨物船が通りますので、島の間をぬって航行する船の景色は、海のやどりならではです。
お風呂は「源氏の湯」と「平家の湯」という名前が付けられていて、これはこの地が平安時代の源平合戦の舞台になったことが由来だそうです。平家の船団が瀬戸内海を東から進んできたところを、源氏が迎えうったのがこのエリアなのです。
時代の転換点になった地であることを知ると歴史浪漫も感じます。
温泉成分は、長い年月をかけて花崗岩の地質に濾過されて、肌になじみやすい柔らかい泉質です。海の景色を眺めながらリラックスするのに最適です。
海のやどりは宿泊施設が日帰り入浴も実施している形態なので、日帰り入浴は11:00〜15:00までの宿泊客がいない時間のみとなっており注意が必要です。なお、満室時や行楽シーズンは日帰り入浴を行っていない場合もありますので、訪れる際は事前に問い合わせをした方が安心です。お風呂にはシャンプーとボディーソープが完備されているので、持参する必要はありません。
1番札所からの順打ちであれば、88番札所での結願まであと一息のお遍路終盤のエリアの庵治半島で、先を急ぐ気持ちを少しおさえて、あじ温泉庵治観光ホテル海のやどりで瀬戸内海の多島美の眺めと柔らかい泉質の温泉でリラックスしながら、お遍路旅を振り返ってみるのもよいと思います。
施設名 | あじ温泉庵治観光ホテル海のやどり(あじおんせんあじかんこうほてるうみのやどり) |
住所 | 香川県高松市庵治町5494 |
電話 | 087-871-3141 |
営業時間 | 入浴:11:00~15:00 |
ホームページ | http://www.ajiuminoyadori.com/ |